『インターステラー』 スピルバーグ版とのラストの違い

 【ネタバレ注意】

 運動の第3法則: 前へ進むためには何かを後へ置いていかなければならない。

 ラザロ計画――それはクリストファー・ノーラン監督の傑作『インターステラー』で描かれるプロジェクトの名前だ。そのネーミングには、複数の意味が込められているに違いない。

 そんなにSFが好きなのか!
 私は、地球からの脱出を図る計画の名がラザロ(Lazarus missions)であることに、クリストファー・ノーランのSF志向を感じてニヤリとした。
 ラザロ、英語風に読めばラザルスは、ロバート・A・ハインラインの幾つかのSF小説に登場する人物の名だ。おそらくハインラインが創造した中でもっとも有名なキャラクターだ。
 前向きで柔軟で行動的な彼が最初に登場したのは、移民宇宙船で地球を脱出し、安住の星を目指す物語『地球脱出』(別題『メトセラの子ら』)のリーダーとしてだ。この小説は『宇宙戦艦ヤマト』の元ネタとしても知られている。

 もちろんラザロ計画のプランA――居住不能になった地球を捨てて人類が他の星へ移住するプラン――だけでなく、プランBもラザロにちなむだろう。
 『インターステラー』に登場するブランド教授は、プランAが実現できないときに備えて、人類の受精卵だけを異星に運ぶプランBも立案していた。プランBは地球での人類の死滅を意味し、異星での種の復活を期待するものだ。
 このようにいったん絶滅したように見えながら再出現した生物を、古生物学ではラザロ分類群と呼ぶ。

■土星でなければならなかった

 そもそもラザロとは……という話は後にして、クリストファー・ノーランの志向について触れておきたい。
 ノーランは本作を「思索を巡らせるフィクション」だと述べている。「人類の将来を考える機会になる。宇宙人に出会う『未知との遭遇』で描かれたように、将来起こりうる状況について思索する。人類が宇宙に飛び出さざるを得ない状況になった時、我々は何を考えるのか、ということだ。」
 SF(サイエンス・フィクション)がスペキュレイティブ・フィクション(思弁小説)とも呼ばれたことを思えば、これはまさにノーランのSF宣言だ。

 クリストファー・ノーランがとりわけ愛を捧げ、挑戦しているのが『2001年宇宙の旅』だ。
 スタンリー・キューブリックがSF作家のアーサー・C・クラークと練り上げたこの名作映画と同様に、『インターステラー(星から星へ)』は宇宙進出と、知的生命体とのファースト・コンタクト、そして人類の進化をテーマにしている。
 科学考証を重視したリアルな作風、少数の乗組員による太陽系内の旅、謎の存在が設置した「門」を通っての超空間の旅、高次元の存在となる主人公等々、本作と『2001年宇宙の旅』との類似はいちいち挙げるまでもない。

 グッと来たのは、ジョン・リスゴーをキャスティングしたことだ。
 ノーラン監督作品に6回目の出演となる常連役者マイケル・ケインや、『ダークナイト ライジング』からの連投となるアン・ハサウェイや、『ダラス・バイヤーズクラブ』のアカデミー賞主演男優賞も記憶に新しいマシュー・マコノヒーや、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』の白痴美人から『ゼロ・ダーク・サーティ』の凄腕分析官まで何でもござれのジェシカ・チャステインも素晴らしいし、10歳のマーフィーを演じたマッケンジー・フォイの存在感にも唸らされたが、何といっても心躍るのはジョン・リスゴーの出演だ。彼こそは『2001年宇宙の旅』の宇宙船ディスカバリー号の設計者ウォルター・カーナウ博士として『2010年』に出演した人物なのだから。

 しかも、本作の宇宙船エンデュアランス(試練)号の目指す先が土星とはふるっている。
 映画『2001年宇宙の旅』のディスカバリー号は木星を目指すが、企画段階の目的地は土星だった(アーサー・C・クラークの小説版では構想どおり土星に到達している)。『2001年宇宙の旅』が発表された1968年当時の特撮技術では土星の輪を表現できなかったので、木星に変更されたのだ(当時はまだ木星の輪が発見されていなかった)。
 スタンリー・キューブリック監督が諦めた土星の旅を、あえて本作のプロットに持ってくるところ、クリストファー・ノーランの気合は半端ではない。

 クリストファー・ノーランはこう述べている。
 「制作中、『2001年』は終始、意識していた。私が体験したように、映画館で子供たちに宇宙を旅してほしいと思った。」
 クリストファー・ノーランが企んだのは、単に観客を宇宙映画で楽しませることだけではない。若い頃に観た『2001年宇宙の旅』のようなSF映画を甦らせるとともに、アポロが月に到達し、対立する米ソ両大国が宇宙で握手した有人宇宙飛行の時代の大志を現代に甦らせたかったのだ。
 「私が育ったのは、どんな子供にとっても宇宙飛行士になることが最高の目標だった時代だ。でもここ20年で、そんな風潮はすっかり消え失せてしまった。その間に科学技術の大きな変化があったんだ。」

 ノーラン監督は町山智浩氏に次のように語ったという。
 「アポロ計画とかやっていて、人類が宇宙を夢見ていた時代が大好きなんだよ!」
 「いま、科学技術は本当に進んだけれども、スマホとかネットとかコンピュータとか、そっちの方ばっかりじゃないか。進んでいる科学技術は。それ、内向きだろう。あまりにも。本当にみんな下を見て、スマホをずっとやってるじゃないか。黙って。どうしたんだよ!?これで人類、どうなるんだよ!?」
 「心の内側にばっかり入っていくばっかりじゃ、先には進めないよ、人間!」
 「人間、内側とか下とかばっかり見てないで、外を見ろよ!外に出ろよ!」
 「上を見ろ!空を見ろ!星を見ろ!宇宙を見ろ!」
 「そうしなければ人類は進化しないじゃないか。スマホやっていたって進化しないだろ、人類は。宇宙へ出ろよ!」

 本作の世界では、宇宙に、そして宇宙旅行を支えるテクノロジーに背を向けるようにして、人類の月面着陸はなかったと子供たちに教えている。まるで(微生物の増殖を防ぐ)食品添加物は危険だと主張して、無添加の(食中毒のリスクのある)食品を子供に食べさせるようなものだ。

