『それでも夜は明ける』 不自由の中にあるものは?
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そのいずれでもない。
『仮面ライダー』のオープニングで、ナレーションの中江真司氏はこう述べている。
「仮面ライダー本郷猛は改造人間である。彼を改造したショッカーは世界制覇を企む悪の秘密結社である。仮面ライダーは人間の自由のためにショッカーと戦うのだ!」
そう、仮面ライダーは自由のために戦っているのだ。
前回の記事では、差別問題を「人権」の面から取り上げた。
『大統領の執事の涙』と同じように『それでも夜は明ける』も差別を題材にしているが、本作が切り口とするのは「自由」である。
主人公ソロモン・ノーサップは米国北部に暮らす自由黒人だ。音楽の才能に恵まれ、幸せな家庭を築いていた彼は、ある日突然拉致されて、南部に売られてしまう。
本作は、奴隷として精神的にも肉体的にも徹底的に隷属を強いられたソロモンの、悲惨極まりない生活を描いている。愛する家族に会えない。手紙も出せない。出かけることもできない。奴隷の分際で文字を読み書きできるなんて、恐ろしくて口外できない。主人の不興を買えば、肉がむき出しになるまで鞭で打たれる。
あまりにもひどい境遇だが、これは1841年、南北戦争勃発より20年前の実話がベースになっている。
本作のテーマは、制作者でもあるブラッド・ピットが映画の後半に登場して判りやすく説明してくれる。
ピット演じるサミュエル・バスは、カナダから流れて来た大工だ。自分の腕を頼りに、旅をしながら生計を立てている。彼は自由を愛し、自由の素晴らしさを口にする。
それこそは、奴隷の身のソロモンが持っていないものだ。
本人の意に反して何かを強制されることがあってはならない。その単純な主張が、スクリーンからひしひしと伝わってくる。
奴隷として虐げられるのは、一人ソロモンに限らない。
本作は、こんな地獄のような状況が生まれる理由も明らかにしている。
象徴的なのが、ソロモンが首を吊られるシーンだろう。白人の手で木の枝から吊るされた彼は、かろうじてつま先が地面に届いて窒息を免れる。けれど今にも息がつまりそうだ。早く誰かに助けて欲しい。首のロープを解いて欲しい。
人々は、ソロモンが白人に押さえつけられて騒いだときは隠れていたが、白人がいなくなり、あたりが静まり返ると徐々に家から出てきた。野良仕事に行く者、家事に勤しむ者、各々自分の仕事に忙しそうに振る舞う。子供たちは、ソロモンが吊られた木のそばで遊び戯れる。
屋敷はいつもどおりの日常を取り戻す。けれど、ソロモンは吊られたままだ。誰も助けに来ない。ソロモンが声も出せないほど苦しんでいるのは、みんなにも見えるはずだ。でも、何もしない。
本作はこんなシーンでいっぱいだ。
ソロモンが拉致されたとき、一緒に南部に送られる黒人がいた。けれども彼は助けがくると、後ろを振り返りもせずに駆け去った。他の黒人たちを残して。
ソロモンが森を歩いていると、木に吊るされようとしている黒人たちに出くわした。今まさに白人たちが黒人の首にロープをかけるところだった。ロープが引かれれば、黒人たちは死ぬ。それが判っていてもソロモンは通り過ぎた。その背後で黒人たちが苦しみ悶えて死んでいく。
やがてソロモンに救いの手が差し伸べられると、彼もまた他の黒人たちを残して去っていった。後ろを振り返りもせずに。
こうして全編にわたって描かれるのは、人々の無関心だ。
自由を奪われた人々は、他者にかまう余裕がない。その無関心が、ますます周囲の人々の自由を奪っていく。
自分だって同じ境遇なのだから、その苦しみは判るはずだ。それでも、自分がその場から立ち去ること、立ち去って目を背けることを優先させてしまう。
他者に関心を示せるのは、自由であればこそなのかもしれない。
12年に及ぶソロモンの奴隷生活に終止符が打たれるのは、自由人であるカナダの大工バスが無関心ではなかったからだ。
無関心が自由を奪い、他者への関心が自由をもたらすのだ。
江戸時代の身分制度の理不尽を目の当たりにしてきた福沢諭吉は、身分制度のない社会を歓迎するとともに、「自由は不自由の中にあり」と述べた。自由を獲得するためには、勝手気ままに振る舞ってはならない。ときには不自由に感じるほど他者に配慮し、助け合わなければ、自由な人生を送れない。
それは、こんにちも変わることのない私たちの課題である。
このような問題意識に満ちた本作に、米国はアカデミー賞の作品賞を贈ることで応えた。
もちろん本作が優れた映画だったからだが、同時に本作には賞を取りやすい面もあったと思う。
アカデミー賞では相手にされなかった『大統領の執事の涙』には、オバマ大統領を称賛するような描写がある。オバマ政権の施策を支持するわけではなく、主人公のモデルになった人物がアフリカ系アメリカ人の大統領就任を喜んだことを表現したものだが、支持率の下がった現職大統領を応援するような場面には鼻白んだ観客もいたに違いない。
そのことを抜きにしても、1950年代から現代にかけて人種差別と闘い続けた家族を描く『大統領の執事の涙』には、居心地の悪さを覚えた人がいるかもしれない。
なぜなら、それは米国の人種差別が現代まで連綿と続いていることを示すからだ。
