『そして父になる』 血か情か?

 かつて社会問題になるほど頻発した「赤ちゃん取り違え事件」。
 『そして父になる』は1977年に発覚した事件を参考にしつつ、赤ちゃんを取り違えられてしまった二家族の苦悩を描く。

 現実に取り違えられた二人の女の子がたどった人生は、奥野修司氏が『ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年』に著している。
 だが、映画の公開時点で42歳になる彼女たちには、今の生活がありこれからの人生もある。関係者への配慮でもあろう、映画は現実と異なる設定にした上で、センセーショナルな取り上げ方を避けてきわめて慎重に事件を描いている。

 また、現実の事件を題材にしながら実際とは異なる内容にしたのは、是枝裕和監督の「現実への異議申し立て」でもあると思う。
 巣鴨子供置き去り事件をモチーフにした2004年の映画『誰も知らない』では、現実には警察が踏み込んで幕引きとなった子供だけの生活を、いつまでも続くものとして描いていた。そうすることで親や大人たちの無関心をより一層強調し、子供には子供の考えがあることを浮き彫りにした。

 1977年に発覚した赤ちゃん取り違え事件では、二組の両親が苦悩の末に子供の交換を決断する。こうして二人の子供は六歳を境に別の家の子として育てられた。それが彼女たちにとって幸せだったかどうか、そもそも幸せとは何なのか、他人が軽々しく口にできることではない。
 ただ、是枝監督は取り違えが発覚したときの親の思い、子供の思いを丁寧に綴ることで、私たち観客を事件の場に立ち会わせる。子供を交換するか否か、その選択を前にして、観客に家族とは何か、親とは何かを問いかける。


 『そして父になる』を観て、身につまされる人も多いだろう。
 福山雅治さんが演じる主人公野々宮良多(ののみや りょうた)は建設会社のエリート社員。家族と過ごす時間をほとんど取らず、仕事漬けの毎日を送っている。
 私は最初、前文を「家族と過ごす時間をほとんど取*れ*ず」と書いたのだが、そうではないだろう。良多は時間を取れないのではなく、時間を取らず、仕事の過酷さに陶酔している。
 ある編集者は、その気持ちを次のように述べている。
---
日本の会社員に広く当てはまると思うんですが、みんな「そうはいっても一番働いているのはオレだぞ」と思いたいんですね。それで、作家から、あるいは取引先からどれほどひどい目に遭ったか、そのせいでどれだけ苦労をしたか、という話を、オレ様自慢として人にしてしまう。
---

 無理している人のほうが偉い、みたいな思いを抱く人は多いだろう。
 けれども、世の中は何ごともトレードオフだから、一つのことに打ち込めば他方は疎かになる。私の知り合いには、長い出張から帰ったら子供に「おじさん」と呼ばれた人がいる。子供との距離を縮められない主人公の姿を、他人事とは思えない人もいるだろう。
 是枝監督も本作をして「自分の日常を振り返る部分が、他の作品に比べると多かったと思います。(略)ちょっと主人公に自分を重ねすぎて、エピソードも含め実体験を重ねちゃった」と語っている。

 息子のお受験に成功し、みずからの仕事も順風満帆の良多が直面するのは、赤ちゃんの取り違えの相手、斎木夫妻だ。斎木家は野々宮家とは何もかも反対で、特にリリー・フランキーさんが演じる斎木雄大は、良多とはまったく違うタイプの人物だ。
 是枝監督は精緻な計算の下、両者の人物像を作り上げた。
 「リリーさんが演じた父親の在り方は、野々宮のような人が、自分の血を分けた子供がどんな父に育てられたら嫌だと思うだろうか、と考えて導き出しました。野々宮が両方の子供を引き取るという傲慢な考えに至るので、そういう相手にしようと思ったんです。まずは野々宮からすれば軽蔑の対象であるという人物にしたいと。」
 子供の取り違えを知った斎木夫妻は、まず病院から慰謝料をせしめようと考える卑しい人間だ。お受験どころか子供のしつけもちゃんとしておらず、子供は箸もまともに使えない。高級マンションに住み、子供の教育にふんだんに金を使ってきた野々宮家とは大違いだ。

 「でも段々、斎木の方が父親としては自分より上だと感じるようになり、嫉妬し、その結果どんどん孤立していく。そんな追いつめられていく男を演じる、福山さんを見てみたいと考えました。」
 エリートコースをひた走り、子供と過ごす時間も取れない良多。
 裕福ではなくても、子供のオモチャを直したり、子供と遊ぶのを楽しんでいる斎木雄大。
 いつしか子供は二人とも斎木雄大になついていく。
 それと同時に、良多は自分のやっていることが、距離を置いていた父にそっくりであることも自覚していく。