 たかが映画の話、と笑ってはいられない。アポロ計画陰謀論に取りつかれ、月面着陸は捏造だったと主張する人は現実にいる。月面着陸の映像は、アーサー・C・クラークの脚本に基づいてスタジオで撮影されたものだと主張する者もいる。
 ここでアーサー・C・クラークの名前が出てくるのは、彼がリアリティに満ちた映画『2001年宇宙の旅』に関わったからだろう。さらには、スタンリー・キューブリック監督が月面着陸を撮影したとするエイプリルフールの番組を真に受けた人もいるらしい。
 科学技術にネガティブな人々の滑稽さを描く上で、本作が他ならぬアポロ計画陰謀論を取り上げたのは、陰謀論の背景に『2001年宇宙の旅』があまりにも良くできていたことがあるからだろう。こんな映画を作れるなら全世界を騙す映像だって捏造できるに違いない、そう思わせるだけのリアリティが『2001年宇宙の旅』にはあった。
 本作のアポロ計画陰謀論は、クリストファー・ノーランからスタンリー・キューブリックへの最大級の賛辞である。

 このように本作は、科学と技術へのポジティブな思いを前面に出している。
 環境の悪化も描かれるが、科学技術のせいとはされていない。本作で人類が直面する危機は、1930年代の米国で起きたダストボウルの再現だ。日本が満州事変や日中戦争に浮かれていた頃、米国では広大な農地が放棄され、砂嵐の発生源と化していた。ダストボウルのために国土の大半が土埃に覆われ、ますます耕作不能になっていった。当時の困窮極まる農民の暮らしをジョン・スタインベックは『怒りの葡萄』に著し、ジョン・フォードはそれを映画化してアカデミー賞の監督賞を受賞した。
 『インターステラー』の冒頭で砂嵐の猛威を語るのは、実際に1930年代のダストボウルを経験した人々だ。このシーンは、ケン・バーンズ監督のドキュメンタリー『The Dust Bowl』(2012年)から流用したものである。

 本作では科学に後ろ向きな人々の生活の苦しさが強調される一方で、重力の秘密を解明したマーフィーの喜びようが印象的だ。
 「ユリイカ!」
 あまりの嬉しさに彼女は叫ぶ。
 「判った!」を意味するこの言葉は、アルキメデスが浮力の原理を発見したときに叫んだといわれる。入浴中だったアルキメデスは、嬉しくて裸で街に飛び出したという。このセリフほど、紀元前3世紀の偉人から今へと続く科学の発達の素晴らしさを象徴するものはないだろう。

■なぜ主人公は農民なのか

 だが、本作が描くのは科学技術ばかりではない。
 ラザロ計画のネーミングが意味するもう一つのものは宗教だ。
 劇中で説明されるように、ラザロとは新約聖書中の人物を指す。ラザロは病のために死んでしまうが、イエスが呼びかけると甦って墓から出てくる。絶滅したはずなのに再出現した生物をラザロ分類群と呼ぶのは、このことに由来する。

 ラザロだけに留まらず、本作は聖書からの引用でいっぱいだ。
 移住可能な星を探す主人公クーパーたちは、そこを聖書の「約束の地」カナンになぞらえる。カナンを目指す旅といえば、モーセに導かれた人々がエジプトを脱出してカナンに向かう旧約聖書の「出エジプト記」が思い浮かぶ。
 そして、ダストボウルで住めなくなった土地を後にして「乳と蜜の流れる地」カリフォルニアを目指す農民の物語『怒りの葡萄』が、「出エジプト記」をモチーフにしていたことを考えれば、同様にダストボウルで住めなくなった地球を後にして「約束の地」を目指す農民の映画『インターステラー』が『怒りの葡萄』のSF版であることに、いや「出エジプト記」のSF版であることに気づくのだ。
 ブランド教授がラザロ計画の結末を知ることなく世を去るのも、『怒りの葡萄』で祖父が道半ばにして亡くなるところから、いや、モーセが約束の地を目の前にして亡くなるところから来るのだろう。してみるとクーパーは、多くの者がカナン行きに尻込みする中、カナンの素晴らしさを説き、モーセの後を継いでカナンを制したヨシュアに当たるだろうか。アメリアは忍耐強いカレブかもしれない。

 『インターステラー』はSF的にも、宗教的にも読み解くことができる。
 クーパーが家を出て「幽霊」が示す地点に向かうのは、クリストファー・ノーランが影響を受けた作品として挙げている『未知との遭遇』で、主人公が何者かに導かれて山に向かうシチュエーションを彷彿とさせる。『未知との遭遇』でメッセージを発していたのは異星人だが、本作の「幽霊」の正体は高次元空間(tesseract)に出現したクーパー自身だった。『2001年宇宙の旅』のボーマン船長がスターチャイルドに進化しながら何もしないで終わるのに対し(進化そのものが映画のクライマックスだから仕方ないが)、高次元の存在となったクーパーはその利点を活かして三次元世界の人間に干渉しはじめる。
 このようにメッセージの出どころをSF的に説明しているものの、クーパーの背後には彼を導いた五次元生命体がおり、その正体はようとして知れない。クーパーはそれを遠未来の人類だと推察し、自分が過去の人間に干渉しているように、さらなる高次元から自分に干渉しているのだろうと考えるが、映画はこの超越者について詳しく語らないまま幕を閉じる。

 何者かのメッセージに導かれながら、その正体を語らぬまま幕を閉じる映画といえば、ケヴィン・コスナー主演のヒット作『フィールド・オブ・ドリームス』(1989年)が思い浮かぶ。町山智浩氏が指摘するように、両作にはトウモロコシ畑や野球場や(死に別れた)父との和解を望む子供といった多くの共通点が見られる(不勉強な私なんぞは本作のトウモロコシ畑から『フィールド・オブ・ドリームス』しか思い浮かばなかった)。『インターステラー』と違って、『フィールド・オブ・ドリームス』では天の声の正体をまったく考察しないが、キリスト教やキリスト教系の信者が多い米国では、天の声の正体を探るまでもないのだろう。
 本作もまた、多くの米国民と同じように信仰心をもって見れば、天の啓示に導かれた男の物語である。劇中に散りばめられた聖書からの引用や「出エジプト記」を下敷きにしたストーリーは、遠い宇宙を目指すことが神の意に沿うのだと語っている。

