『舟を編む』 なぜ1995年なのか?
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本作は1995年を舞台にしているけれど、描かれる内容は極めて今日的だ。東日本大震災後の私たちにとって、切実な問題でもある。
それどころか、時代設定が1995年であるところがミソなのだ。
20年にも及ぶ辞書作りは、いつの時代を舞台にしてもおかしくない。本作も劇中だけで15年の歳月が流れる。
しかし、他でもない1995年を中心にしているから現代に響いてくる。
1995年、それはWindows95が発売された年である。
それまでのパソコンより洗練され、インターネットを利用し易くなったWindows95搭載機の登場は、その後、一般家庭でのネット利用を大きく促進した。ウェブブラウザといえば Netscape Navigator が主流だったところに、マイクロソフトが Internet Explorer を発表したのも1995年である。
今では当時のパソコン以上のことがスマートフォンでできるようになり、誰もが当たり前のようにネットでコミュニケーションしている。LINEやTwitterや掲示板等を読んだり書いたりすることで、特定・不特定の相手とやりとりできる。当ブログもネットを介したコミュニケーションの一つである。
こうしたネットのサービスの拡充により、1995年当時に比べて人々のコミュニケーションは格段に豊かになった――だろうか?
不特定多数が集まる掲示板で炎上したり、ブログにネガティブなコメントが殺到したり、Twitterで本人の予期せぬ話題が広まったりと、ネット上のコミュニケーションには様々な弊害も見られる。いや、それを弊害と捉えるか否かは人それぞれだが、インターネットを通じて発言する大衆の出現が、社会に何がしかの変化をもたらしたのは確かだろう。
小田嶋隆氏は、失言と制裁と謝罪を繰り返させるインターネットの空気を指摘して、次のように語っている。
---
何かを思うことと、それを口に出すことの間には、しかるべき距離がある。当然の話だ。
アタマの中で考えたことを、その場ですべて声に出して良いのは、幼児と独裁者だけだ。
ふつうの人間は、自制しなければならない。
ところが、この距離(ないしは時間)が、うまく確保できなくなってきている。
コミュニケーションの到達範囲も、次第に制御不能に陥りつつある。
われわれは、黙れなくなっている。
これは、実にやっかいなことだ。
ずっとむかし、まだ、一般の日本人がインターネットやパソコンにつながっていなかった時代、思うこととしゃべることの間の距離は、当事者である私たちが特に自制するまでもなく、所与の条件として、余儀なく決定されていた。
仮に、思ったことをそのまましゃべってしまうどうにも口の軽い人間がいたのだとしても、その彼の軽佻な声は、彼の周囲にいる数人の人間の耳に届くだけで、しかも、その場で揮発していた。であるからして、個人の発言が炎上を招く危険性は、現在と比べて、ずっと低かった。
ところが、手の中にスマホを持っている21世紀の人間は、つい余計なことをつぶやいてしまう。
しかも、ほんの10年前までは、罪の無いジョークとして受け流されていた言葉が、記録に残って、永遠に蒸し返される。
(略)
もしかすると、考えることと発言することの間の距離(ないしは時間)を喪失したことが、われわれがデジタルのコミュニケーションツールを手に入れたことによって獲得した副作用のうちで、最も致命的なものなのかもしれない。
---
考えることと発言することのあいだの距離(ないしは時間)を喪失したばかりではない。
コミュニケーションツールが充実した現代は、人類史上もっとも文字によるコミュニケーションが活発な時代であろう。特に日本では、ネットワーク経由でのメッセージのやりとりが、かつて主流なコミュニケーションツールだった電話をも駆逐する勢いだ。
だが、コミュニケーションというものは、バーバルコミュニケーション(言語的コミュニケーション)とノンバーバルコミュニケーション(非言語的コミュニケーション)からなっている。ことわざに「目は口ほどに物を云う」とあるとおり、人は話者の言葉だけではなく、表情や声音も併せて話者の感情や意図を判断している。表情、声音、言葉が矛盾するとき、人は言葉より声音、声音より表情を重視するという。