リンカーンがヒーローとして支持されるのは、奴隷制度を終わらせた大統領だからだという。南北戦争で甚大な犠牲を払うことで、米国は奴隷制という悪しき行いを克服した。リンカーン大統領と米国民が終わらせた。それが米国の物語だ。
だから、南北戦争以前の奴隷制度のむごさが強調されればされるほど、それを克服した米国の偉大さが引き立つのではないか。奴隷制度のない現代の米国を称えることになるのではないか。南北戦争以前の話なら、どんなにひどい差別の描写があっても、観客は居心地の悪さを覚えたりせずに映画を楽しめるだろう。気分よく映画を称賛できることだろう。
本作が賞に値する作品であることは重々承知しつつも、その描写が南北戦争以前の出来事に終始するのは気になるところだ。
サミュエル・L・ジャクソンが「2009年にアフリカ系アメリカ人が殺された事件を扱った『フルートベール駅で』の方が、もっと率直に勇敢に差別問題に取り組んでいるよ」と指摘したのも、そんな思いがあったからだろう。
とはいえ、本作が現代に通じる強いメッセージを持っているのは間違いない。
映画の終盤に、主人公がカメラをじっと見据えるショットがある。奴隷の辛さ、みじめさがピークに達した場面の後だ。
スクリーンには彼の顔が大写しになる。あたかも、スクリーンの中から客席の私たちを見つめるように。
安全な場所から映画を見物している私たちと、正面から向き合うように。
あたかも、自分がここにいるのはあなたたちの無関心のためなのだと訴えるように。
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監督/スティーヴ・マックィーン
出演/キウェテル・イジョフォー マイケル・ファスベンダー ベネディクト・カンバーバッチ ポール・ダノ ポール・ジアマッティ ルピタ・ニョンゴ サラ・ポールソン ブラッド・ピット アルフレ・ウッダード
日本公開/2014年3月7日
ジャンル/[ドラマ] [伝記]

【theme : ヒューマン・人間ドラマ】
【genre : 映画】
tag : スティーヴ・マックィーンキウェテル・イジョフォーマイケル・ファスベンダーベネディクト・カンバーバッチポール・ダノポール・ジアマッティルピタ・ニョンゴサラ・ポールソンブラッド・ピットアルフレ・ウッダード
⇒comment
こんにちは
仮面ライダーって自由のために戦っていたんですね・・・(^_^;)確かにショッカーってナチスの残党(ですっけ?)だから自由を抑圧する全体主義なわけで・・・考えてみればなるほどなあって。
>本人の意に反して何かを強制されることがあってはならない。
これはマックス・ウェーバーの「支配の正統性」に関わる大きな問題ですよね。しかし権力者の支配の構造がどんどん巧妙化・・・いや、研究が進んで巧妙な支配のパターンも明らかになってきて、そう考えると現代を含むどの時代も、支配・被支配関係はあるんじゃないかっていう・・・
>「自由は不自由の中にあり」
『学問のすすめ』第1編ですね!いい言葉です。
ちなみに13編では、自己責任論を先取りしながら、それでも言論の自由を妨げるのは権力者だけじゃなくて、自分自身かもしれないぞっていう、自由な人が自ら自由を放棄する危険性も説いているんですよね(だからこそ色々な経験をしなければならない)。
サルトルは「人間は自由の刑に処されている」と言い、社会学者デュルケムも「あまりに自由で道徳が無規範だから人は自殺してしまう」と言っています。
自由っていうのは尊いと同時に、人によっては手に余るものなのかもしれませんね・・・
>本人の意に反して何かを強制されることがあってはならない。
これはマックス・ウェーバーの「支配の正統性」に関わる大きな問題ですよね。しかし権力者の支配の構造がどんどん巧妙化・・・いや、研究が進んで巧妙な支配のパターンも明らかになってきて、そう考えると現代を含むどの時代も、支配・被支配関係はあるんじゃないかっていう・・・
>「自由は不自由の中にあり」
『学問のすすめ』第1編ですね!いい言葉です。
ちなみに13編では、自己責任論を先取りしながら、それでも言論の自由を妨げるのは権力者だけじゃなくて、自分自身かもしれないぞっていう、自由な人が自ら自由を放棄する危険性も説いているんですよね(だからこそ色々な経験をしなければならない)。
サルトルは「人間は自由の刑に処されている」と言い、社会学者デュルケムも「あまりに自由で道徳が無規範だから人は自殺してしまう」と言っています。
自由っていうのは尊いと同時に、人によっては手に余るものなのかもしれませんね・・・
Re: こんにちは
ゴーダイさん、こんにちは。
ショッカーのゾル大佐や死神博士をはじめ、ライダーシリーズの敵組織にはナチスの関係者が多いですね。
時代を感じさせます(^^;
ところで、権力者の支配は巧妙化しているのでしょうか。
どうも日本では場当たり的なポビュリズムが蔓延しているような気がしていましたが、ゴーダイさんから見て巧妙化しているように感じられるのであれば、権力者も頑張っているのかもしれませんね。
まぁ、権力者なんてものじゃなくても、人間が二人いれば支配・被支配関係は発生するわけですが。
福沢諭吉とサルトルでは、自由についての文脈がちょっと違うように思いますけど、いずれにしろ自由には自覚的に向き合わなければならないのでしょうね。