 そもそも本作は、信仰に基づかなければ克服できない矛盾をはらんでいる。
 主人公たちは宇宙へ移民するプランAを推進すべく人生をかける。だが、どんなに大きな移民船を建造しても、全人類を乗せるのは不可能だ。船に乗れる人と乗れない人が生じるのは避けられない。登場人物は人類という種全体について言及しながら、助けられる範囲のことは口にしない。
 このことは、最後の審判ですべての人間が裁かれ、神に忠実だった人間のみが救われるというキリスト教やイスラム教の教えを根底に置けば解消する。救われる人間は、同じ神を信奉する者だけなのだ。
 何もクリストファー・ノーランが選民思想に凝り固まっているとは思わない。キリスト教的な文化がじんわりとにじみ出たのだろう。


 これまで見てきたように『インターステラー』は科学を称揚する映画だが、同時に宗教性を強く帯びている。
 科学と宗教、これは同時に志向できるものなのだろうか。
 そのことを示すのが、劇中で主人公が口にする「運動の第3法則」だ。

 「前へ進むためには何かを後へ置いていかなければならない。」

 これはニュートン力学の基本となる3法則の一つ、作用・反作用の法則だ。中学校で学ぶから誰でも知っているだろうが、運動の法則をこれほどロマンチックに表現した言葉を私は知らない。このセリフを聞けただけで感無量である。
 運動の3法則を発表したアイザック・ニュートンは自然科学者と紹介されることもあるけれど、彼が神学者であったことを忘れてはなるまい。運動の3法則を掲載した1687年の『プリンキピア』の序文に、ニュートンは「本書の目的は神が天地創造された意図をさぐることである」と書いている。

 近代科学はキリスト教から生まれたといわれる。
 宇宙が神に創造されたなら、そこには完璧な秩序があるはずだ。自然には規則性があり、宇宙には法則があるに違いない。人間が知らないだけで、神の定めた普遍的な法則がきっとある。その信念に突き動かされた神学者たちは、実験と観測を重ねて法則を発見していった。強い信仰があるからこそ、"神学者"ニュートンは近代科学の基礎を築けた。
 そして今も科学者は、「科学者が物理法則と呼んでいるものは、本質的には宗教で神と呼ばれているものと同一なのではないか」と思いを巡らす。

 SFもまたしかり。
 長山靖生氏は『日本SF精神史』にSFの定義を「科学的空想を加えることで改変された現実を描いたものとしたい。この『科学』のなかに、自然科学だけでなく、社会科学や人文科学(言語実験など)も含めるなら、およそ今日、SFと認識されている傾向のほとんどすべてをフォローできるだろう」と書いている。
 この科学の裏に宗教があれば、SFとて宗教の影響を免れない。
 私の友人はアーサー・C・クラークの本を指して「新興宗教の聖典みたいだ」と感想を漏らした。なるほどクラークの代表作たる『2001年宇宙の旅』や『幼年期の終り』には、人類を見守る超越的存在や、超越者に導かれて次のステージへ昇っていく人類が描かれている。既存の宗教には与せずとも、宗教に期待される要素がふんだんに盛り込まれているように見える。
 『エンダーのゲーム』の原作者オースン・スコット・カードのように、熱心なモルモン教徒であり、モルモン教をモチーフにした作品を執筆しているSF作家もいる。

 超越的存在を「神」と呼ぶのに抵抗があれば、インテリジェント・デザイナーと呼んでも何と呼んでも構わない。『魔法少女まどか☆マギカ』の記事で述べたように、呼び方を変えても同じことだ。
 日本のSF読者のあいだには宗教的なものへの拒否反応があるというけれど、教団の活動や教義に対する拒否反応だろう。超越的存在を夢想することまで拒否しているとは思えない。
 本作の「五次元生命体」とは、「神」の存在を期待する気持ちをSFっぽく表現したものに過ぎないが、そのひと工夫でSFファンの抵抗感は和らいだはずだ。
 『インターステラー』は科学志向の優れたSFであり、同時に宗教的な作品なのだ。その両方を押さえているから、すんなり心に入ってくるのかもしれない。

               

■「すべての手がかりがピタリとはまって、信じられないほど感動したのです」

 さて、本作の"クリストファー・ノーランらしさ"を考える上では、スティーヴン・スピルバーグ版との違いに注目するのがいいだろう。

 本作は当初スティーヴン・スピルバーグが監督する予定だった。
 そのときの構想では、クーパーの視点だけで物語が進行し、地球側の描写はなかった。天才科学者マン博士もクーパーの娘も登場せず、描かれるのはもっぱらクーパーとヒロインのアメリアとの関係だった。クーパーたち米国チームだけでなく中国も宇宙へ乗り出しており、クーパーたちが目的の星に到達する30年前には中国の基地ができていた。異星人やら悪のロボットやらに遭遇したのち、クーパーが地球に帰還してみると、出発から200年が経過し、すでに全人類が地球を去った後だった……。
 これはこれで『A.I.』のスピルバーグらしい、冒険と哀愁に満ちた映画になったことだろう。

 スピルバーグの降板によって監督に就任したクリストファー・ノーランは、ジョナサン・ノーランが書いていた脚本に自身のオリジナルアイデアを付け加えた。
 完成した作品を観れば、ずいぶん変えたものだと思う。
 最大の違いは父娘の物語になったことだ。本作のプロデューサー、エマ・トーマスとのあいだに四人の子供がいるノーランは、作品に親子関係を持ち込んだ。本作に涙を禁じ得ないのは、普通はできないこと――成長し、最期を迎える我が子との交流が描かれるからだろう。

 本作の撮影は秘密裡に遂行され、題名を伏せて『Flora's Letter(フローラの手紙)』というコードネームで呼ばれた。フローラとはノーランの子供の名だ。
 主人公の娘を演じたジェシカ・チャステインは、一人の少女に出会って、本作がクリストファー・ノーランのごく私的な作品であることに気づいたという。
 「少女はとても恥ずかしがり屋で可愛かった。私が近付くと名前を教えてくれました。彼女はクリスの娘だったのです。すべての手がかりがピタリとはまって、私は信じられないほど感動しました。『インターステラー』は彼の娘への手紙だったのです。」


 だが、このような感動作にすることは、必ずしも"クリストファー・ノーランらしさ"ではない。
 真の特徴は自己愛に生きるマン博士を創造したことにある。
 クリストファー・ノーランの作品が衝撃的なのは、人々が信じたがる口当たりの良い面と、人々が目を逸らす嫌な面の両方を視野に入れ、そのギャップを娯楽作の中で描き切ってみせるからだ。
 彼は『ダークナイト』で人と人との信頼やヒロイズムを高らかに謳い、多くの観客を感動させた。ところが続編『ダークナイト ライジング』では前作で描いたものを無残にも打ち砕き、暴走する民衆の怖さ、愚かさを描いて暗澹たる気分にさせた。どちらも人間の本性に根差した姿であることを、ノーランは知っているのだ。本作ではクーパーの娘と息子がそれぞれ人間の英知と愚かさを代表する。