なのに文字のコミュニケーションには表情も声音もない。コミュニケーションに大切なものがごっそり抜け落ちているのだ。[*]
それはある意味で楽なことかもしれない。コミュニケーションを成り立たせるものの一部しか使わなくて済むのだから。
でも、それで本当に意思や情報を伝達できるのだろうか。
ましてや東日本大震災後には流言・デマが飛び交った。
自称ジャーナリストや自称学者や自称ドキュメンタリー作家等々が耳目を集める刺激的なネタを発信し、それを人々は拡散した。
ネットでのコミュニケーションにはメリットがあるものの、噴出したデメリットも大きかった。
だからこそ、言葉を慎重に吟味したい。
勢いに流されることなく、浮つくことなく、自分の意図や感情を正確に伝えるには、慎重な言葉遣いが欠かせない。
辞書の編纂事業を通して言葉の重さ大切さに目を向ける『舟を編む』は、まことに現代的な作品と云えよう。
本作を撮った石井裕也監督も、「言葉を発するということは、大切なことであり、また非常に危ないものなのかもしれません」と述懐する。
---
コミュニケーションについてどう描くか、それが核になりました。自分の想いをいかに他者に伝えるか。そのツールとして言葉がある。(略)いまではインターネットで気軽に発言ができる時代ですが、発した言葉が、思いもよらない方向へ行ってしまう場合があったりします。
---
本作の主人公馬締光也(まじめ みつや)は、大学院で言語学を専攻した後、出版社に勤務する、云うなれば言葉遣いの専門家だ。
にもかかわらず他人の気持ちが判らないし、惚れた相手に想いを伝えることもできない。言葉の専門家だからこそ、言葉遣いの難しさが判ってしまう。結果、猫だけが友だちの孤独な暮らしに落ち込んでいる。
ネットのおかげでコミュニケーションし易くなったかのような現代人も、孤独じゃないとは限らない。ネット越しのコミュニケーションで、どれだけ真意や感情を理解し合えているのだろう。
本作は言葉の大切さに注目すると同時に、デジタルなコミュニケーションツールがなかった頃に立ち返り、孤独な人がコミュニケーションを成立させる過程をじっくりと描いている。
文字じゃなく、面と向かって話さなきゃ伝わらない気持ちがある。行動をともにするからこそ分かち合えるものがある。
言葉の海に溺れていた馬締は、手紙ではなく、相手の目を見て話すことでようやく気持ちを伝えられる。
辞書編纂を題材にした本作は、辞書がコミュニケーションの象徴だからこそ、言語的コミュニケーションを補完する非言語的なコミュニケーションも重視するのだ。
馬締の達筆すぎるラブレターをヒロインが理解できないエピソードは、馬締の変人ぶりを面白おかしく強調するとともに、言語的コミュニケーションばかりが肥大化した現代のカリカチュアである。
本作はそんな現代を、そうなる前の1995年から照らし出している。
馬締が編纂した辞書の名は『大渡海(だいとかい)』という。
『大渡海』の監修を務める国語学者松本は、劇中でその名のいわれを説明する。
「言葉の海。
人は辞書と言う舟で
その海を渡り、
自分の気持ちを
的確に表す言葉を探します。
誰かと繋がりたくて
広大な海を渡ろうとする人たちに
捧げる辞書、
それが大渡海」
それは、ネットという大都会に住む私たちに向けられた言葉であろう。
[*] 近年、LINEの利用者が急増している一因は、豊富なスタンプや絵文字により非言語的コミュニケーションを補えるからだろう。
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監督/石井裕也
出演/松田龍平 宮崎あおい オダギリジョー 加藤剛 小林薫 八千草薫 渡辺美佐子 黒木華 池脇千鶴 鶴見辰吾 宇野祥平 又吉直樹 波岡一喜 森岡龍 斎藤嘉樹 麻生久美子 伊佐山ひろ子
日本公開/2013年4月13日
ジャンル/[ドラマ] [コメディ] [ロマンス]

⇒comment
No title
世間の常識からずれた馬締光也の人物造形が面白いですね。辞典が完成した時は、ネット上の国語辞典や百科事典が既に一般的しています。辞典が商業的に成功したのかどうかが、気になってしまいます。
No title
> 誰かと繋がりたくて
> 広大な海を渡ろうとする人たちに
> 捧げる辞書、
> それが大渡海
そんな、おさわりバーみたいな辞書だったのか!