ショッカーのゾル大佐や死神博士をはじめ、ライダーシリーズの敵組織にはナチスの関係者が多いですね。
時代を感じさせます(^^;
ところで、権力者の支配は巧妙化しているのでしょうか。
どうも日本では場当たり的なポビュリズムが蔓延しているような気がしていましたが、ゴーダイさんから見て巧妙化しているように感じられるのであれば、権力者も頑張っているのかもしれませんね。
まぁ、権力者なんてものじゃなくても、人間が二人いれば支配・被支配関係は発生するわけですが。
福沢諭吉とサルトルでは、自由についての文脈がちょっと違うように思いますけど、いずれにしろ自由には自覚的に向き合わなければならないのでしょうね。
No title
ああ、確かに福沢諭吉とサルトルでは文脈が違うか・・・
あと自由論と言ったらエーリッヒ・フロムですよね!忘れてた。そしてこれもまた関係ないけど(^_^;)
権力構造の巧妙化は、支配者も被支配者もなかなか覆しようのないシステムになっている点だと思います。浅田彰の脱コード化社会というか。ルークスの三次元的権力というか。
市民革命の時みたいに、単純に権力者を倒せばいいんだってなっていない点が、入り組んでいて厄介なわけであって、それは権力者の巧妙さとは重なる部分もありますが、若干性質が違うのかも・・・本当の敵はいつの時代も「システム」なのかもしれませんね。
あと自由論と言ったらエーリッヒ・フロムですよね!忘れてた。そしてこれもまた関係ないけど(^_^;)
権力構造の巧妙化は、支配者も被支配者もなかなか覆しようのないシステムになっている点だと思います。浅田彰の脱コード化社会というか。ルークスの三次元的権力というか。
市民革命の時みたいに、単純に権力者を倒せばいいんだってなっていない点が、入り組んでいて厄介なわけであって、それは権力者の巧妙さとは重なる部分もありますが、若干性質が違うのかも・・・本当の敵はいつの時代も「システム」なのかもしれませんね。
Re: No title
ゴーダイさん、こんにちは。
支配者も被支配者もなかなか覆しようがないし、覆そうとも思わない……のがシステムなのでしょう。
そしてそのシステムは権力者が巧妙に構築するというより、被支配者の支持もあって強化されていくのではないかと思います。
なぜなら、社会は支配者グループと被支配者グループに二分されるものではないからですね。誰にとっても「自分の支配下の人間」と「自分の支配下にない人間」がいて、ほんのわずかでも「自分の支配下の人間」がいれば、その人にとってそのシステムを壊す必要はない。
ましてや江戸時代の武士と百姓のように互いの依存関係が成立すると、強固なシステムとして持続するわけですね。市民革命は堪えられないほど重い税をきっかけにすることがしばしばですが、江戸時代の税率は20%台で、現代の所得税とたいして違わなかったそうですから、これなら革命に立ち上がる必要はないのでしょう。
とはいえ、社会の底辺に目を向ければ、「自分の支配下の人間」が全然いない最底辺の人々もいるはずですが、そこまでいくと少数すぎて大きな声にならないのでしょうね。意識して耳を傾けなければ聞こえない。
支配者も被支配者もなかなか覆しようがないし、覆そうとも思わない……のがシステムなのでしょう。
そしてそのシステムは権力者が巧妙に構築するというより、被支配者の支持もあって強化されていくのではないかと思います。
なぜなら、社会は支配者グループと被支配者グループに二分されるものではないからですね。誰にとっても「自分の支配下の人間」と「自分の支配下にない人間」がいて、ほんのわずかでも「自分の支配下の人間」がいれば、その人にとってそのシステムを壊す必要はない。
ましてや江戸時代の武士と百姓のように互いの依存関係が成立すると、強固なシステムとして持続するわけですね。市民革命は堪えられないほど重い税をきっかけにすることがしばしばですが、江戸時代の税率は20%台で、現代の所得税とたいして違わなかったそうですから、これなら革命に立ち上がる必要はないのでしょう。
とはいえ、社会の底辺に目を向ければ、「自分の支配下の人間」が全然いない最底辺の人々もいるはずですが、そこまでいくと少数すぎて大きな声にならないのでしょうね。意識して耳を傾けなければ聞こえない。
初めまして
ご挨拶が遅れて申し訳ないですが、マークと申します。
この度はトラックバックありがとうございました。
本作はとても印象に残る映画でした。
最近のアメリカ映画は実話を基に作られた映画が多くなっているのが興味深いです。
また、ナドレックさんがこの記事で「自由」について書かれている事がとても参考になります。
この度はトラックバックありがとうございました。
本作はとても印象に残る映画でした。
最近のアメリカ映画は実話を基に作られた映画が多くなっているのが興味深いです。
また、ナドレックさんがこの記事で「自由」について書かれている事がとても参考になります。
Re: 初めまして
マークさん、コメントありがとうございます。
たしかに実話を基にした映画が目につきますね。
こういう映画を実話に基づいて作るのは、ある種の覚悟があってのことだと思います。
それだけ素晴らしい作り手が多いということなのでしょう。
たしかに実話を基にした映画が目につきますね。