 ノーラン監督は、劇中でアメリアに愛の強さと、愛こそ高次元に到達できる力であると語らせた。ことあるごとに、クーパーが娘を思う気持ちを強調し、愛を抱いた人間の行動力を称えた。けれども同時にマン博士の自己愛を描き、愛が極めて狭量であることを示す。ブランド教授の欺瞞を通して、しょせん人類という種全体のことを考えられる者などおらず、本人や家族のことで動機付けるしかないのだと明かす。
 クーパーは全人類の命運を託されてるにもかかわらず、娘のことしか考えてないではないかと指摘される。

 そうなのだ。宮崎駿氏は「半径3m以内に 大切なものは ぜんぶある」と述べたが、これはすなわち半径3mより外のものが大切とは思えないということだ。
 とうぜんだろう。家族に対する愛と同じ想いを、知らない他人に注ぐことはできない。どんなに博愛の精神を発揮しても、我が子への愛には敵わない。愛とは独善なのだ。

 それだけに愛は強い。どんな犠牲も厭わない、力強さに溢れている。
 だからこそ、愛があれば困難に打ち勝てる。ときに不可能事をも可能にする。
 人類を救うほどの難事業を行うには、強烈な愛が必要だ。全人類を愛することなどできなくても!

 一見矛盾するようだが、本作を観れば腹に落ちる。
 愛する者を救う過程で他の者をも救うのだ。愛が強ければ強いほど、一緒に救われる者も多くなる。そんなロジックだけが、真の偉業をなさせるのではないだろうか。


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監督・制作・脚本/クリストファー・ノーラン
脚本/ジョナサン・ノーラン
出演/マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェシカ・チャステイン マイケル・ケイン マッケンジー・フォイ マット・デイモン エレン・バースティン ジョン・リスゴー ティモシー・シャラメ デヴィッド・オイェロウォ ビル・アーウィン
日本公開/2014年11月22日
ジャンル/[SF] [ドラマ]
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【theme : 特撮・SF・ファンタジー映画
【genre : 映画

tag : クリストファー・ノーラン マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェシカ・チャステイン マイケル・ケイン マッケンジー・フォイ マット・デイモン エレン・バースティン ジョン・リスゴー ティモシー・シャラメ

⇒comment

こんにちは

久々のトラックバックどうもです!最近はなかなか映画が見れなくて(^_^;)

ラザロ計画の意味がよくわからなかったんですが、ああ、SFファンにはあるあるなんだって納得が行きました。相変わらず博覧強記ですね!
ラルザス分類群ってウミユリとかシーラカンスとかですっけ?

超映画批評では、科学技術、及び進歩主義の肯定がちょっと時代に合わないとか書かれていて、それもまあ一理あるとは思うんですけど(実際に私は科学に警鐘を鳴らすマイクル・クライトン作品が好きなので)、人類の進化をメインテーマにするなら、もうマット・リドレーの『繁栄』というか、もう戻れない、このまま行くっきゃない!の方がぴったりきますよね、

なんだかんだでノーラン監督って前向きなんですよね。
私は結末で意見が分かれた『インセプション』ですぐに、あ、これは救われたんだって思いました。当時は少数意見でしたが、実際に後からオチが公開されて、ほらやっぱりって思った経験があります。

それに科学はともかく、それを用いる科学者のダーティさは描かれていたし・・・

地球の資源に限界があるが故に社会や技術的な問題があるなら、もう出てっちゃおうって言って、本当に出てっちゃって終わる映画ってありそうでなかなかなかったですよね(^_^;)
で、意外と地球よりも住みやすい惑星がなくてやきもきするのも妙にリアルで面白かったですw
大気や水や有機物があってもダメだこりゃっていう(^_^;)

そうそう、おっしゃるとおり近代の科学革命ってヨーロッパのキリスト教がバックボーンにあって、リンネの分類なんかも個別創造説がベースになっているんですよね。
ここら辺の文脈が意外と科学が好きだって言っている人は抜けていたりして不思議だなって思うことがあります。
人間ってモチベーションがないと絶対にダメで、そのモチベーションは別に実証できなくても、幻想でもいいわけですからね。
リチャード・ドーキンスとか、本質主義(=神)を否定するデビット・ハルとかも科学という“信仰”はしてるだろっていう(^_^;)別の教条主義というか。
ほいで、ニュートンは本当面白い人で、すぐに科学から政治の世界に転向しちゃって犯罪者を摘発とかしてたんですよねw

ま~建前はともかくとして人類のことを考えて研究している科学者はいませんよw
科学の研究も芸術文化も、徹底的に利己的・・・いや、自分の身もボロボロにして没頭しちゃうから、北野武さんが言うように、麻薬・・・いや、もしかしたらアミガサダケや5次元の存在に操られているに違いない!

No title

ナドレックさんこんにちは。

T.Nです。

インターステラーは個人的には、惑星の描写に圧倒されました。
水だけの惑星に、氷だけの惑星。そして岩だけの惑星。
生命が生存できる可能性があるといっても実際に住むのはとてつもなく大変な事だというのを感じ、「人類が生き延びるのは無理なんじゃないか?」と絶望感すら感じさせる映像でした。

それだけに、マン博士の裏切りとサスペンスは映画に余計なものだったのでは?と感じられました。クーパーをいきなり殺そうとしなくても、「ごめん全てはウソだった、この星は人が住めない、俺を地球に帰してくれ!」と懇願するだけでも「人類はどうなるんだ・・・」という絶望を観客に味わわせる事ができたのではないか、と思いました。アクションとサスペンスを劇中に入れたのは惑星の描写だけでは退屈だと監督が考えたからでしょうか、それとも何か物語的に深い意味があったのでしょうか?

SFにしばしば宗教的な要素が出てくるというのは成る程と思いました。とはいえ、キリスト教の素養など一切ない私にはインターステラーに宗教的な要素を見て取る事はできなかった。この映画はキリスト教圏の評者には宗教的なものを感じさせるものなのでしょうか?

