『わが母の記』 これは松竹らしいホームドラマではない

わが母の記 『わが母の記』は、テレビドラマ『初秋』に先駆けて原田眞人監督・脚本、井上靖原作、役所広司主演で作られた作品だ(公開時期は『初秋』の放映より後)。
 この作品の注目すべき点は、まず松竹映画であることだろう。
 白井佳夫氏は本作を「小津安二郎をはじめとする松竹大船撮影所系の映画監督たちへの、オマージュをこめて作られた一作だ」と紹介している(日本経済新聞夕刊2012年4月27日付)。

 たしかに小津安二郎監督は長年松竹で活躍し、家族の物語を撮り続けてきた。現在、松竹大船撮影所の系譜を引く映画監督といえば山田洋次監督であり、松竹大船で撮影された映画の代表作は車寅次郎を中心に家族がてんやわんやする『男はつらいよ』シリーズだろう。
 それゆえ原作者井上靖氏をモデルとする作家・伊上とその母、そして妻や子供たち家族を描いた松竹映画『わが母の記』に、松竹大船を連想するのはもっともだ。

 しかしながら、原田眞人監督が小津安二郎作品の中で最重要視するのは、あろうことか一本だけ大映で撮った『浮草』(1959年)である。
 そして原田監督は、小津安二郎が松竹では決して撮ることのなかった土砂降りの場面を、そっくりそのまま『わが母の記』の冒頭に配置する。土砂降りの雨に隔てられた男女が道の両側の軒下で相対する構図が、『浮草』で中村鴈治郎と京マチ子が睨みあう場面の忠実な再現であることは、多くの観客が気づくだろう。
 小津安二郎のフィルモグラフィーにおいて、おそらく唯一となる土砂降りの場面は、大映の名カメラマン宮川一夫氏のアイデアによるものだ。これは古巣松竹で、馴染みの小津組のメンバーと撮影している限り、生まれ得なかった場面なのだ。
 それを冒頭で印象づける原田監督は、本当に松竹大船撮影所系の映画へオマージュを込めているのだろうか。

 さらに原田眞人監督が重視する他の小津作品も興味深い。
 原田監督は2011年6月23日に行われた早稲田大学での公開講座『~小津安二郎再発見と『わが母の記』~』に際して、次のようなメッセージを寄せている。
---
(略)新作「わが母の記」は小津作品の影響なしには語ることはできない。
 映画作家小津を語る上で重要なのは1941年の「戸田家の兄妹」以降17本の戦中戦後作品だが、一般的には「戸田家」を一番手と数えると#5「晩春」、#7「麦秋」、#9「東京物語」という、いわゆる「紀子トリロジー」が頂点をなすと見られている。
 ゆえに#12「彼岸花」以降のカラー6作品は作家性が枯渇し、マンネリズムに陥ったという見方だ。ぼく自身、この「俗説」を鵜呑みにして、表現者の目として作品群を検証することもなく「小津のベストは『東京物語』である」と信じ込んでいた。このとんでもない誤解は数年前、#14にあたる「浮草」を十数年ぶりに見たことで修正された。
 「浮草」は「東京物語」をすべての表現、とりわけ作家性という名称のこだわりと演技表現において数等しのいでいる。そして、去年、小津の十七作品を集中的に見、小津に関する書籍や小津語録を読みあさり、ひとつの結論を得た。

 小津晩年のカラー6作品をマンネリズムの産物と切り捨てるのが如何に愚かであるか、と。
 小津のマスターピースとは「浮草」であり、それに#16「小早川家の秋」、#17「秋刀魚の味」が続く。
 小津の真骨頂は色彩にある。小津は深化し、進化を続けた。
---

 原田監督が「小津のマスターピース」とまで呼ぶ『浮草』が唯一の大映作品なら、それに続く『小早川家の秋』は唯一の東宝作品である(製作は宝塚映画)。最後の『秋刀魚の味』こそ松竹に戻って撮った作品だが、原田監督が重要視する三作品のうち二つまでが松竹作品ではないことを考えると、『わが母の記』は小津安二郎監督へのオマージュではあっても、松竹大船撮影所系映画へのオマージュではないだろう。
 そんな作品を松竹で撮るのだから、原田監督は大胆だ。おそらく昭和時代を舞台にしたホームドラマということで、それなら松竹大船調だろうと松竹も世間も思い込んでしまったのだ。


