『宇宙戦艦ヤマト2199』 変貌した古代守問題

 『宇宙戦艦ヤマト』のファンに求められるのは、何よりも忍耐強さだろう。
 作る作ると云われながらいつまでも世に出てこない長い時間を耐え忍ぶことはもとより、できたらできたでトホホな内容でも我慢すること、不合理・不条理に満ちていても仕方がないサと諦めること、それがファンにとって必須の心得だ。
 しかし、『宇宙戦艦ヤマト』第1テレビシリーズから38年を経て、遂に私たちの前に我慢も諦めもいらない「ヤマト」が登場した!

 ファミリー劇場で放映された『宇宙戦艦ヤマト2199』第1話を見た私は、あまりのことに腰を抜かしそうだった。感極まって涙が込み上げてきた。
 面白い!カッコいい!素晴らしい!!
 はじめて『宇宙戦艦ヤマト』の第1シリーズを見たときの興奮が、まざまざと甦ってきたのだ。
 まだ第1話を見ただけなのに、私はこの作品を生み出したすべてのスタッフに感謝するとともに、この感慨をぜひとも書きとめねばならないと思った。


 『宇宙戦艦ヤマト2199』は、第1テレビシリーズのほぼ忠実なリメイクである。全26話で今の世にもう一度『宇宙戦艦ヤマト』を再現するのだ。
 元の作品が優れているのだから、同じように作れば優れたものになるはずだ。それは当たり前のようでありながら、なかなか実践できないことだ。オリジナルのファンが本気で納得できるリメイクを、私はほとんど見たことがない。
 もちろん『宇宙戦艦ヤマト2199』には、オリジナルの第1テレビシリーズと違う点も少なからずある。1974年当時とは異なる時代背景、技術の進展、声優陣の死去等により、オリジナルとまったく同じことをするのはあり得ない。
 その点については、第1話とともに放映された『宇宙戦艦ヤマト2199公開記念特別番組~新生ヤマト発進宣言~』の中で、総監督とシリーズ構成を担当した出渕裕氏が語っている。

 「長年ファンであった自分の中で良かったところはキチッと残しながら、それに対して、いくらなんでも今見たらそれはないだろうというような話も結構あるわけで、(略)それに対して(理屈を)付けてくことで、それが逆にただ付けて言い訳で終わるんじゃなくて、もっと面白い形に転換できるんだったら、それは積極的にやっていこうと」

 そう、オリジナルから変えられたところは、オリジナルのままでは今見るにはしんどい部分であり、決してオリジナルのスピリットを損なったり、今の受け手に媚びようとはしていない。
 出渕裕総監督をはじめとした作り手たちは、オリジナルを本当に好きで、その良さを充分に理解しているからこそ、今の世に送り出す「ヤマト」がどうあるべきかが判るのだ。

 しばしば原典を好きなスタッフの手にかかると、過剰な思い入れが空回りして、目に余ることがある。自分の中で神格化しすぎるために、作り手として冷静に接することができないのだ。
 だが、『宇宙戦艦ヤマト2199』の第1話を見る限り、その心配は無用である。本作の作り手たちもまた、長い歳月にわたって我慢に我慢を重ね、耐えに耐えてきたヤマトファンなのだ。「ヤマト」を手掛けるなら何をすべきで何をすべきではないか、骨身に沁みて知っているはずだ。

 その熟慮、配慮の成果を、具体的に見てみよう。

・キャラクターデザインは、オリジナルよりややスマートになった。松本零士らしさが減ったのは、いささか残念ではあるが、新しいデザインは旧作ファンにも充分に許容範囲だろう。
 そもそも、キャラクターデザインは第1テレビシリーズでも不揃いだった。当時は制作する外注会社の個性が強く、キャラクターの絵柄は各話でかなり異なっていた。ちなみに、私はタイガープロが担当した回の絵が好きだった。
 あのバラツキを思い起こせば、本作でキャラクターデザインがリファインされたといっても、たいした違和感ではないだろう。

・メカニックデザインは、驚くほどオリジナルに忠実である。しかも、線が多くてアニメーター泣かせだったオリジナルを凌駕するディテールへのこだわりで、オリジナル以上にオリジナルのスピリットを表現している。緻密に描きこまれた駆逐艦「ゆきかぜ」や旗艦「きりしま」が、ガミラス艦隊と対峙する様は、落涙ものだ。