こういう映画を実話に基づいて作るのは、ある種の覚悟があってのことだと思います。
それだけ素晴らしい作り手が多いということなのでしょう。
今
何かに縛られている。。。
ううう、不自由だ!なんて思ってる自分が恥ずかしい。
時々、人間はある程度、何かに縛られることも必要だし、理不尽な目に遭うことも必要だと思うんですが、それはちゃんと出口があってこそ。
守ってくれる何かがあってこそですよね。
ソロモンのその後の人生が、すごい劇的なようで、そっちも時代とともに見てみたいなあと強く思いました。
ううう、不自由だ!なんて思ってる自分が恥ずかしい。
時々、人間はある程度、何かに縛られることも必要だし、理不尽な目に遭うことも必要だと思うんですが、それはちゃんと出口があってこそ。
守ってくれる何かがあってこそですよね。
ソロモンのその後の人生が、すごい劇的なようで、そっちも時代とともに見てみたいなあと強く思いました。
Re: 今
sakuraiさん、こんにちは。
> 今、何かに縛られている。。。
sakuraiさんの感覚は、多くの日本人が共有しているものです。日本は世界で一番自由がない国ですから。
最新の世界価値観調査によれば、「自分の人生をどれほど自由に動かせるか」という質問への回答が、世界でもっとも否定的なのが日本人です。調査対象となった55ヶ国79,803人のうち、日本人1,120人の回答が飛び抜けて否定的。
http://tmaita77.blogspot.jp/2014/05/blog-post_8.html
これは回答者が10段階で自己評定したものなのであくまで主観的な回答ですが、自由とは本人の認識の問題ですから、制度や環境をいくらいじっても本人が自由を感じなければその社会は不自由なのでしょう。
厳格な戒律が課せられているはずのイスラム社会よりも、経済的には日本より貧しいはずの国々よりも、日本人の方がずっと不自由な思いで暮らしているのは驚きです。
日本では身分制度がなくなっても、隣組がなくなっても、結局自分たちを何かで縛ってしまうのでしょう。コンプライアンス疲れ、SNS疲れが叫ばれ出して久しいですし。
日本在住のイラン人エッテハディー・サイードレザ氏によれば、日本人は言論の自由が限られているように見えるそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140519/264940/
たとえば、日本では先輩と後輩の関係がしっかりとできているから、後輩が先輩を気楽に批判したりはできない(陰口は叩くかもしれませんが)。
日本では「話し手」に発言の責任があるので、発言は慎重にならざるを得ない。イランでは「聞き手」の側が責任を負うので、「話し手」は自由に発言すれば良い。
エッテハディー・サイードレザ氏は政治的な言論の自由が欠けているのはイランの方であることを認めていますが、それにしても「イスラームの厳格な戒律が課されている」と日本人から思われがちなイランの人の目にも、日本人は不自由に見えるんですね。
先輩と後輩の関係などと云われると儒教の影響を考えてしまいそうですが、日本よりよほど儒教色が強いはずの韓国が世界価値観調査では日本より自由な位置にあるのを見ると、日本のムラ・イエ的な人間関係が日本人を不自由にしているような気がします。友人知人でがんじがらめになったSNSは、現代のムラ社会に例えられますし。
> ちゃんと出口があってこそ。
日本に欠けているのはまさにそれですね。
山岸俊男氏が云うところの「閉ざされている社会」ですね。
出口を封じることによって安心社会を実現してきた日本では、社会の安定と自由のなさが表裏一体なのでしょう。
> 今、何かに縛られている。。。
sakuraiさんの感覚は、多くの日本人が共有しているものです。日本は世界で一番自由がない国ですから。
最新の世界価値観調査によれば、「自分の人生をどれほど自由に動かせるか」という質問への回答が、世界でもっとも否定的なのが日本人です。調査対象となった55ヶ国79,803人のうち、日本人1,120人の回答が飛び抜けて否定的。
http://tmaita77.blogspot.jp/2014/05/blog-post_8.html
これは回答者が10段階で自己評定したものなのであくまで主観的な回答ですが、自由とは本人の認識の問題ですから、制度や環境をいくらいじっても本人が自由を感じなければその社会は不自由なのでしょう。
厳格な戒律が課せられているはずのイスラム社会よりも、経済的には日本より貧しいはずの国々よりも、日本人の方がずっと不自由な思いで暮らしているのは驚きです。
日本では身分制度がなくなっても、隣組がなくなっても、結局自分たちを何かで縛ってしまうのでしょう。コンプライアンス疲れ、SNS疲れが叫ばれ出して久しいですし。
日本在住のイラン人エッテハディー・サイードレザ氏によれば、日本人は言論の自由が限られているように見えるそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140519/264940/
たとえば、日本では先輩と後輩の関係がしっかりとできているから、後輩が先輩を気楽に批判したりはできない(陰口は叩くかもしれませんが)。