 なにしろ原田監督みずからが小津作品の影響を認めているにもかかわらず、本作からは小津作品らしい"いつもの"特徴が感じられない。
 たとえば、対面で座った人物の会話を画面の切り返しで表現したり、二人の人物が同じ方を見つめたりといった、人物間の調和を感じさせる小津作品らしい構図がない。
 逆に小津安二郎が避けてきたもの、たとえば向かいあった人物が睨みあう構図を、わざわざ例外的に撮った『浮草』から引用している。

 また『小早川家の秋』は、映画の後味を大切にする小津安二郎には珍しく、父の葬儀という"暗い"儀式で締めくくった作品であり、最後には不吉なカラスの映像を挿入するほど重い後味を演出している。
 『わが母の記』も、単に松竹大船調のホームドラマだと思っていると、待ち受ける荘厳さに驚くだろう。

 おそらく原田監督は小津作品からの影響を公言しつつ、世評の高い「紀子トリロジー」を想起させる作品にはせず、監督が重視する『浮草』『小早川家の秋』『秋刀魚の味』の影響を前面に出した映画を撮ってみせることで、みずからの手で小津晩年のカラー作品の復権を図ったのではないか。
 もちろん、いくら原田監督が小津作品の影響を認めたとしても、小津安二郎監督の作風をそのままなぞっているわけではない。『クライマーズ・ハイ』のようにテンポ良くスピード感のある作品を得意とする原田監督ならば、小津安二郎の再発見といっても、おのずと他の映画作家とは違うところに着目しよう。その結果としての本作が、小津映画の多くを占める松竹大船作品とは違うのも、当然といえば当然である。

 ただ、私自身はじめて観た小津作品が『小早川家の秋』であり、そのあまりの傑作ぶりに度胆を抜かれて小津ファンになった身としては、小津晩年のカラー作品を重視する原田監督の姿勢に拍手を贈りたいと思う。


 最後に、本作において印象的でありながら、それでいて小津安二郎らしからぬ二つのことに触れておこう。

 一つは本作で最高に盛り上がる食堂の場面だ。
 まず観客は、食堂の客に扮した小劇場出身の役者たちに目を奪われよう。これは小劇場の同窓会かと思っていると、やおら立ち上がりその場を制するのが劇団☆新感線の看板役者・橋本じゅんさんである。ピカピカの靴を気にする洒落者でありながら、困っているお婆さんのためにひと肌脱いで男を上げる。まるで『港町純情オセロ』や『鋼鉄番長』でお馴染みの暴走男そのままを快演してカッコいい!
 大声を張り上げて目立つ男なんて、小津作品ではサイレント時代の岡田時彦ぐらいしかいないと思うが(サイレントだから声は聞こえないが)、原田監督は「紀子トリロジー」では絶対に出てこないような人物を大事な場面に放り込んで、作品を加速させている。
 ちなみにエンドクレジットの表記によれば、橋本じゅんさんの役名は「クールなダンプ男」:-)
 まったく、最高にクールであった。
 
 もう一つは、テレビドラマ『SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』のサトリ役で強烈な印象を残した真野恵里菜さんが演じる女中の貞代だ。
 これが、たびたび手鼻をかむ汚い女で、小津作品ではやはりサイレント時代の突貫小僧を思わせるような品のなさだ。
 こんな下品な人物を、アイドルとしても活躍する真野恵里菜さんが演じるのだから、小津安二郎らしからぬ上にアイドルらしくもなく、二重の意味で型破りだ。
 しかし、晩年の小津安二郎が好んで取り上げた家族像そのままに裕福で小奇麗な伊上家の中で、貞代の存在は初期の小津作品を彷彿とさせ、まことに愉快である。

 この二人の人物も、小津作品のうち「紀子トリロジー」ばかりが称賛されることへのアンチテーゼなのかもしれない。


 なお、原田監督は本作を「イングマール・ベルイマン、小津安二郎といった監督たちへのオマージュ」と語っている。
 劇中の会話で、小津安二郎監督の『東京物語』やイングマール・ベルイマン監督の『処女の泉』が話題になるが、原田監督が出演者に参考として薦めたのも小津安二郎、イングマール・ベルイマンの諸作であったという。


わが母の記わが母の記』  [わ行]
監督・脚本/原田眞人
出演/役所広司 樹木希林 宮崎あおい 南果歩 キムラ緑子 ミムラ 赤間麻里子 菊池亜希子 三浦貴大 真野恵里菜 三國連太郎
日本公開/2012年4月28日
ジャンル/[ドラマ]
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⇒comment