あと、余談ですが他の惑星に移住するのがこれほど大変なら地球にガトランティスやら暗黒星団やらディンギルやらがこぞってやって来るのも分かるような気がしました。「人が住んでいるところなら住みやすい」ということでしょう。ヤマト復活編で地球が有人惑星の傍にある月に移住しようとしたのもまた同じ。外敵をことごとく滅ぼしたある意味宇宙最「凶」の種族がやってくるのだから大ウルップも必死になって追い払おうとして当然・・・と映画を見ながら思ってしまいました。

それにしても五次元生命体は何を考えてワームホールなんぞ地球人のために作ったのでしょうか??

No title

こんにちは。

時空を超えた親子の邂逅、というモチーフで「コンタクト」や「オーロラの彼方に」あたりを思い出しました。
(コンタクトの方は明確に意識したそうですが)

重力と愛はいかなる距離や時間をも越えて伝わるのだ...という描き方に、監督のロマンチストっぷりを垣間見た気がします。

Re: こんにちは

ゴーダイさん、こんにちは。久しぶりになってしまいました。
私もなかなか映画を観られなくて、ブログの更新も滞りがちです。
でも本作は是非とも取り上げたくて。書きたいことがいっぱいあり、削るのがたいへんでした。あまり削れてませんけど(^^;

ラザルス・ロングを主人公とする『地球脱出(メトセラの子ら)』は、住みにくくなった地球を脱出して、いろんな星を旅する物語です。どの星も新天地とするには難があり、なかなか安住の地は見つからない。一方、ラザルスたちが不在のあいだに地球では変化が起きていて……という話で。あれっ!? 『インターステラー』そっくりですね(^^;

>科学技術、及び進歩主義の肯定がちょっと時代に合わないとか書かれていて

そういう意見を、進歩した科学技術の粋たるインターネットやコンピューターの恩恵に浴しながら発信する矛盾……(^^;
以前、技術の進歩・発展に疑問を呈する映画を観ましたが、最新のデジタル技術を駆使した映像がふんだんに盛り込まれていて、云ってることとやってることが違うと感じました。
誰しも自分のことを棚に上げてしまいがちな中、本作は言行一致で清々しいです。

>もう戻れない、このまま行くっきゃない!

本作でそれを表現したのが「運動の第3法則」ですね。中学一年の理科は大事です。「地球に生まれたからといって、地球で死ぬことはない。」というセリフも同様の趣旨ですね。
行った先が間違っていたらどうするんだと心配する人もいるでしょうが、ゴーダイさんには説明するまでもなく、ここで重要になるのが「多様性」ですね。スピルバーグ版では1惑星だけを訪れる構想でしたが、訪問先が3惑星になって説得力が増しました。

また、子供の名前をマーフィーと設定してまで「マーフィーの法則」を取り上げたのもいかしてますね。
マーフィーの法則("If anything can go wrong, it will.")は「トーストを落とすとバターを塗った面が下になる」といった、運の悪い「法則」を楽しむお笑いネタですが、これが一世を風靡したのは「ガッカリするようなことって、起こっちまうもんなんだよ」と運の悪さを認めつつ笑い飛ばす姿勢が受けたからだと思います。
でも本作のマーフィーは、クルマのパンクを笑い飛ばせませんでした。
そこでクーパーは、マーフィーの法則を「可能性がありさえすれば、どんなことでも起きるんだ("It means that whatever can happen, will happen.")」と非常にポジティブな考え方に置き換えています。行くか戻るか逡巡する人の背中を押す言葉だと思います。

ちなみにマイケル・クライトンが警鐘を鳴らしているのは、科学の進歩に対してじゃなくて、誤った(稚拙な)使い方に対してではないでしょうか。未来警察が悪いんじゃなくて、悪いのは犯罪者。リスクやコントロールを考慮しなければ事故が起きるのは、科学の現場に限りません(マイケル・クライトンのことは映画を通してしか知りませんけど。本読めよ>自分)。

>地球の資源に限界があるが故に社会や技術的な問題があるなら、もう出てっちゃおうって言って、本当に出てっちゃって終わる映画ってありそうでなかなかなかったですよね(^_^;)

さすが「出エジプト記」を経典とする人たちです。そもそも米国は、古い土地を後にした人たちの集まる国ですしね。

脚本のジョナサン・ノーランは、『ウォーリー』からインスピレーションを得たそうです。
『ウォーリー』は人類が地球を出て行った後の話ですから、本作はその前日譚になるでしょう。
両作を続けて観ると面白いかも。どちらも『2001年宇宙の旅』をなぞってますし。

>もしかしたらアミガサダケや5次元の存在に操られているに違いない!

いきなりブライアン・オールディスとは、ゴーダイさんもSFを読み込んでますね。
ちょうど『ナショナル ジオグラフィック』の11月号が寄生体を特集しています。『寄生獣』の公開に合わせたのかな:-)
寄生体のことを考えると、自由意思って何なんだと思います。『ワールド・ウォーZ』の記事に書いたように、人間の遺伝情報の半分近くは外部からの侵入者だといいますし、「人間」って何?(^^;
寄生体についてはいずれ記事にしたいと思います。まぁ、アミガサダケにとっつかれても、頭が良くなるならいいか。

Re: No title

T.Nさん、こんにちは。

>「人類が生き延びるのは無理なんじゃないか?」と絶望感すら感じさせる映像でした。

もちろん人類にとって一番住みやすい星は地球ですが、一応劇中でエドマンズの惑星も居住可能とされていて、岩場ではありますがベースキャンプが設営されていました。アメリアはここで受精卵を孵らせて人類を育んでいくのでしょう。そこには大移民団も合流しますから、第二の地球として発展するに違いありません。
たしかに岩だけの光景でしたが、あのロケ地も地球の一地方ですしね:-)

>アクションとサスペンスを劇中に入れたのは惑星の描写だけでは退屈だと監督が考えたからでしょうか、それとも何か物語的に深い意味があったのでしょうか?