インターネットによって見た事もない人と文字を通じてコミュニケーションを取れるようになりましたが、それで相手が百倍、千倍に増えた訳ではない。
それはインターネットが、電話や電信での会話の機能拡張(音声→文字、データ、画像、映像)と使用方法の特殊化(非1:1とか匿名とか)にあたるからじゃないだろうか。ただ、電話会話には残ってしまうという概念がなかった事が今の混乱の元になっている。
> 広大な海を渡ろうとする人たちに
> 捧げる辞書、
> それが大渡海
そんな、おさわりバーみたいな辞書だったのか!
インターネットによって見た事もない人と文字を通じてコミュニケーションを取れるようになりましたが、それで相手が百倍、千倍に増えた訳ではない。
それはインターネットが、電話や電信での会話の機能拡張(音声→文字、データ、画像、映像)と使用方法の特殊化(非1:1とか匿名とか)にあたるからじゃないだろうか。ただ、電話会話には残ってしまうという概念がなかった事が今の混乱の元になっている。
あれえ~
ナドレックさん、見てなかったんだっけ?
なんだか、既読感があるのはなぜ?
よしあしですねえ。言葉も道具も使うのは人間。
こういってしまえばおしまいですが、人次第なような気もします。
ちっちゃいころから辞書めくるのは好きでしたね。
そういう人の欲求を満たしてくれてる面もあります。ただ、いまどきの人は、辞書もめくれないとか。。
なんだか、既読感があるのはなぜ?
よしあしですねえ。言葉も道具も使うのは人間。
こういってしまえばおしまいですが、人次第なような気もします。
ちっちゃいころから辞書めくるのは好きでしたね。
そういう人の欲求を満たしてくれてる面もあります。ただ、いまどきの人は、辞書もめくれないとか。。
Re: No title
kiyoshi_fujiokaさん、コメントありがとうございます。
劇中でもプロジェクト中止の危機が訪れますし、紙の辞書の業績がどのようなものだったのか気になりますね。
2010年に辞書出版に携わる方が書かれた文章が考えさせます。
辞書のジャンルごとに、インターネットの影響を受けるものや電子辞書の影響を受けるもの等、様々なんですね。
http://www.honyaku-tsushin.net/100/jisho.html
劇中でもプロジェクト中止の危機が訪れますし、紙の辞書の業績がどのようなものだったのか気になりますね。
2010年に辞書出版に携わる方が書かれた文章が考えさせます。
辞書のジャンルごとに、インターネットの影響を受けるものや電子辞書の影響を受けるもの等、様々なんですね。
http://www.honyaku-tsushin.net/100/jisho.html
Re: No title
ふじき78さん、こんにちは。
そうですね、記録に残ってしまうことの良し悪しはありますね。
消えてなくなる方が良いこともありますからね。
ネットの利用が普及しても、必ずしもそれに応じてリテラシーが発達するわけではないのが難しいところです。
そうですね、記録に残ってしまうことの良し悪しはありますね。
消えてなくなる方が良いこともありますからね。
ネットの利用が普及しても、必ずしもそれに応じてリテラシーが発達するわけではないのが難しいところです。
Re: あれえ~
sakuraiさん、こんにちは。
本作は公開してすぐに観ましたよ。で、この記事に書いたようなことをTwitterで呟いたので、それをご覧になったのでしょう。よく憶えてらっしゃいますね!
感想も書きかけたのですが、直後に観た別の映画の方を先に書きたくなってしまい、また次のものを先に書いてしまい……と、そうこうしているうちに年が明けてしまいました(^_^;
まだ書きかけのものがあるのですがorz
人次第とは、そのとおりですね。
ただ、人間はムーアの法則のようには進歩しないので、そのギャップが困った事態を引き起こしたりするのでしょう。
本作は公開してすぐに観ましたよ。で、この記事に書いたようなことをTwitterで呟いたので、それをご覧になったのでしょう。よく憶えてらっしゃいますね!