日本では「話し手」に発言の責任があるので、発言は慎重にならざるを得ない。イランでは「聞き手」の側が責任を負うので、「話し手」は自由に発言すれば良い。
エッテハディー・サイードレザ氏は政治的な言論の自由が欠けているのはイランの方であることを認めていますが、それにしても「イスラームの厳格な戒律が課されている」と日本人から思われがちなイランの人の目にも、日本人は不自由に見えるんですね。
先輩と後輩の関係などと云われると儒教の影響を考えてしまいそうですが、日本よりよほど儒教色が強いはずの韓国が世界価値観調査では日本より自由な位置にあるのを見ると、日本のムラ・イエ的な人間関係が日本人を不自由にしているような気がします。友人知人でがんじがらめになったSNSは、現代のムラ社会に例えられますし。
> ちゃんと出口があってこそ。
日本に欠けているのはまさにそれですね。
山岸俊男氏が云うところの「閉ざされている社会」ですね。
出口を封じることによって安心社会を実現してきた日本では、社会の安定と自由のなさが表裏一体なのでしょう。
No title
遅コメ失礼。
自由よりも女優が好き。
もとい、流石にショッカーの幹部に大日本帝国軍人とかは使えなかったでしょうね。まあ、日本軍人はアジアの開放を目指していたから、自由を守るために戦うライダーと共闘できたかもしれないし(まずいまずい)。
しかしまあ『ブラック・パンサー』みたいな映画も出来る事だし、徐々に人種差別も絵空事になっていけばいいなあ、と。今、この『それでも夜は明ける』を見てると、あまりに差別が強すぎてSFみたいですよ。
自由よりも女優が好き。
もとい、流石にショッカーの幹部に大日本帝国軍人とかは使えなかったでしょうね。まあ、日本軍人はアジアの開放を目指していたから、自由を守るために戦うライダーと共闘できたかもしれないし(まずいまずい)。
しかしまあ『ブラック・パンサー』みたいな映画も出来る事だし、徐々に人種差別も絵空事になっていけばいいなあ、と。今、この『それでも夜は明ける』を見てると、あまりに差別が強すぎてSFみたいですよ。
Re: No title
fjk78deadさん、こんにちは。
キャプテン・アメリカやバットマンは大日本帝国の軍人や科学者と戦ってましたが、そういえば日本の作品で大日本帝国の残党と戦うものは思い当たらないですね。
大日本帝国は人間の自由のために戦ったわけではないので、仮面ライダーとの共闘は無理でしょうけど。
過去の過酷な差別を描くことの意義は大きいですね。差別された側の苦痛に対する理解が深まるのはもちろん、差別した側もそんな差別はもうしなくなった自分を肯定的に捉えることができます。それを積み重ねていって、いつか本当に差別がなくなれば素晴らしいです。
キャプテン・アメリカやバットマンは大日本帝国の軍人や科学者と戦ってましたが、そういえば日本の作品で大日本帝国の残党と戦うものは思い当たらないですね。
大日本帝国は人間の自由のために戦ったわけではないので、仮面ライダーとの共闘は無理でしょうけど。
過去の過酷な差別を描くことの意義は大きいですね。差別された側の苦痛に対する理解が深まるのはもちろん、差別した側もそんな差別はもうしなくなった自分を肯定的に捉えることができます。それを積み重ねていって、いつか本当に差別がなくなれば素晴らしいです。
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トラックバックの反映にはしばらく時間がかかります。ご容赦ください。『それでも夜は明ける』
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スティーヴ・マックィーン監督『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』
『それでも夜は明ける(12 Years a Slave)』監督は『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックィーン。主演のソロモン役をキウェテル・イジョフォーが演じる。共演にはマイケル・ファスベン
『それでも夜は明ける』 2014年3月7日 TOHOシネマズスカラ座
『それでも夜は明ける』 を鑑賞しました。
劇場をみゆき座からスカラ座に変えてくれたのはラッキーだけど
初日の夜の回にしては意外と空いていた。
アカデミー賞効果を狙っての劇場変更だろうが、効果は乏しい。
もっとお客さん来てくれてもいいと思うのだが・・・
【ストーリー】
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は...
それでも夜は明ける/キウェテル・イジョフォー
『SHAME シェイム』のスティーブ・マックイーン監督が実話を基に拉致され奴隷とされてしまった黒人音楽家の再び妻子に会うために生きた壮絶な人生を描いた伝記ドラマです。
出演は ...
「それでも夜は明ける」、今年のアカデミー賞受賞作品です。
おススメ度 ☆☆☆☆
アメリカの歴史好き ☆☆☆☆☆
アカデミー賞が決まったことで、初日に早速見に行った。
南北戦争以前の1841年、自由の身でニューヨークに生まれた黒人ソロモンが奴隷制度が根強く残る南部ルイジアナに売り飛ばされ3か所の綿花農園で奴隷として12年...