・違うのは、メカのスピード感だ。これまでにも語られてきたように、「ヤマト」の特徴はゆっくりとした動きにある。こんなに線が多くて描きにくいメカが、ゆっくりゆっくり画面を右から左へ進むのだから、アニメーターの描き損ないが目立ちやすい。それでもゆっくりした動きに挑戦したのは、ヤマトの重厚感を演出するためであるが、これが同時にスピード感やスリルを削いでいたことは否めない。
 ところが本作では、「ゆきかぜ」が急激に方向転換したり、ガミラス艦が高速で迫ったりと、必要に応じてスピーディーな動きを見せる。
 とうぜん、必要がなければゆっくり動かしており、この緩急自在なメカ描写が、本作の戦闘シーンの迫力をいや増している。

・ストーリーも若干変えてある。たとえば第1テレビシリーズでは、サーシャの宇宙船が火星に墜落したときに、たまたま近くに居合わせた古代と島が駆け付けている。この、広い宇宙で「たまたま」「居合わせた」のは、出渕総監督の云う「いくらなんでも今見たらそれはないだろう」という点だ。本作では、あらかじめサーシャの到着地点を予測して、古代と島が待機していたことになっている。このような変更は、頑固な旧作ファンといえども納得できるはずだ。

・同じく設定も少々異なる。目につくのは、第1テレビシリーズには本来登場しない土方や山南が、早くも第1話に出ていることだ。
 これは、ファンへのサービスの意味合いもあろうが、それ以上に「いくらなんでも今見たらそれはない」点の改善だろう。
 なぜなら、第1テレビシリーズの開始時点で、地球艦隊はほぼ壊滅状態だったはずなのだ。だからこそ、ヤマトのクルーは実戦経験のない古代ら若輩者で構成されている。にもかかわらず、シリーズが進むにつれて土方や山南のようなベテラン軍人が次々に現れることに、ファンの多くが「いくらなんでも」と感じたはずだ。
 だから本作では、土方や山南が作品世界に存在するなら冥王星会戦の際にいたであろうポジションにちゃんと配されている。これは単なるファンサービスというよりも、ヤマトの世界を熟考した結果としての必然である。

・地球が放射能で汚染された、という設定も変えられている。本来「放射性物質」ないしは「放射線」といった言葉を使うべきところ、「放射能」なる言葉を広めてしまった点では、ゴジラに次いで第1テレビシリーズにもいささかの責任があろう。本作では、地球上のどこにでも存在する放射性物質や、いつでも宇宙から降り注いでいる放射線を汚染源扱いするのは止めている。けだし見識であろう。

・音楽はもちろんオリジナルを尊重している。故宮川泰氏の思いを誰よりも知っているであろうご子息の宮川彬良氏が、譜面の失われてしまった楽曲群をなんと耳コピーで再現したという。音楽はヤマトの大きな魅力であり、本作はその懐かしい旋律を甦らせてくれたのだ。

・そして演出も脚本も、決してオリジナルを壊さない。ヤマトのファンなら、今でも各場面が目に浮かび、多くのセリフをそらんじているだろう。みずから第1話の脚本と絵コンテを担当した出渕総監督は、それらの大切なセリフを忠実に再現し、映像も丁寧に再現した上で、懐かしい旋律をここぞというところで流す。
 正直な話、第1テレビシリーズの作画レベルでは、目の肥えた今のアニメファンには物足りないだろう。けれど本作は、極めて高いレベルのアニメーション技術を駆使して、旧作ファンの思い出のシーンの数々を慎重に再現している。オリジナルより見応えがあると云っても良い。


 このように、『宇宙戦艦ヤマト2199』は細部に至るまで凝りに凝って、ヤマトファンはもちろんのこと、はじめてヤマトを見る人でも目を見張ること間違いなしだ。

 だが、それでも私には心配があった。
 先の記事「『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を惑わせる3つの「原作」」に述べたように、ヤマトシリーズは第1テレビシリーズと『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』以降とで思想的な違いがある。どの作品に思い入れを抱くかは、ファンそれぞれだ。だから実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』のように、第1テレビシリーズを原典としつつ、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』まで取り込もうとする例もある。
 はたして、『宇宙戦艦ヤマト2199』の作り手は、何をもって「ヤマトらしさ」と考えているだろうか。それは私の思いと一致するのだろうか。