感想も書きかけたのですが、直後に観た別の映画の方を先に書きたくなってしまい、また次のものを先に書いてしまい……と、そうこうしているうちに年が明けてしまいました(^_^;
まだ書きかけのものがあるのですがorz
人次第とは、そのとおりですね。
ただ、人間はムーアの法則のようには進歩しないので、そのギャップが困った事態を引き起こしたりするのでしょう。
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トラックバックの反映にはしばらく時間がかかります。ご容赦ください。映画『舟を編む』観てきたよ〜(*´∀`*)
昨年度の本屋大賞を受賞した三浦しをんさんの同名作品が原作。
辞書編纂っていう、ちょっと考えてみても時間のかかる地味〜な仕事に
スポットを当てた悪い人の出てこないお仕事&人間模様の内容。
その地味な作業に向いてると思われる馬締(まじめ)くんを松田龍平さんが、
ほんわかした恋の相手役の香具矢(かぐや)さんを宮崎あおいさんが、
辞書編纂に携わるメンバーに、小林薫さん、加藤...
「舟を編む」
新時代の“サラリーマン映画”であり、評価できる。特に昨今の就職難で、ようやく正社員として採用されたはいいが、居場所が見つからずに悩んでいる若い社会人に奨めたい。
90年代、大手出版社に勤める若手社員の馬締光也は学生時代に言語学を専攻していたこともあ...
舟を編む
舟を編む@東商ホール
映画『舟を編む』
なんか
『舟を編む』
「久しぶりだから、
喋りやすい映画からにしちゃうかな」
----えっ、そうニャの?
これって、タイトルからして分かりにくいけど…。
「そう言われてみると
確かにそうだね。
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新しい辞書を作った人たちの話。
それまでの辞書とは違って若者言葉や
新...
No.351 舟を編む
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【出演】
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玄武書房に勤務する馬締光也は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ...
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JUGEMテーマ:映画館で観た映画 
 
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平凡すぎて飽きてしまうくらい地味だった。
 
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...
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舟を編む
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舟を編む
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「舟を編む」 2013年 監督・石井裕也
辞書の世界がこんなにロマンチックとは知らなかったよ。
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本日のよみうりホールは満席で期待の高さが伺える客入りではあったが...
【ストーリー】
玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。仲間...
舟を編む ★★★★
2012年本屋大賞で大賞を獲得し、2012年文芸・小説部門で最も販売された三浦しをんの『舟を編む』(光文社・刊)。
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『舟を編む』
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2012年本屋大賞に輝いた三浦しをん先生の小説を石井裕也監督が映画化したこの作品は、辞書に対する見方が変わるだけでなく、会話 ...
舟を編む
舟を編む ユナイテッド・シネマ浦和 4/13公開
玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、
言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。
新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・
西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。
仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大...
「舟を編む」言葉を意味を集め続けた先にみた言葉1つ1つの意味の大切さと難しさ
「舟を編む」は三浦しをん原作の「舟を編む」を映画化した作品で辞書編集者になったまじめな男が15年という歳月を掛けて辞書を出版するまでの過程を描いた作品である。辞書と言 ...
丹念に作りこまれた辞書の世界 [映画] 舟を編む
映画「舟を編む」を見ました。よかった!原作ファンも満足の出来でした。細部にまでこだわった映像の世界と、役者さんの演技もすばらしかった。
物語は「大渡海」という辞書編纂に関わる人々の、13年間のドラマと、主人公・馬締の成長が描かれています。馬締は最初、思ったことをうまく口にすることができないのですが、辞書づくりに関わるうちに、少しずつ言葉を選び抜いて、懸命に伝えようとするんです。その言葉...
劇場鑑賞「舟を編む」
言葉は、生きている…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201304160001/
映画 舟を編む オリジナル・サウンドトラックサントラ 渡邊崇 リトル・モア 2013-04-03売り上げランキング : 8491Amazonで詳しく見る by G-Tools
舟を編む三浦 しを...