それでも夜は明ける
混戦のアカデミー賞で漁夫の利で作品賞をかっさらった感の有った『それでも夜は明ける』を観てきました。
さて、漁夫の利だったのか、ずば抜けてよかったのか。
★★★★
ずば抜けて良かった感は無かったけれど、フツーに面白かった。
最近「SLAVE」と言う言葉に敏感なので...
それでも夜は明ける
「面白い度☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆」
罰が下るだと?自分の“所有物”で遊んでいるだけだ。
アカデミー作品賞の話題作!・・・なのに地元で見事にスルーだったので東京まで
それでも夜は明ける
今年のオスカー受賞したのも納得の、堂々たる作品。でも「大統領の執事の涙」の時も思ったけど、オバマ大統領が黒人だから、こういう映画が続出しているんですかね。 作品情報 2013年アメリカ映画 監督:スティーヴ・マックィーン 出演:キウェテル・イジョフ…
『それでも夜は明ける』 (2013)
人間の尊厳を問いかける、重厚サバイバル・ムービー!
人心の暗部を容赦なくえぐる、重量級の逸品であった。
本作は、19世紀半ば、自由黒人として普通の暮らしをしていたバイオリニストが、突然誘拐されて南部に売られ、12年間の奴隷生活を強いられた経験を克明に...
映画:それでも夜は明ける 12 Years a Slave 圧倒的! アカデミー賞「本命」と判断。
まずオープニングで驚く。
基本プロットは予想がつく通り、主人公はNYに住む、自由証明書で認められた自由黒人。
地位、名誉、家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、南部に連れて行かれる。
そして奴隷にされてしまう、
のだ...
アカデミー作品賞受賞「それでも夜は明ける(12 Years a Slave)」〜邦題の意味するところ
評価:B 米アカデミー賞で作品賞・助演女優賞(ルピタ・ニョンゴ)・脚色賞の3部
『それでも夜は明ける』
(原題:12 Years a Slave)
(※ネタバレ注:見どころに触れています)
「さて、今夜は話題の『それでも夜は明ける』を…」
----あっ、これだったら知っているよ。
タイトルが原題(『12 Years a Slave』)とあまりにも違うって、
あっちこっちで話題になっている映画...
それでも夜は明ける
2014年3月11日(火) 13:20~ TOHOシネマズスカラ座 料金:1250円(チケットフナキで前売りを購入) パンフレット:700円(買っていない) 果てしなく続く絶望感。 『それでも夜は明ける』公式サイト 「キリング・フィールド」に激似。果てしなく続く絶望感。兎に角過酷な話だ。 これに比べると、「アミスタッド」なんて、大したこと無かった。 アカデミー賞を取っているが、目を覆...
それでも夜は明ける
南北戦争前のニューヨークで暮らしていた自由黒人が誘拐されて南部で奴隷として12年間を過ごした過酷な体験を描いている。娯楽性は全くなく、下手なドキュメンタリー映画が逃げ出すくらいの衝撃を受けた。黒人奴隷が歌う葬式の歌がゴスペルの発祥だったのだ。必見だ。
「それでも夜は明ける」みた。
第86回アカデミー作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門の受賞作品。奴隷制度が廃止されるまでにはまだ30年近い年月が必要な1841年のお話で、自由な身分にも拘らず意図的に誘拐され、南部の農園に売られた黒人
「それでも夜は明ける」正義の危うさ
アカデミー賞作品賞を見事勝ち取った作品は、映像も素晴らしい、役者の演技も本当に素晴らしい、テーマも見事だ。
場面展開もよく、134分の長さも感じさせないストーリーは、観る者の心をつかんで離さない。
それでも夜は明ける/12 YEARS A SLAVE
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12年、奴隷として。
史実に基づく実話を映画化。
本年度アカデミー賞作品賞で見事受賞
...
それでも夜は明ける
評価:★★★★☆【4,5点】(招待券)
TOHOシネマズ映画招待券を生まれて初めて頂きました(笑)
それでも夜は明ける
1841年、まだ奴隷制度が廃止される前のアメリカ・ニューヨーク。 生まれた時から自由黒人(自由証明書で認められた奴隷ではない黒人)で、妻子と幸せに暮らしていたバイオリニストのソロモンは、拉致されニューオーリンズの奴隷市場で“奴隷”として大農園主に売られてしまう。 何でも器用にこなすソロモンだったが、白人から容赦ない差別と暴力を受ける毎日が続いた…。 実話から生まれたヒューマンドラマ。
それでも夜は明ける
所有物。チランドシア。Rall Jordan Rall。 
【 それでも夜は明ける 】全ての人間に尊厳と平等を
それでも夜は明ける~ 12 YEARS A SLAVE ~ 監督: スティーヴ・マックィーン 出演: キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ギャレット・ディラハント、ポール・ジアマッティ、スクート・マク…
それでも夜は明ける
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク。
生まれながらの自由黒人である音楽家ソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)は、妻子とともに、白人を含む多くの友人に囲まれ幸せな日々を送っていた。
ある日、2週間の興行に参加したソロモンは、興行主に騙され拉致された末、ルイジアナの奴隷市場に送られてしまう。
自由黒人だと必死に訴えるが、南部の奴隷オーナー、フォード(ベネディクト・カ...