 第1話には、それを判断するのにうってつけの場面がある。
 ガミラス艦隊に敗北を喫して撤退する際の、古代守と沖田十三との会話だ。詳しくは先の記事をお読みいただきたいが、ここで何を喋らせるかが、作り手の戦争観、死生観、ひいては人生観を象徴すると云っても過言ではない。

 念のために、第1テレビシリーズの会話を改めて紹介しておこう。
---
 沖田「ここで今全滅してしまっては、地球を守る為に戦う者が居なくなってしまうんだ。明日の為に今日の屈辱に耐えるんだ。それが男だ。」
 古代「男だったら、戦って戦って戦い抜いて、一つでも多くの敵をやっつけて、死ぬべきじゃないんですか!」
---

 そして、下が中島理彦氏に教えていただいた米国放映版『Star Blazers』での古代のセリフである。
---
 古代「単なる数字の問題です。あなたの旗艦には470名の乗組員がいる。私の船は20名。あなたたちが必ず帰還できるよう守ります。」
---

 お読みいただけば判るように、オリジナルの第1テレビシリーズと米国放映版とでは、生と死や、戦いの意味についての考え方が、まったく異なっている。
 そして、まさしく第1テレビシリーズと『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』以降とを分かつのも、生と死や、戦いの意味についての違いにある。
 はたして、本作の作り手は、ここで二人に何を喋らせるか。私は固唾を飲んで、その場面を待った。

 そして注目の場面は、意外な言葉のやりとりだった。
---
 沖田「古代、ワシに続け。」
 古代「沖田さん、僕は逃げません。」
 沖田「古代!」
 古代「ゆきかぜは戦線に留まり、きりしま撤退を援護します。」
 沖田「古代、多くの犠牲を払ったが、作戦は成功したのだ。ここは引くんだ。」
 古代「このままでは地球艦隊は全滅です。それでは地球を守る者がいなくなってしまいます。」
 沖田「古代!」
 古代「沖田さん、あなたはこんなところで死んではいけない人だ。地球はあなたを必要としているんです。」
 沖田「それはお前も同じだ。同じなのだぞ、古代。」
 古代「ありがとうございます。その言葉だけで充分です。」
 沖田「頼む。判ってくれ。」
 古代「お元気で。地球のことを頼みます。」
 沖田「古代!!」
---

 私はここに感極まった。
 この会話は、第1テレビシリーズとは違う。米国放映版とも違う。けれど、そのいずれのニュアンスも汲み取っている。そして重要なのは、第1テレビシリーズで沖田が語ったセリフと同じ思いを、本作では古代守も共有していることだ。
 第1テレビシリーズの古代守――すなわち、勝てないと判っている戦いに精神論だけで飛び込んでいく日本人像とは、もう決別すべきだ。さりとて、米国放映版の古代守のように、数字に基づいた合理的な説明で済ませられるほど、私たちは政教分離ができていない。
 そんな私たち21世紀の日本人に向けて語られた言葉が、そこにはあった。
 ストーリー上、ここで古代守の乗艦「ゆきかぜ」が撃沈することは避けられないものの、その死を肯定的に捉えたり、英雄視することはない。それが沖田の「頼む。判ってくれ。」のセリフに滲み出ている。


 ここに作り手たちは宣言している。
 もう『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』以降のように、毎回誰かが特攻するような作品にはしないと。
 登場人物が次々に死んでいけば感動する――そんな作品にはしないと。

 まだ『宇宙戦艦ヤマト2199』は、はじまったばかりだ。
 私はこの作品に、とことん付き合うつもりでいる。


宇宙戦艦ヤマト 2199 (1) [Blu-ray]宇宙戦艦ヤマト2199』  [あ行][テレビ]
総監督・シリーズ構成/出渕裕  原作/西崎義展
チーフディレクター/榎本明広  キャラクターデザイン/結城信輝
音楽/宮川彬良、宮川泰
出演/菅生隆之 小野大輔 鈴村健一 桑島法子 大塚芳忠 麦人 千葉繁 赤羽根健治
日本公開/2012年4月7日
ジャンル/[SF] [アドベンチャー] [戦争]
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【theme : 宇宙戦艦ヤマト2199
【genre : アニメ・コミック