舟を編む
『舟を編む』を渋谷のシネパレスで見ました。
(1)昨年の本屋大賞を受賞した際に原作本〔三浦しをん著『舟を編む』(光文社)〕を読んだことから、本作にも興味が湧いて映画館に出かけてみました。
本作の最初の方の時代は1995年、舞台は出版社・玄武書房の辞書編集...
「舟を編む」 (2013 松竹)
出版社のさえない営業マンとして松田龍平が登場したとき、誰もがびっくりしたはずだ。
舟を編む
公式サイト http://fune-wo-amu.asmik-ace.co.jp/
2012年本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説は、本屋に山積みされているのは見たけど未読。
なにより、宮?あおいちゃんの出演作なら例え面白くなくても見逃せない。
玄武書房に勤務する馬締光也(...
『舟を編む』をUCT豊洲6で観て、舟は漕がなかったがノリノリではなしふじき★★★
五つ星評価で【★★★あるあるは分かった。その先の情動が弱い】
辞書作り作業のとてつもない大変さ、という職業アルアルみたいなのはたいそう面白く見せてもらったけど、演出の ...
『舟を編む』
□作品オフィシャルサイト 「舟を編む」 □監督 石井裕也□脚本 渡辺謙作□原作 三浦しをん□キャスト 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、小林 薫、加藤 剛、 渡辺美佐子、黒木華、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草 薫■鑑賞日 4月13日...
舟を編む
大渡海めっちゃ欲しい。
「舟を編む」小説と映画ちょっと比較 感想
松田龍平はもちろんのこと、西岡役のオダギリジョーがとても良かった!
映画・舟を編む
2013年 日本
ほぼ三浦しをんさんによる原作通りでした
主人公の馬締(松田龍平)は原作から自分が想像していたよりさらに風変わり
一生懸命な人間が見せる滑稽さ、でもカッコイイ
真面目な馬締は松田龍平以外では誰が演じられるか、と思うくらい嵌まっていまし...
舟を編む
2013年4月14日(日) 15:40~ TOHOシネマズ川崎2 料金:1000円(TOHOシネマズデイ) パンフレット:未確認 感じ悪い若造を演じさせると日本で屈指の男、シャイではあるが頑固な好漢を好演 『舟を編む』公式サイト 辞書編集の話。気の長い仕事なのだろうと思ったが、三省堂の大辞林は28年もかかったとのこと。 こちらの大渡海は、15年ちょっとだが、それも気の遠くなる長さ。な...
舟を編む
監督は石井裕也。
三浦しをんの同名小説の映画化。
主演の馬締光也役には松田龍平、
馬締が恋する香具矢役には、
宮崎あおいがキャスティング。
先輩役の西岡正志をオダギリジョー、
加藤剛、八千草薫、渡辺美佐子等、
共演者達もそれぞれ個性的で、
魅力ある人物...
舟を編む
玄武書房・営業部で持て余されていた27歳の馬締(まじめ)光也は、言語能力を買われ、新しい辞書「大渡海」の編纂に取り掛かったばかりの辞書編集部へ異動となった。 辞書作りは、用例採集、見出し語選定、語釈執筆、レイアウト、校正など、気が遠くなるほど地味な作業の連続だが、馬締はそんな仕事が全く苦にならない。 ところが、ある日「大渡海」中止の噂が入って来る…。 ヒューマンドラマ。
舟を編む
言葉の定義を調べる仕事をしていながら人に自分の気持ちを伝えられない青年が、愛する人を見つけて家庭を築き編集部の責任者として仕事を成し遂げる。まさに男して生まれたら、こういう生き方をしてみたいと思うもんだ。
辞書を作ろう!
20日のことですが、映画「舟を編む」を鑑賞しました。
玄武書房に勤務する馬締は職場の営業部では変人扱いされていた
言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属され、新しい辞書「大渡海」の編編に従事することになり・・・
辞書編集をテーマにしたドラマ
...