このバランス感覚がクリストファー・ノーランの卓越したところだと思います。
あのような展開にした理由の一つはアクションとサスペンスで映画を盛り上げることでしょうね。スピルバーグ版で予定されていた悪のロボットたちに比べると控え目かもしれませんが、マン博士の意外なキャスティングも手伝って、とても盛り上がったのではないでしょうか。
加えて後の展開を考えれば、ここでエンデュアランス号を大破させておく必要があります。ブラックホールへの落下を決意させるほどの大損害を被るには、相応に派手な事件が必要でしょう。

……というのはストーリーテリング上の必然性ですが、最大の理由は、人間の本質を構成する要素としての「欺瞞」や「暴力」を避けて通らないためでしょうね。劇中で善と悪を巡る会話がありますが、ノーランは悪とされるものもきっちり描く人なので、そのためにこそマン博士というキャラクターが必要だったのだと思います。
マン博士の主張も一理あると思うのです。一パイロットのクーパーよりも、天才科学者たる自分が生き延びる方が人類のためになる。しかもブランド教授が亡くなった以上、人類は新たな指導者を必要としている。だからクーパーを犠牲にしてでも自分が生き残る。それはみんなから天才と称賛され、自己を愛するマン博士にとって、筋の通った考えなのでしょう。
そんなマン博士の行動がいかに醜く、他者を傷つけるものであるか。ノーラン監督はそこに言及せずにはいられなかったのだと思います。

それにノーラン監督の目的は"「人類はどうなるんだ……」という絶望を観客に味わわせること"ではないでしょうし。
マン博士が懇願するような人物だったら、「圧倒的な災害の前に立ちすくむ人類」という構図になってしまい、人類が被害者に見えてしまいます。被害者たる人類がクライマックスで救われれば、観客はカタルシスを得られるでしょうが、たぶんノーラン監督はそういうカタルシスを与えようとは考えていないはず(そういうのはローランド・エメリッヒにお任せ)。
ノーランは人間の醜さ、狭量さを認識しつつ、それでも人間を見限らない覚悟を描く人なんじゃないかと思います。

>この映画はキリスト教圏の評者には宗教的なものを感じさせるものなのでしょうか?

特別、宗教的な映画というわけではないと思います。表立って神について語っているわけではないですし。
ただ、キリスト教を背景とした文化が普通ににじみ出ているし、それを抑えつけないことで信仰心の篤い観客も取り込もうとしているように思います。
SF小説にも宗教をテーマにしたものはあります。でも私は宗教を客観視して切り込んだ作品より、取り立てて宗教をテーマにしたわけでもない作品に宗教的なものがにじみ出てしまうことに興味があります。
どんな作品も自身が属する文化の影響からは逃れられません。科学と空想を武器に現実の改変を試みるSFでさえ、伝統的な文化を背負ってしまう。そこが面白いところです。

>それにしても五次元生命体は何を考えてワームホールなんぞ地球人のために作ったのでしょうか??

劇中の説明からすると、人類を導くためでしょうね。
クーパーが推察したように五次元生命体が遠未来の人類であるなら、まず行うのは人類史の探査でしょう。過去の人類が絶滅の危機に瀕していることを知れば、その出来事に介入して、自分たちの存続を確かなものにするでしょう。あるいは、彼らの歴史には、提供されたワームホールを通って新天地に移動したことが記されていたのかもしれません。
たとえ彼らが人類の子孫ではなくても、人類を存続させようと働きかけたのは確かでしょう。彼らは神、造物主なのかもしれません。彼らにとって宇宙に穴ボコひとつ作るくらい何でもないでしょうから、水たまりの前で立ち往生しているアリをひょいと持ち上げて砂場に置いてやる程度の気持ちだったのかもしれません。

ワームホールは地球と移住先とを結ぶために五次元生命体が作ってくれたものなので、クーパーたちが居住可能な星にたどり着くのは必然だったのですね。
でも地球人にしてみれば、何が待ち受けているのか飛び込んでみなければ判らない。本作はその勇気を問う作品ですね。

Re: No title

大外さん、コメントありがとうございます。
本作のプロデューサーのリンダ・オブストとエグゼクティブ・プロデューサーのキップ・ソーンは『コンタクト』でも組んだ仲ですからね。この二人の考えたストーリーが本作の元になっていますから、また同じことをやってるというか、ワームホールにこだわり続けてるというか(^^;

おっしゃるとおり、クリストファー・ノーランのロマンチストぶりを実感する映画ですね。

No title

コンタクト(映画)のブルーレイを買ってしまいました(笑)。ソーンという人は趣味人というか多彩な人(それはセーガンもホーキングも)だなとつくづく感じます。ついでにジョディフォスターの力のこもった朗読もバックグランドで流しているこの数日です(大笑)。本策に戻ると私も神を強く感じた一人です。未知に飛び込んでいけるのは論理と肥大した自己愛でで考える天才科学者ではなくて愛と直感(もちろん賢いのですが)に生きることができる恋する愛する女性(二人)と元NASAエンジニア(主人公)だけでしたね。それが劇場を出てからも印象に残ってます。申し訳ないのですがアフレックの役は見ていて退屈でした(でもノーランには必要なのでしょう)。紙とペンで簡潔に説明してくれたし映像で見せてくれたので、ワームホールに少し詳しくなった気がしてほんの少しうれしくなってラッキーな鑑賞でした。

No title

ナドレックさん

T.Nです。
大変ご丁寧な解説をありがとうございます。

一度しか映画を見ていない状態で内容の記憶もあやふやなまま記述したので、非常に稚拙な質問をしてしまったと思っていましたが、ナドレックさんの懇切丁寧な解説のおかげでこの映画が非常に緻密な計算で成り立っている物語なのだと再認識できました。

>ノーラン監督はそういうカタルシスを与えようとは考えていないはず

なるほど、そういう読み解き方があるのですね。映画に慣れ親しんで映画の文法やリテラシーを身に着けるとそのような読み解き方ができるようになるのかと思いました。私個人は長い事映画やアニメを見ない生活を送っていてまた見るようになったのはここ2年ほどの事に過ぎないのですが、そのように物語を読み解くことのできるリテラシーを身に着けられるよう自己研鑽を積みたいと思います。

>アメリアはここで受精卵を孵らせて人類を育んでいくのでしょう。

私の場合は受精卵を孵らせた後どのように個体を育て繁殖させるのか、その具体的な技術や方法まで考える性分なので、土壌を改良し草木が育つようにするまで何千年もかかるのではないかと想像してしまい(ロケ地は地球であるにも関わらず草木が生えていない。ということはそこに畑や林を作るのと同等以上の困難があると思われる)、「こりゃ、絶望だ・・」と思ってしまいました。まあ、技術的な心配をさせるほどこの映画の描写が真に迫っていた、という事だと思います。


最後に、ヤマト「追憶の航海」のコメント欄でナドレックさんが書かれた、

「前世紀まで、近代化と西洋化は同一視されることがありましたが、中国のように西洋化せずとも近代化する国が登場した現在、かつて「近代的」と云われたものはヨーロッパのローカルな特性でしかなかったことが明らかになりつつあります。 」