tag : 出渕裕 西崎義展 菅生隆之 小野大輔 鈴村健一 桑島法子 大塚芳忠 麦人 千葉繁 赤羽根健治

⇒comment

はじめまして。

はじめまして。住人(ゆきと)と申します。各映画評、いつも楽しく読まさせて頂いています。

ヤマト2199評論、私の中で言葉に置き換えられなかった所まで、
簡潔明瞭にまとめられていて感激しました。

多数での製作を余儀なくされる映像作品…特に架空世界を描く物に関しては、
多数故に発生する「セッション」により、奇跡的に面白い作品になる事があります。

ヤマト(特に第一作)に関しては、
プロデューサーの西崎氏とディレクターの松本氏の絶妙なブレンドが生み出した物。

ヤマト2199は、当時の薫陶を受けたかつてのファンが、
全身全霊を傾けてその空気感をより良く再現しようとする気迫がとても心地良い作品です。

期間限定、しかも少数上映館しか無いヤマト2199ですが、
出来れば1、2話をご覧頂いた上での再評論を期待しております。

今後も素敵な評論をお願い致します。

まさに

同意です。
全26話がどう蘇るのか楽しみです。

鑑の戦闘シーンがUFOみたいにスピード化したのはとまどいましたが
よく考えたらおっしゃるとおり、早くなければいけませんよね。
<惑星間移動を考えると・・・・
ただ、どのアニメでも味方も敵も含めて鑑が「上下そろっている」のは
何とかしてほしいですw
味方鑑に限って考えても、敵の攻撃の防御を考えれば全ての鑑が
海に浮かぶ鑑のように「上下そろう」必要はないですよね。
旗艦を中心に放射状に配置し上下関係なしに外向きを「上」という
配置が宇宙空間では可能なはずです。
(ヤマトのアステロイドベルトのようにw)

敵と遭遇したときだってXY軸が合ってる方が不自然ですよねw
(お互い上下がそろってるw)

藪機関士も1話から登場してましたね。
この後の
ガミラス兵の捕虜、デスラーの傍若無人ぶりの描き方、
(特に古代の)地球との最後の通信、真田さんの活躍w
ドメル将軍との戦いなど、どう描き直されるのかが
とても楽しみでなりません。

自分的にはファーストガンダムもこんな感じで
リメイクされるとファンとしては嬉しいのですが・・・・
サンライズはそういう予定はないでしょうね。

また宜しくお願い致します。

老朽艦

はじめまして
あのゆきかぜ内での軍歌はなんか嫌ですね。松本色の消えたキャラ。プレステの松本キャラが好みでした。
放射能汚染は使わない様ですね。どこからかなんらかの圧力があったのか。
旧日本軍の戦艦大和のエピソードはカットか。。
ガミラスはアメリカ。遊星爆弾は焼夷弾を落とすB29。日本人はアメリカ的合理主義にはなれません。
よく出来てはいますが何故か熱いものを感じません。現代アニメ風のキャラのせいか。
私が歳を食いすぎたせいか。それでもキムタクインチキ実写ヤマトや老害復活変ヤマトよりはましかも。
金儲けのために老朽艦をダシに使うのはいい加減おやめいただきたい。

Re: はじめまして。

住人さん、こんにちは。
拙ブログをお読みいただきありがとうございます。
第2話も見てきました!
キノコ型の冥王星基地がSFブーム華やかなりしころのSFアートのようだったり、松本零士作品よろしく中央大病院の壁にでっかい漢字で「中央大病院」と書かれていたりと、細部までこだわった作りにゾクゾクしました。
ただ私としてはヤマトに乗り込むパレードが好きだったので、オリジナルの第2話、第3話を端折って1回分に押し込めてしまったのがいささか残念です。とはいえ、本作では暴動発生のニュース等によりパレードしてられる状況ではないことがキチンと伝えられているので、納得するところではあります。

ヤマト(特に第一作)は西崎氏と松本氏の絶妙なブレンドが生み出した物とのご意見にはまったく同感です。
出渕総監督が、『危ないからやめておけ』『火中の栗を拾うようなものだ』[*]との警告を振り切って本作を引き受けたのは、並々ならぬ覚悟があってのことでしょう。その気迫は確かに伝わってきます。
これからもブログでヤマトを取り上げたいと思いますので、よろしくお願い致します。

[*]2012年2月18日開催「『宇宙戦艦ヤマト2199』発進式~俺たちのヤマトSP~」での発言
 http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201202260125.html

Re: まさに

ネオ三太夫さん、コメントありがとうございます。
私がヤマト第1テレビシリーズで最も好きなキャラクターはデスラーです。
本作においてデスラーがどれだけ尊大に振る舞ってくれるのか、今から楽しみにしています。