「舟を編む」
家に帰ってすぐ、岩波の国語辞典で調べました “右”
おぉ〜〜〜! ホントに書いてあるぅぅ〜
馬締光也という大変まじめな青年が辞書を作るお話
この真面目で不器用な感じに・・・ 笑いました
思わずクスクスしてしまった
辞書って・・・ 作るの大変な...
舟を編む
なるほど、こうきますか。
馬締が、松田龍平と聞いた時は「どうかな〜」と思いましたが、中々どうして。結構いい仕上がりになっていますね。さすがです。
凛とした美しさを持つ女性には、やっぱり宮崎あおいは外せないですよねぇ。ただ、「自分、不器用ですから」と言い...
ショートレビュー「舟を編む・・・・・評価額1600円」
言葉の大海の、静かなる冒険者たち。
普段何気なく使っている辞書を作るのに、これほどの時間がかかっていたとは!
本作に描かれるのは、全く新しい辞書「大渡海」の編纂に挑む人々の、15年間に渡る創造の物語だ。
15年でも驚きなのに、劇中で言及される三省堂の「大辞林」に至っては、実に28年かかったという。
あの辞書は1988年初版だから、高度成長期の1960年からバブル真っ只中まで延々と...
舟を編む
【監督】石井裕也
【出演】松田龍平/宮崎あおい/オダギリジョー/黒木華/渡辺美佐子/池脇千鶴/伊佐山ひろ子/八千草薫/小林薫/加藤剛
【公開日】2013年 4月13日
【製作】日本
【ストーリー】
出版社・玄武書房に勤める馬締光也は営業部で変わり者として持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見出され、辞書編集部に異動になる。新しい辞書『大渡海』は見出し語24万...
大渡海~『舟を編む』
大手出版社・玄武書房では、新しい辞書 『大渡海』 の編纂作業が本格的
に始まろうとしていた。営業部から辞書編集部へ転属となった馬締光也(松田
龍平)は、「辞書とは、言葉という大海を渡るための舟である」 という監修者の
松本(加藤剛)の言葉に感銘を受け、辞書製作にのめり込んでゆく。
三浦しをんの同名小説(未読)にして、本屋大賞(第一位)受賞作の映画化。
面白かった! これ...
舟を編む (2013) 133分
もう一度読もうかな
「舟を編む」
辞書を作る人たちの物語。
すごく良かった!
紙の上に展開される言葉を映像で表すのは難しいことだと思うけど、
とても綺麗に的確に見せていた。
編集期間中の食い扶持稼ぎとかも、一理あるよなー。
オダジョーがイイ味だった。
チャラ男であっても、彼だからこそでき...
『舟を編む』を観てきた!?
『舟を編む』を観てきました。 舟を編む - 映画.com まず一言言いたいのは、、時代背景が・・・・?? 1995年という時代背景ですが・・・・バブル崩壊後・・・まだソフトスーツ着てた気がします。 ネクタイも明るめのものが流行っていた気がします。 そのあと3つボタンになって、今に落ち着く・・・なんだけど。 PCとかは98フェロー/メイトを使っていて時代を追っていたのに残念でした。 (さ...
「舟を編む」を観てきた。
「舟を編む」 (← 公式HP) を、観てきた。
小説 (← 前記事)も、もちろん読んでいて、大好きな作品。
映画化も、楽しみ…であり、不安もあり・・・
でも、『映画』として、素敵な作品になっていました。
 *** 解説(映画....
『舟を編む』(2013)
2012年の本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの『舟を編む』の映画化作品。特に大きな事件が起きるわけでもない淡々とした展開で、映像化には不向きじゃないかなと思っていたのだけれども、見応えのある素敵な作品になってました。原作より集約されたキャラクター、逆に膨らまされているキャラクターがいたり、細部に亘って違いはあるものの、なかなか良心的な映画化だったと思います。原作小説では時代設定や時間経過がぼ...
「舟を編む」試写会招待状
辞書をつくるという地味な話に2時間20分越えは長いぜぇ〜?
と思ったけど、長くは感じませんでした。
よいものをみました。ちょっと言語の海のイメージがチープで
広がりがあんまり感じられなかったんだけど…。
収録語チェックのシーンは見ているだけで吐きそうに…。
...
