『スパイアニマル・Gフォース』 もう1つの『トランスフォーマー』

 『スパイアニマル・Gフォース』の原題は『G-Force』。
 G-Forceといえば、『科学忍者隊ガッチャマン』を米国で放映したときの名称である[*1]。

 本作は、ジェリー・ブラッカイマーが『科学忍者隊ガッチャマン』の動物版を作ろうとした、というわけではないだろうが、チームは5人だし[*2]、主人公ダーウィンと張り合うブラスターはレーサーだし(コンドルのジョー!)、スーパーマシンを駆って敵と戦うし(回転ノコギリを見て、燕(つばくろ)の甚平が操るG-4号機を思い出した人も多いだろう)、『科学忍者隊ガッチャマン』を髣髴とさせる要素に満ちていて楽しい。
 少なくとも実写版『とっとこハム太郎』というよりはガッチャマンに近いだろう。

 しかしもっと近いものがある。
 マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー』だ。

 『スパイアニマル・Gフォース』の原案者にして制作総指揮を務めたデヴィッド.P.I.ジェームズは、『トランスフォーマー』の視覚効果プロデューサーである。
 巨大ロボットが戦う『トランスフォーマー』を作りながら、対極にある小動物が活躍する物語を思い浮かべたとしても不思議ではない。
 本作の監督であるホイト.H.イェットマン.Jrも、ジェリー・ブラッカイマー制作、マイケル・ベイ監督の『ザ・ロック』や『アルマゲドン』の視覚効果監督を務めている。
 本作が、ジェリー・ブラッカイマー臭さ、マイケル・ベイ臭さがいっぱいなのも当然だ。

 たとえば予告編で何度も見ることになる、空母のそばで大爆発が起こる場面は、『トランスフォーマー』のカットだと云われても違和感がない。

 いずれにしろ、『スパイアニマル・Gフォース』は抜群に面白い痛快SFアクションだ。


 残念ながら日本での動員集計は初登場8位とさえないが、日本はドラえもんやプリキュア等、キャラクター物に事欠かないから、子どもたちの優先順位が低いのは致し方ない。
 しかし全米の興行収入は1億ドルの大台に乗せ、全世界では2.85億ドルを稼いだことでも判るように、本作は少なくとも『トランスフォーマー』に足を運んだ人なら観て損はない。

 もったいないのは、カットされたシーンが多いこと。
 日米の予告編を見ると、本編には使用されなかったシーンがたくさんある。
 DVD発売の折には、ぜひ収録して欲しいものである。


 もう1つ、特筆すべきは、日本での応援歌『飛び出せ!Gフォース!』だ。
 そもそも私がこの映画を観たのは、予告編で流れたこの曲があまりにも傑作なので興味を引かれたからだ。
 ノリの良いメロディーや、メンバーの特徴を巧みに織り込んだ歌詞は、『スーパースリー』の主題歌に匹敵する名曲だ。
 竹馬アイドル「紫SHIKIBU」、あなどれない。


[*1]もちろん、ガッチャマンのGではなくて、モルモットを意味する英語の guinea pig のGだろう(「モルモット」はオランダ語)。
 米国公開時のコピーは、"Gadgets, Gizmos, Guinea Pigs. In 3-D.(装置、仕掛け、モルモットが3Dに)" である。

[*2]天才ヒーロー ダーウィン
 熱血レーサー ブラスター
 お色気ガール フアレス
 おとぼけルーキー ハーレー(前半はスペックルズ)
 蝿のムーチ


スパイアニマル・Gフォース ブルーレイ(本編DVD付) [Blu-ray]スパイアニマル・Gフォース』  [さ行]
監督・原案/ホイト.H.イェットマン.Jr  原案・制作総指揮/デヴィッド.P.I.ジェームズ
制作/ジェリー・ブラッカイマー
出演/ビル・ナイ ザック・ガリフィアナキス ウィル・アーネット ニコラス・ケイジ ペネロペ・クルス ジョン・ファヴロー サム・ロックウェル
日本語版出演/ゴリ 川田広樹
日本公開/2010年3月20日
ジャンル/[アドベンチャー] [ファミリー] [SF] [アクション]

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