宇宙空間で「上下が揃っている」のは、作り手の感覚が重力に縛られているためでしょうか。いや、受け手の感覚が重力に縛られていると、作り手は考えているのでしょうか。
小説の世界では、既に1930年代のレンズマンシリーズで円錐状に配置した艦隊が登場しているので、視覚によらないメディアでは宇宙に上下がないことは表現済みです。なのに、『スター・ウォーズ』シリーズでもスター・デストロイヤーの艦隊等が「上下を揃えて」進撃しているところからすると、これはアニメに限った問題ではありませんね。
ただ、『スター・ウォーズ』シリーズのようにセンス良く捌けばさほど気にならないのですが、やり過ぎちゃったのがヤマトシリーズの後半かもしれません。
本作では、ゆきかぜ艦内の無重力の描写等に作り手の配慮が見られるので、今後もあまり上下にこだわらない絵作りをして欲しいものです。

ガンダムに関しては、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ化の話がありますね。
これが実現するなら見てみたいと思います。

Re: 老朽艦

オズマさん、コメントありがとうございます。
どこからか何らかの圧力をかけてもらえるほど、アニメが世の中から注目されているといいですね。
放射能汚染云々の設定を使わないことを、311の震災による原発事故との関連でおっしゃっているのであれば、本作は4年越しで作っており、残念ながら設定は311以前に決定しています。
週刊東洋経済2012年3月31日号の記事によれば、『宇宙戦艦ヤマト2199』のビジネス展開の背景には、アニメのDVD等が以前ほど売れなくなっていることがあるそうです。今回はバンダイビジュアルが制作に名を連ね、『機動戦士ガンダムUC』で成功した「劇場公開、ソフト販売、配信の同時展開」というスキームに再度取り組んでいるんだとか。
ヤマトは認知度抜群でありながら、ガンダムのような産業化(バンダイナムコHDのガンダム事業は年商350~400億円)ができていませんでしたが、本作が成功すればガンダム同様「ヤマト」ブランドの下に幾多の作品群が作られることになるのかもしれません。その良し悪しはともかく、ヤマトを引っ張り出さざるを得ないほど業界が逼迫しているということなのでしょう。

オズマさんは松本零士ファンとお見受けしますが、私は本作のキャラから松本色が消えたことをポジティブに捉えています。既に過去のシリーズにおいても松本色はかなり薄まっていましたし、今回さらに薄まったおかげで、旧作よりも距離感を持って接することができます。
『宇宙戦艦ヤマト2199』は『宇宙戦艦ヤマト』そのものではないので、それでいいのかなと思う次第です。

参考) 東洋経済オンライン「ヤマトはガンダムを超える? 劇場とDVDを同時展開」
   http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/25adc519f41070919173c49e5d60b869/

キャラ設定

コメントにコメント頂き(?)ありがとう御座いました。

ネット徘徊してると最近?他のキャラクター設定が公開されてるのを見かけました。
デスラー総統はかなり若返ってるように見えます。
また、森雪の設定に関しても某所では

『森雪はあくまでも大和撫子として凜としているべきで、
決して胸を「特モリ」にして男性に媚を売るべきでは無かったのでは・・・・。』
(人力さんのブログ、「人力でGO」より抜粋)

とコメントされてるとおり、ややウケねらいの設定にも見えます。

キャラ設定が基本を踏襲しつつも、全体的に現代風?に変わったことから
自分としては新しい設定にあまり違和感を感じません。

デスラーにしても年齢を下げ(たのか?)イケメンの設定にすることで
沖田と古代とどう絡んでくるのか?の方が気になります。

レンズマンをご存じですかw嬉しい限りです。
スターウォーズもルーカスが映像化してしまってすっかり世界観が定番になって
しまってますが、これもそろそろリメイクする方向ですかね。
SFというと戦いがメインになり気味ですが、あたしゃサイレント・ランニングが好きでした。

ガンダムUCはファーストガンダムのリメイクを彷彿させる作品です。
ひさびさに熱いもの感じて観ております。
比較してはかわいそうですがAGEは少し商用臭が強すぎて残念状態です。

話それましたが2199で放射能(線)を扱わなかったのは残念です。
1話でちらっと写ったガミラス星の毒性植物が汚染源なんでしょうね。
3.11の事故が原因なのか、初期設定からそうしなかったのかは別にして
あきらかに現人類が扱いきれない核エネルギーの副産物で有害な物に対し
技術で何とか出来るという希望はアニメとして残しておいてほしかった気がします。