TBを・・・

有難うございます。
小津作品にお詳しいのには、驚きました。
ほとんどの作品を観ておいでなのですね。

井上靖については、結構いろいろな小説を読ませてもらいましたが、この映画は、ラストこそ違いますが、かなり原作には忠実に描かれていたように思います。
映画のディテールについても、小津作品と比較してしまいますが、原田監督が彼の作品を意識していたことは確かでしょう。
作品としてはよくまとめていたように思いますが、やはりどうしても物足りなさは感じてしまいます。
小津作品の魅力には、及ばない感じです。

Re: TBを・・・

Julienさん、コメントありがとうございます。
小津安二郎作品は好きなので、映画館に通いました。おそらく現存する劇映画はすべて観たと思います(ときどきフィルムが発見されることがあり、そうするとすべてじゃなくなってしまうのですが)。

本作は小津映画を意識した作品ですが、やはり違いも感じますね。
私としてはショットの短さが気になりました。テンポが良すぎるような。
テンポが良いのは、ふつうは褒め言葉なのでしょうが、小津映画が念頭にあるとちょっと気になります。

この作品を

単体としてみてました。
小津にさっぱり造詣がないもんで・・・なのですが、原田眞人の職人芸を見せてもらったように感じました。
今の日本で、こんだけのものを撮れるのはこの人しかいないだろうなあ。
いいもん見ました。

橋本じゅんの起用なんか、ぞくっとしましたわ。

Re: この作品を

sakuraiさん、こんにちは。
やっぱり年に何回かはこういう作品に出合いたいものですね。映画を作る際には早撮り、安上がりも大切なんでしょうけど、本作のように陽射しや葉っぱの揺れまでこだわった作品がないと寂しいです。
特にカメラの揺れが苦手な私には、こういう映画がないと息がつけません。

できれば橋本じゅんさん演じる「クールなダンプ男」を主人公に1本撮って欲しいなぁ:-)

No title

とっても良い映画でした
けど、周りがお爺ちゃんとお婆ちゃんばかり・・若い人にも見てもらいたいもんです・・・。

Re: No title

まさみさん、コメントありがとうございます。
若い人を惹きつけるためでしょうか、宮崎あおいさんの役がとてもクローズアップされていますね。
けれども、それだけでは充分なアピールにならないのでしょうか。
とはいえ、少子高齢化が進む日本では、お爺ちゃんお婆ちゃんに観てもらうことこそ最も重要なのかもしれません。

新しいからいい訳ではありませんが

お早うございます。
ナドレックさんの素晴らしいレビューに促されて、ネットで『浮草』における豪雨のシーンの画像を見ると(例えば、http://blogs.yahoo.co.jp/chimenoheya/38028522.html)、原田監督が、本作によって「みずからの手で小津晩年のカラー作品の復権を図ったのではないか」とナドレックさんがおっしゃる趣旨が実によく分かります。
ただ、冒頭の印象的な場面によって暗示される主人公の「母に棄てられた」という「思い」が、主人公の少年時代の詩を母が口にしたことや、海を渡るときは子供達は必ず分散しなさいなどと義母が喋ったという妻の話しなどによって、「あるときに晴れ」て、ついには母を主人公が背負うまでに至る「プロセスが、全編を支える主題」のようになっていますが、仮にそうだとしたら、そんな古めかしい作品を今更制作する意味(原作にはないわざとらしいシーンを幾つも挿入させてまで)が奈辺にあるのかな、という思いに囚われてしまいました(引用は白井佳夫の映画評から:特に、同映画評に掲載の画像は、あの孝子像のイメージではないでしょうか!)。

Re: 新しいからいい訳ではありませんが

クマネズミさん、こんにちは。
相変わらず朝が早いですね。私も見習わなくては。
それにしても「今更制作する意味が奈辺にあるのか」とは手厳しい!
そこは原田監督にお伺いするしかないですね:-) 本作との連動企画であるテレビドラマ『初秋』の制作発表の場では、次のように語っておられます。
http://hicbc.com/tv/early-autumn/happyou/
---
井上靖先生は同じ郷里の先輩で、自分が50代半ばになって井上作品を集中的に読み始めたところ、その魅力を再発見しました。とりわけ惹かれたのは、自分と同じ世代になった井上作品の『しろばんば』で、その中に描かれた母子の愛憎入り混じった関係は素晴らしく、世界のどこででも通用するなと感じました。
---
この発言は、そのまま本作にも当てはまりましょう。