 これまでも是枝監督は家族をテーマにしてきた。
 育児放棄を取り上げた『誰も知らない』(2004年)、親子のあいだの距離感を描いた『歩いても 歩いても』(2008年)、バラバラになった家族を追った『奇跡』(2011年)、自分が知らない親や子の一面に触れてうろたえる中年男を描いたテレビドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(2012年)。
 これらの作品を通して、是枝監督は常に家族とは何か、親とは何かを問い続けてきた。

 特に中年男を主人公にした三作、すなわち横山良多が主人公の『歩いても 歩いても』と坪井良多が主人公の『ゴーイング マイ ホーム』と野々宮良多が主人公の本作は、小津安二郎監督の代表作『晩春』『麦秋』『東京物語』が主人公の名を取って「紀子三部作」と呼ばれるように、是枝裕和監督の「良多三部作」と呼ぶべき作品だ。
 是枝監督は、「自分の近いところにあるものを描くときは、登場人物の名前を"良多"にしている」という。
 2013年で51歳になった是枝監督は、本作を撮ることで人の子である自分と親になった自分とを改めて見つめ直したのだろう。

 血が繋がっているから父親だ。
 そう考えて血の繋がりの上にあぐらをかいていた野々宮良多は、やがて血の繋がりでしか父であることを示せていなかったことに気付く。
 六年間育てた息子は、自分の血を分けた子供じゃなかった。だったら交換するべきなのか。
 良多にはもう結論が出ている。
 そして、良多は父になる。


そして父になる Blu-rayスペシャル・エディションそして父になる』  [さ行]
監督・脚本・編集/是枝裕和
出演/福山雅治 尾野真千子 真木よう子 リリー・フランキー 樹木希林 夏八木勲 國村隼 風吹ジュン 中村ゆり 高橋和也 田中哲司 井浦新 二宮慶多 黄升炫 大河内浩
日本公開/2013年9月28日
ジャンル/[ドラマ]
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⇒comment

良多

そうだったのかあ~です。
なるほどねえ。

ふたりの息子に父親にしてもらった。。。と言うとこでしょうか。
母は、母になった瞬間、母になってると思うのですが、父親ってのは、半端な存在ですよね。
その辺の半端さと、微妙な存在感が、見事に出ていたと思います。

Re: 良多

sakuraiさん、こんにちは。

> 母は、母になった瞬間、母になってると思うのですが、父親ってのは、半端な存在ですよね。

まさしく、是枝監督もそれをおっしゃってますね。
本作には子供ができた是枝監督のそんな経験が込められているのでしょう。

橘玲氏は、日本の家族構成を「母子家庭+お父さん」だと述べています。
そんな感じが本作にも滲み出ていましたね。

こんにちは!

どうも拙ブログにコメントとTB賜りましてありがとうございます!!

あとから、あの時のあれが大切になる部分だったんだ!

と観終わってからいくつか気づかされました

もう一度観たらまた新たな発見ができそうな映画です

ところで、

子育てからお仕事に逃げている男性がいるんですか・・・(・_・;)あれま

あ、でも最近の女性も子育てを楽しむことよりも

自分の時間を持ちたいと行動する人が増えていると思います

家電の進化の恩恵で子供でも一人でもレンジでチン♪して温めてもらえばいい時代ですから

今は昔にくらべてお父さんがメインで引っ張っていく地域の子育てが見られなくなり残念です

この映画を観て自営業の人が少なくなったのが原因なのかなぁと私は考えてしまいました






Re: こんにちは!

愛知女子さん、こんにちは。
ブログではお久しぶりです:-)

本作は今年の邦画を代表する一本ですね。
是枝監督作品に外れなし、と改めて思いました。

> 子育てからお仕事に逃げている男性がいるんですか・・・(・_・;)あれま

逃げているわけではないと思います。
何といっても誰かが家計を支えなきゃならないし、その役割を父親が担うことは多いですから。
ただ、二兎を追うのは難しいのかもしれませんね。

> この映画を観て自営業の人が少なくなったのが原因なのかなぁと私は考えてしまいました

職住近接の場合と、職住が分離している場合では、地域への関わり方が異なるかもしれませんね。
自宅がそのまま店舗の人は地域との結びつきが死活問題でしょうし、職場が離れている人にとっては仮の住まいでしかないかもしれませんし。

とはいえ、この映画は両家族の違いを強調するためにかなり意図して対照的に描いており、現実には様々なケースがあるのだと思います。

No title

もし、この世界にブラック・ジャックがいたならば、子供の全身の血液をすべて入れ替えてしまうだろう。

………いやいやいやいや、そういう事じゃないんだよ。テヘペロ

Re: No title

ふじき78さん、こんにちは。
子供の取り違えが発覚したきっかけは血液型が合わないことだから、子供たちは血液を入れ替えられないでしょう。
って、そういう問題じゃないか。
Secret

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