「日本もまた西洋化せずに近代化した国なのでしょうか。はたまた、まだ西洋化が足りないのでしょうか。」

という話題についてですが、これは私がヤマト2199で社会制度がどうのこうのと考えるようになった原点となる深遠なテーマですので、今書いている同人小説が一息つける来年ぐらいにまたコメント欄に書き込むかと思います。その時はよろしくお願い致します。

Re: No title

魚虎555さん、こんにちは。
先日、小峰書店の絵本『星のこども カール・セーガン博士と宇宙のふしぎ』を買いました。
カール少年が星や宇宙に憧れを抱くようになったこと、長じて惑星探査にかかわるようになったこと、星も人間も同じようにビッグバンで生まれた子供たちであることが語られた、とても素敵な本でした。
その中に、宇宙のことをみんなに知ってもらおうとカール・セーガンがテレビに出たエピソードがあります。
SF小説『コンタクト』を執筆したのも、その映画化に関与したのも、人々の科学への関心を高め、啓発するためだったのだろうと思います。

理論物理学者キップ・ソーンが本作を企画したのも、同じ気持ちからではないでしょうか。
本作公開に合わせて科学解説書『The Science of Interstellar』を著したのも、断じて便乗商法ではなく、本作の科学的背景を解説することで、映画をきっかけに宇宙や科学に関心を抱いた人のさらなる興味を引き出せればと考えたのでしょう。
『The Science of Interstellar』が翻訳されればいいのに!

ケイシー・アフレックの役どころは退屈でしたね。
科学に興味を持たない人生の退屈さをちゃんと体現していたと思います。

Re: No title

T.Nさん、こんにちは。
私は映画もアニメもたいして観ていないので、過分なお言葉を賜り恐縮です。

映画のカタルシスについて印象深いのは、『もののけ姫』公開時に宮崎駿監督がおっしゃっていたことです。宮崎監督はこの映画にカタルシスなんかないと云い切ってました。作品で提起したものがカタルシスに押し流されて、気持ちよく映画館を出ていく観客の脳裏から失われてしまう。それを認識していた宮崎監督は、観客にカタルシスを味わわせないようにしました。
『もののけ姫』以降の宮崎監督作品はクライマックスが矮小化し、カタルシスが過剰にならないように配慮されています。娯楽作としてとうぜんのように求められるカタルシスをどうするか、そのバランスに腐心しているであろうことが新作を観るたび伝わってきました。

クリストファー・ノーラン監督は思いっきり派手なクライマックスで映画を盛り上げますが、その分ネガティブなものも用意して、単純なカタルシスに陥らないようにしているのだと思います。方向性は異なるものの、宮崎駿監督と同様にバランスの取り方に腐心しているのではないでしょうか。

そんなことを考えながら映画を観るのも楽しいです:-)

またの投稿をお待ちしています。よろしくお願い致します。

No title

> 人類を救うほどの難事業を行うには、強烈な愛が必要だ。全人類を愛することなどできなくても!

マコノヒーが特別に「強烈に」娘を愛していたという感覚はない。結果、人類を救うに至らないアン・ハサウェイの父ちゃん同様、同じくらいの愛ではないのか? 「強烈な」と形容する愛なら、実の親子なのに肉体関係を持ってしまい、どうしても娘に執着し、帰る事に固執する、固執するが故に強引に空間を娘の部屋にまで繋げてしまう。それでは異常者のようで美談にならないか。

愛とは決して航海しないこと・・・・・・・・当たってるような、当たってないような。

Re: No title

ふじき78さん、こんにちは。
『私の男』の浅野忠信さんと二階堂ふみさんのようですね。
実の親子なのに……という関係は、他人に知られるわけにはいきません。愛とは決して公開しないこと……。
その想いは永久に変わらないのです。愛とは決して更改しないこと……。

ことさら

声高に愛!と叫ぶのではなく、父としてこうありたい、こうあるべき、こう愛すべきではないかという姿だったように感じました。
その根っこはもちろん愛なんですが。

母ってのは、はなっから無償の愛が似合うのですが、父の愛ってのは形にしないと気が済まないのか…なんても感じるかも。

しかし、とにかく面白かった。
三回目に行きたいとこですが、上映回数が減って、時間が合わない。
これの日本での興行収入きいて、悲しくなりました。
わけわかんなくてもいいから、とにかく見てこい!と生徒に薦めてるんですが、行かないだろうな。。。。

娘!と観てきました…

ナドレックさん、こんにちは。
いつも興味深く読ませていただいています。

IMAXで、アン・ハサウェイ ファンの娘!と観てきました。
ちょっと泣けてきて、ばつが悪かったですが、娘もジーンと来てたようです。
監督の実娘への思いが込められていたのですね。最後に娘が、子・孫・ひ孫に看取られながら逝くシーンは、親としては理想の最後だなと思いました。
エイリアンズ冒頭、リプリーが帰還した時にも、娘が年上になっていたというシーンがありましたが、自分が親となっている今は、よりリプリーの役柄が理解できるような気がします。

でも、私が一番ジーンときたのはロボットの犠牲的精神(プログラムなんで、あたりまえですが)2001年のようにならなくて良かったです。(あれもプログラムでしたか)
しかし最初の探査の時、あんな優秀なロボットがいるのだから、人間が行く必要があったのかどうかです。
マット博士はともかく、恋人を残してまで…。

年明けは、リドリー監督の出エジプト記「エクソダス」楽しみにしています。

Re: ことさら

sakuraiさん、こんにちは。
おっしゃるとおり、本作は様々な「父と子」を取り上げて、こうありたい、こうあるべきという想いを追求してますね。
母親は出産を終えると脳内にオキシトシンがバーッと分泌されて子供への愛情が生まれますけど、父親は子供をあやす行為を通してオキシトシンが分泌されますから、愛情の生じ方がちょっと違う。そんなところから、愛情の表現の仕方も変わってくるのかもしれません。

> わけわかんなくてもいいから、とにかく見てこい!と生徒に薦めてるんですが、行かないだろうな。。。。

本作は年に1本あるかないかの傑作だと思うのですが、日本の興行成績は振るいませんね。他国ではヒットしているのに、この違いは何なのか。
『インセプション』の日本での興収は35億円でしたから、ノーラン作品が受け入れられないわけではないと思うのですが……。

Re: 娘!と観てきました…

annyob1さん、こんにちは。

本作はロボットの描き方も抜群ですね!
今年は『her/世界でひとつの彼女』のコンピューターといい、本作のロボットといい、よくできたキャラクターに出会えてうれしいです。