『それでも夜は明ける』
これは黒人監督による黒人奴隷を描いた映画。それゆえに他の作品とは全く違う世界に到達した映画。
辛い、苦しい、怖い、逃げ出したい。でもこの人類の負の歴史を見なければなら ...
それでも夜は明ける 監督/スティーヴ・マックィーン
【出演】
キウェテル・イジョフォー
マイケル・ファスベンダー
ベネディクト・カンバーバッチ
ルピタ・ニョンゴ
【ストーリー】
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモンは、ある日突然拉致され、奴隷として南...
それでも夜は明ける/名前も地位も奪われて
それでも夜は明ける12 Years a Slave/監督:スティーヴ・マックイーン/2013年/アメリカ、イギリス
逃げることさえ諦めて、鞭の痛みも忘れ去る
TOHOシネマズスカラ座、J-19で鑑賞。G列でも良かったかな。第86回アカデミー賞、作品賞受賞作です。
邦題がぜんぜん覚えられなくて困りました。つけるほうも困ったと思います。「12年」「奴隷」ってどう組み合わせてもSMみたいにな...
それでも夜は明ける
【12 YEARS A SLAVE】 2014/03/07公開 アメリカ PG12分監督:スティーヴ・マックィーン出演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴ、サラ・ポールソン、ブラッド・...
映画「それでも夜は明ける」
映画「それでも夜は明ける」を鑑賞しました。
「それでも夜は明ける」
自由黒人だった音楽家が拉致され奴隷として売られ
12年間労働に従事し、
その間は自由になれたかった、というお話。
邦題タイトルはアクティブ過ぎだよね。
耐えて我慢してたら救世主が来たけど、
それは主人公限定で、
他の奴隷の境遇は変わらないまま。
個人じゃ制度...
それでも夜は明ける 12 YEARS A SLAVE
先日発表されたアカデミー賞で作品賞を獲得
英国のスティーブ・マックィーン(往年の俳優さんと同姓同名です)監督は、アカデミー作品賞を獲得した
初の黒人監督になりました。
本作は、主人公ソロモン・ノーサップ氏ご本人の回顧録をもとにした真実の物語だそうです。
3月...
それでも夜は明ける・・・・・評価額1800円
もう一度、家族に会いたい。
奴隷制度がはびこる時代のアメリカで拉致され、人生のすべてを奪われたうえに、南部の農場で奴隷として働かされた男の、苦難の12年間を描く実話ベースの人間ドラマ。
原作となったのは1853年に出版されて、当時ベストセラーとなったソロモン・ノーサップの回想録だ。
自由を謳歌していた男が突然奴隷の身分へと落とされ、屈辱的な服従と絶望を余儀なくされる中でも、最後まで...
『それでも夜は明ける』
奴隷制度が広がっていた1841年、アメリカ。ニューヨークで家族とともに暮らす自由黒人で音楽家のソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、突如誘拐され、奴隷としてアメリカ南部のニューオーリンズへ売り飛ばされた。農園での労働を強いられ、狂信的な選民主義者エップス...
それでも夜は明ける
心の痛みは命の重み。
それでも夜は明ける
『それでも夜は明ける』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。
(1)本作は、今度のアカデミー賞で作品賞を獲得したというので映画館に行きました(注1)。
映画の時点は1841年で、1863年の奴隷解放宣言よりも前のことです。
場所は、ニューヨーク州のサラトガ。
バイオ...
「それでも夜は明ける」
「12 Years a Slave」2013 USA/UK
ソロモン・ノーサップ/プラットに「キンキー・ブーツ/2005」「インサイドマン/2006」「アメリカン・ギャングスター/2007」「2012/20009」のキウェテル・イジョフォー。
エドウィン・エップスに「悪の法則/2013」のマイケル・ファスベンダー。
フォードに「つぐない/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「戦...
『それでも夜は明ける (原題:12 Years a Slave)』 歴史の暗部をえぐり出す
3月11日鑑賞
ネタバレ含みます
スティーヴ・マックイーン監督の最新作。俳優のスティーヴ・マックイーンの方じゃないです。
監督の作品では『SHAME -シェイム-』が有名かな。と言ってもこの監督、まだ長編映画は『それでも夜は明ける』を含めて3本しか制作しておらず、『SHAME -シェイム-』で高い評価を受けて一躍有名になり、見事今回の作品でアカデミー賞の助演女優賞、脚色賞...