舟を編む
『船を編む』 (2013・日本・2h13) 監督 : 石井裕也 出演 : 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、加藤剛、小林薫、伊佐山ひろ子、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、八千草薫 一冊の辞書を作るのには膨大な時間と手間がかかる。辞書作りに携わった人たちの惜しみない努力の物語。 お仕事映画。決して目立たない地味な仕事でもそれを手を抜かずやり抜く事が素晴らしいと。 全くもって...
舟を編む
松田龍平は一見パッとしない役柄のほうが似合う。
辞書を作る。それは、何万語とある言葉の海の中を泳いで渡るごときのようなもの。現代に於いてそれがこんな途方もない年月と労力が費やされているものだとは夢にも思わなかった。先達たちが作ってきた辞書を改良編集して作っているものと思っていた。はっきりいって、辞書を観る目が変わったように思う。
何気なく普段遣っている言葉、その意味をいざ説明してみろとい...
舟を編む
★★★★☆ 製作:2013年日本 上映時間:133分 監督:石井裕也 原作は本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説。一冊の辞書を作るには、気の遠くなるほどの年月を要すると聞いたことがある。この物語でも『大渡海』という辞書を15年間かけて製作している。事業として
舟を編む
2013年公開 日本 133分 G 公式サイト 原作:三浦しをん「舟を編む」(
舟を編む
日本語っていいなあと思わせる逸品
舟を編む
■「舟を編む」(2013年・日本)
監督=石井裕也
主演=松田龍平 宮崎あおい オダギリジョー 加藤剛
僕は子供の頃から、何か人に物事を伝える職業にどうも憧れていた気がする。そこには必ず言葉がつきまとう。それを武器にして仕事をするならば、きちんと伝える...
「舟を編む」【映画】
石井裕也監督作品、松田龍平・宮崎あおい主演の、
映画 「舟を編む」を観た。
マジメって、面白い。
感想。
?辞書、作りてェーーーッ!!
?暦作り(「天地明察」)の次は辞書作りですか・・。(妻役のあおいちゃん)
?「血潮」は大事だ。(「手のひらを太陽に...
「舟を編む」
真面目なマジメくんが面白い。
映画『舟を編む』
今日も新宿ピカデリー。『舟を編む』を観てきました。原作は未読ですが、文庫になったら読むつもりです。 これまで読んだ三浦しをんさんの小説の中では(それほど読んではいないけど)、『まほろ駅前多田便利軒』と『神去村なあなあ日常』がお気に入りです。 Story …
【舟を編む】繋がりを編む人
舟を編む 監督: 石井裕也 出演: 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、宇野祥平、又吉直樹、波岡一喜、森岡龍、斎藤嘉樹、麻生久美子、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛 公開: 2013年4月13日 2013年4…
舟を編む
2012年、本屋大賞に輝いた同名小説を、「川の底からこんにちは」の
石井裕也監督によって映画化したもの。
ストーリーは「今を生きる辞典」というコンセプトの元に、新しい辞書作りに
情熱を注ぐ人々のお話でした。
新しい辞書のタイトルは「大航海」
言葉の海を渡る(舟)=(辞典)を(編んで)=(編集して)完成させるには
気の遠くなる作業の積み重ねでした・・・
コレは、ヨカッタ!ワタシ的には大絶賛...
舟を編む
監督:石井裕也 出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、小林薫、加藤剛
【解説】
2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を、『川の底からこんにちは』などの石井裕也監督が実写映画化。ある出版社の寄せ集め編集部が...
『舟を編む』
あおいちゃんが出てるから見に行ったけど、面白かった。
辞書編纂ていうすごい地味な話なのに、結構面白かった。
こんな地味なネタでよく映画になったね。
辞書編纂の大変さは、昔なにかの本で読んだことあったけど、なるほど、こんな風にやるんですね。
主人公のボクトツな青年をあんなにいい男の松田龍平がやっている。
でも、なんか、うちの息子にそっくりでーーーー。
息子を見てるみ...