ロボットもコンピューターも人間のプログラムどおりに動くだけの機械なのに、映画に出てくる機械たちはしばしば人間の予想外のことをしでかします。
なぜ、たかが機械なのに予想外のことをできるのか、科学技術のレベルや世界観とともに慎重に考えた上で描いている『2001年宇宙の旅』や『宇宙戦艦ヤマト2199』のような映画もありますが、大半の映画は深い考えもなしにロボットやコンピューターを動かしてるように思います。
その点、本作のロボットはユーモア度や正直度を変数として設定できる描写があるので、あの減らず口や勝手な行動もちゃんとプログラムに沿った動作であることが判ります。こういう細部の描写を大切にする映画を観ると、心が洗われます:-)

> しかし最初の探査の時、あんな優秀なロボットがいるのだから、人間が行く必要があったのかどうかです。

たしかにあれだけ優秀なロボットがいるなら、人間は不要かもしれませんね(^^;
ただ、最初の探査は、「出エジプト記」に続く「民数記」をなぞっているのだと思います。
モーセはカナンの地を調べるために*12人の斥候*を送り出しました。ブランド教授の命で12人が宇宙に向かった最初の探査は、旧約聖書のこのエピソードに当たるので、人間でなければならないのでしょう。

素晴らしいところばかりの本作ですが、翻訳はちょっと気になりました。
私は本作を字幕版で観たのですが、娘に「マーフィーの法則」の説明をするときに「起こるべきことは起こる」と話していたような。この訳だと、なんだか宿命論のように聞こえてしまいます。
原語は"It means that whatever can happen, will happen"なので、もっとポジティブに「可能性がありさえすれば、どんなことでも起きるんだ」といったニュアンスだと思うのですが。

ともあれ、この映画を娘さんとご覧になるなんて幸せですね。
しかもIMAXですか。やはりIMAXで観るべきでしたか。

No title

よかったです
涙しました

ラスト呼吸音が聞こえましたので(本当にわずかな音)、おそらく会えたと思います

Re: No title

未記入さん、コメントありがとうございます。
そうですね。人類を鼓舞し、外へ未来へ目を向けさせるこの映画で、クリストファー・ノーランがバッドエンドを用意するはずがありません。きっと会えたのだと私も思います。
Secret

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 クリストファー・ノーラン監督の最新作。  主演はマシュー・マコノヒー。共演にはアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マット・デイモン、マイケル・ケイン、ジョン・リスゴー、ケイシー・アフレックなどと豪華である。  3時間近い上映時間だが、それだけの分量でも足りないくらいのものを盛り込んでいる。  この映画を勝手に3つに分ければ次のようになるかもしれない。第1章「地球滅亡...

インターステラー

異常気象により地球環境が壊れてしまった未来を舞台に描いたクリストファー・ノーラン監督の最新作です。 昨年の公開前からずっと気になっていて、ようやくチャレンジして来ました。 人類を救うために宇宙へと旅立った飛行士たちの運命と、宇宙の果てにある異次元の世界を 主人公と一緒に行く末まで辿るようなドキドキするSFでした。

「インターステラー」

結局、2014年に最後に劇場で観た作品は、この「インターステラー」と相成りました。原作未読なので、疑問に思う部分も幾つかあり、観終わったあと息子達と、ああでもない、こうでもない、と、解説し合ったり議論し合ったりしたのがすごく面白かった。近未来、土壌の変化と日々発生する砂嵐とで、地球の作物は順次全滅し、今ではトウモロコシしか作付けできなくなってしまった。このままでは飢え死にするか、植物の光合成...

インターステラー [Interstellar] (2014 USA)

希に難解すぎて何回も観たくなる映画がある。SunHeroの場合、最初のケースが1968年公開の「2001年宇宙の旅」だった。テレビで初めて見て、終盤で展開される映像美に魅了され、CGとかVFXとか無かった時代にどうやって撮影したのか、不思議で仕方なかった。その上、そもそも…

圧倒的なスケールで

6日のことですが、映画「インターステラー」を鑑賞しました。 IMAXにて見ました 近未来、食糧難と環境変化により人類滅亡のカウントダウンが進んでいた。そこで秘密裏に地球に代わる地に移住する計画があり 宇宙で新たに発見された未開地へ旅立つというミッションに元エ...

インターステラー

INTERSTELLAR 2014年 アメリカ 169分 SF/ドラマ 劇場公開(2014/11/22) 監督: クリストファー・ノーラン 『インセプション』 製作: クリストファー・ノーラン 脚本: クリストファー・ノーラン 出演: マシュー・マコノヒー:クーパー アン・ハサウェイ...

インターステラー Interstellar

Blu-rayで鑑賞。 思い出させずにいられない過去作品にはやはりインスパイアがあったのですな… ちょっとフィールドオブドリームズやサインも思い出します。 あとウチは娘なんで辛い気持ちがビンビンと来ました。 JAXAの子供向け質問コーナーでのブラックホールに対する回答が怖い。 (Twitter)

インターステラー

【概略】 地球の寿命は尽きかけていた。居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男。彼を待っていたのは、未だかつて誰も見たことがない、衝撃の宇宙。はたして彼は人類の存続をかけたミッションを成し遂げることが出来るのか? SF 相対性理論、量子力学、ワームホールなどなど…SF好きにはおなじみ、だけど実際のところど...

インターステラー (Interstellar)

監督 クリストファー・ノーラン 主演 マシュー・マコノヒー 2014年 アメリカ/イギリス/カナダ映画 169分 SF 採点★★★★ 馬頭星雲やら木星の大赤斑、最近のお気に入りでもあるわし星雲なんかの画像をボーっと見ている時間が好きな私。ぱっと見静かで美しいそ…

映画:極私的、SF映画 ベスト10(過去5年間 2011年5月 〜 2016年5月)

前から何度かアップで書いてきたが、ここ数年のSF、なかなかレベル高い!と考えている。 そこで GW を活用して、それを整理しベスト10を選出してみよう! という企画(笑) 過去5年間でアップしただけでもSFは約30本あり、それを無理やりランキングにしてみ...

祝! 映画「インターステラー」の理屈系にリアリティを与えた理論物理学者のキップ・ソーン氏が、ノーベル賞を受賞!

昨日、発表されたノーベル物理学賞で、世界で初めて「重力波」を検出した3氏に受賞が決定。 そのうちの一人に、「インターステラー」の理屈系にリアリティを与えた理論物理学者のキップ・ソーン氏が! クリストファー・ノーランは「インターステラー」を製作する...
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