そして、『初秋』の公式サイトにはこうも書かれています。
http://hicbc.com/tv/early-autumn/midokoro/
---
「初秋」は、今年没後20年を迎える国民的作家井上靖の「凍れる樹」が原作で、一人娘を嫁がせた後、その寂しさと葛藤する父親の姿を描いたストーリー。かつて日本映画界の名匠・小津安二郎が父と娘をテーマに製作した映画「晩春」にふれるシーンもあり、このドラマは小津を研究していることで知られる原田監督の、小津作品へのオマージュともいえる作品です。
---
これまた、本作にも通じることです。

残念ながら『初秋』は未見なのですが、小津の戦中戦後作品との対比で考えたとき、「娘を嫁がせた親の話」である『初秋』で、紀子トリロジーの一翼『晩春』や『麦秋』そしてカラー作品の『彼岸花』『秋刀魚の味』等の世界に挑戦し、「年老いた親の話」である『わが母の記』で、『東京物語』や『浮草』『小早川家の秋』等の世界に挑戦したのではないでしょうか。
その題材として、常々魅了されている井上作品を取り上げたということかと。

たしかに古めかしい題材かも知れませんが、小津ファンにして井上ファンの原田監督にしてみれば、「世界のどこででも通用する」普遍性を感じたのでしょう。

ところで、主人公が母を背負う姿は、云われてみれば孝子像のイメージですね!

監督の発言

お早うございます。
早起き型は得なこともあって、先日の金環食の際は、ショーが始まる前に食事を済ませ、時折雲で遮られはしましたが、6時20分頃の太陽の欠け始めから見ることが出来ました!
さて、『わが母の記』ですが、お忙しいところ大層ご懇切な回答を誠にありがとうございます。
まさにおっしゃるように、「原田監督にお伺いするしかない」のでしょう。
ただ、原田監督が、『しろばんば』を取り上げて「その中に描かれた母子の愛憎入り混じった関係は素晴らしく、世界のどこででも通用するなと感じました」と言っていたり、「『しろばんば』が面白いと思ったのは、井上靖は5~6歳の自分にとっておぬいばあちゃんは愛人であって、母親を敵対視していたというところです。この三角関係が凄いな!と。『わが母の記』では『しろばんば』のそんなところを意図して脚本を書いています」と合同記者会見で述べていたりするのがよく理解出来ないところです。
http://www.cineref.com/kaiken/wagahaha.html
というのも、昔読んだ『しろばんば』を再度ひっくり返してみたのですが、母親の「七重」が登場するのは600ページ近い新潮文庫版でせいぜい10箇所くらいで、それもそれぞれ極く短いものだからです。
あるいは、原田監督の発言に該当するのは、「それまでいつになく優しく思われて好きだった七重が、その一言で、再び洪作から遠いものになった。母はやはり意地悪く冷たい人間のように思えた」(P.122)といった箇所かもしれません。むろん、小説についてどんな感想を抱こうともまったく自由ながら、クマネズミには、こんな場面からは原田監督のように「母子の愛憎入り混じった関係」とか「母親を敵対視」といったことを読み取れないのでは、単に普通の親子関係なのでは、と思えてしまいます。
それで、原田監督が「『わが母の記』で、『東京物語』や『浮草』『小早川家の秋』等の世界に挑戦した」のはナドレックさんのおっしゃる通りだとしても、彼が井上靖の作品について言っている点はトテモ信用できず不思議に思っているところです。
要すれば、本作において原田監督は、ストーリー面では、瑞々しく端整な井上作品の強引な通俗化を図ったものであり、それがかろうじて救われているのは、映像面で小津的な要素を取り入れたからではないかと思いました。

Re: 監督の発言

クマネズミさん、こんにちは。
私は井上靖作品を全然読んでいないので、本作が原作と比べてどうなのかは判らないのですが、そうですか、しっくり来ませんか。
元来原田監督は大の黒澤明好きであり、いくら井上靖や小津安二郎を好きになったといっても、やはり土俵が違うのかもしれません。
小津ファンの私としても、本作は小津安二郎を意識しているようでいて「いつもの小津らしくはない」と感じたことから今回の記事を書いたのですし。
とはいえ、おっしゃるとおり小説についてどんな感想を抱くかはまったく自由なので、原田監督はこう受け取ったということなのでしょう。
Secret

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