「それでも夜は明ける」本年度アカデミー作品賞作品の実力
「それでも夜は明ける」★★★★
ウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、
ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、
ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴ、
ブラッド・ピット、アルフレ・ウッダード出演
アレクサンダー・ペイン監督、
134分 2014年3月7日公開
ギャガ
(原題/原作:12 YEARS A SLAVE)
映画『それでも夜は明ける』を観て〜アカデミー賞受賞作品
14-25.それでも夜は明ける■原題:12 Years A Slave■製作年、国:2013年、アメリカ・イギリス■上映時間:134分■料金:0円(ポイント利用)■観賞日:3月15日、TOHOシネマズみゆき座(日比谷)
□監督:スティーヴ・マックイーン□脚本:ジョン・リドリー◆キウェテ...
劇場鑑賞「それでも夜は明ける」
生き残る…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201404120001/
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映画「それでも夜は明ける」 感想と採点
映画 『それでも夜は明ける』 (公式)を3/7の劇場公開日からだいぶ経ちましたが、やっと先日、劇場鑑賞。採点は、 ★★★★ ☆ (5点満点で4点)。100点満点なら75点にします。
ざっくりストーリー
舞台は1841年、南北戦争によって奴隷制度が廃止される以前のニューヨーク。家族と共に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イ...
12年間 奴隷として~『それでも夜は明ける』
12 YEARS A SLAVE
19世紀、南北戦争以前のアメリカ。ヴァイオリニストのソロモン・ノーサッ
プ(キウェテル・イジョフォー)は自由黒人として、愛する家族とともにニュー
ヨークで暮らしていた。ある日ワシントンでの興行に誘われたソロモンは、そ
れが罠とも知らず、騙されて拉致される。南部ジョージア州の奴隷市場に運
ばれた彼は、「プラット」...
「それでも夜は明ける」
「これがアカデミー賞作品賞だ!」と言われても、「そうですか」としか言いようがない…。いや、悪い作品ではない。丁寧に作り込まれている。騙されて、自由人から奴隷の身に落とされてしまった黒人の主人公ソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)の悲しみ、怖れ、足掻き、などが胸を打つ。だが、この違和感は何なのだろうか?騙されて奴隷、といっても…。それまで自由人であった事実が落差の激しさを表してはい...
それでも夜は明ける
19世紀のアメリカを舞台に黒人男性の過酷な12年間を描いたアカデミー賞受賞作です。 観るのに勇気のいる作品だなあと、チャレンジするまでに時間がかかってしまったのですけど、 監督さんが舞台挨拶に来る回があると知って、これはチャレンジしようと決意しました。 ようやく観ることの出来た物語には、何と酷いことが起きるのだろうとため息が出るような 日々が綴られていました。
「それでも夜は明ける」12 Years a Slave (2013 GAGA)
“自由黒人”が(この表現も微妙だが)、奴隷商人に拉致されて南部に売り飛ばされる。
それでも夜は明ける
人の愚かしさと強さをまざまざとみる。
それでも夜は明ける
それでも夜は明ける
'13:米・イギリス
◆原題:12 YEARS A SLAVE
◆監督:スティーブ・マックイーン「HUNGER ハンガー」「SHAME シェイム」
◆主演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマ...
映画・それでも夜は明ける
原題 12YEARS A SLAVE2013年 アメリカ・イギリス合作
1841年、ニューヨーク州サラトガで愛する妻と可愛い子供たちに囲まれ、幸せな日々を送っていたバイオリニストのソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)
彼は生まれた時から自由...
奴隷としての約4300日 スティーブ・マックイーン 『それでも夜は明ける』
かれこれ二週間前になりますが、ようやっと本年度アカデミー賞作品賞観て来ました…
奴隷という生活
14日のことですが、映画「それでも夜は明ける」を鑑賞しました。
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン
彼はある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまい・・・
重厚な重き作品、やはり作品賞...
それでも夜は明ける
【概略】
突然誘拐され、奴隷として売られた黒人音楽家・ソロモン。差別と虐待を受ける日々を耐え忍ぶが、ある男との出会いが彼の運命を大きく変えることになる。
ドラマ
黒人差別問題が題材の映画は昔からあったけれど、表面上はなくなったとは言え根強く残っているからこそ何度も取り上げるのでしょうね。アメリカの負の歴史にスポットをあてた重厚で見ごたえのある作品です。しかし映画としては見て...
それでも夜は明ける ~ 人種差別の非道 (2014/4/23)
奴隷制度が廃止される以前のアメリカを舞台に、自由を認められた身でありながら拉致され、南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。
主人公が体験した差別と暴力に満ちた壮絶な奴隷生活、そしてその中にあっても絶望にうち勝ち、希望を失わないその姿を通して 『人間の尊厳とは何か?』 を問いかける秀作です。
第86回アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門に...
『それでも夜は明ける』『ムーンライト』『ディストピア パンドラの少女』『ゾンビ処刑人』
キネカ大森の名画座企画「月が照らす希望とアイデンティティ」と
「未来はゾンビの手の中に!!!」と。二本立て×2
◆『それでも夜は明ける』キネカ大森1
▲主人公(左)とカンバ演じる飼い主(中)
五つ星評価で【★★★クロンボに生まれると大変だ、な一本】
自由黒人という人たちがいるのね。
彼等は常に自分が「自由黒人」であるという証明書を持ち続けていなければ、自分の立場を保持...