また宜しくお願い致します。

コメント返答、ありがとうございました。

1、2話をご覧頂いたとのご返事に喜びを感じます。
ありがとうございます(私はスタッフではないですが(笑))

あの当時、まだアニメ&特撮が一くくりにテレビ漫画と言われていた時代、
作品を追体験できる物がほとんど無かった時代を知っている者として、
「同じ番組を同じタイミングで見ている」事は特別な意味を持ちますから。
(アニメ誌もサントラもコミックも、果ては映像ソフトも、ヤマト以降の物ですからね)

是非含め、色々言いたい事を「ヤマト題材に語り合える」状況が、
一年以上続く事自体が楽しみでしょうがありません。
(これこそが、数あるリバイバルヤマト企画と
最も異なる点かと思います)

次回は、波動砲発射、ワープ、ヤマト&コスモファルコン隊初戦闘、
そして、デスラー登場と、今回以上の見所が満載です。

SFとファンタジーの兼ね合いが問われる、
ある意味本ヤマトの肝が露出する箇所でもあるので、
また鋭い評価を楽しみにしております。
(個人的には、ヤマト2199第二弾の楽しみの一つにすらなっております(笑))

No title

『宇宙戦艦ヤマト』のファンに求められるのは、何よりも忍耐強さだろう。

正にそうである事に笑ってしまった。

あと、宇宙空間の上下は空間座標でx,y,z軸を定めるので、特別な戦術とかない限り、自動的に同一方向を向くのでしょう。全体、同一平面に浮いてる海上のような状態を考えた方が戦闘も行いやすいと思う。

Re: キャラ設定

ネオ三太夫さん、こんにちは。
キャラ設定の変更は、心配でもあり楽しみでもありますね。
デスラー総統には尊大で傲慢な支配者ぶりを発揮してもらいたいので(^^)、イケメンの若者らしき外見でどのような言動がなされるのか期待しています。

放射性物質による汚染という設定が変わったことは、私はポジティブに捉えています。
放射線はしばしば塩に例えられるように、もともと私たちの周りにありふれたもので、ただ大量にあると健康によくないわけです。塩分濃度が3%程度の海には生命が溢れているのに、30%になる死海ではほとんどの生物が生息できないのと同じです。そんな塩みたいなものを指して「人類滅亡まであと○日」と云うのもどうかと。
なお、「放射能汚染」という設定はなくなっても、第2話では地表にいた古代たちが浴びた放射線を計測する場面がありました。地球が赤く見えるほどの変化があれば、大気圏の構造も変わってしまい、宇宙線(宇宙からの放射線)が従来よりも多く地表に届いているのでしょう。だから彼らの防護服には放射線を計測する機能が備わっていて、地表で活動した後は検査されるのだと思います。本作は、ちゃんと放射線のことも考慮しているのですね。

ちなみにレンズマンについては、私は原作の大ファンです。数年前にロン・ハワード監督が映画化するニュースが流れましたが、いったいどうなったのでしょう。映画化なんかしないに越したことはないのかも知れませんが。

Re: コメント返答、ありがとうございました。

住人さん、こんにちは。
そうですね、第2章は見どころ満載ですね!
真田さんによるワープの解説は、ぜひ聞きたいところです。
これから当分ヤマトについて語り合えるのは、たいへん楽しみです。

Re: No title

ふじき78さん、こんにちは。
各艦が座標軸を共有して、上とか下を決めて行動するのは、たしかにそうかも知れません。
ただ、敵艦隊も上下を同じくしてやってくるのは不思議ですね。交戦時の協定でもあるのかしらん。

No title

> ただ、敵艦隊も上下を同じくしてやってくるのは不思議ですね。交戦時の協定でもあるのかしらん。

それはそうした方が映画が観やすくなるからです(いや、だからそれは言っちゃいけないんだって)。

Re: No title

ふじき78さん、こんにちは。
ガミラス星人の心配りですね。

No title

キムタクヤマトに続き、またもヤマトで金儲けを考えるバンダイや東北新社には怒りを感じる。
ヤマトを最後まで食い物にした西崎は、フアンから見向きもされなくなるまで続編を作り続けた。松本零士先生の協力が得られないと似たようなアニメを作ったが、全く見向きもされなかった。
その後は多くのフアンも知っての通り、西崎はクルーザを購入し豪遊、まるでオウムのようにマシンガンやロケットランチャーなどの本物の武器を船に持ち込んだ。そして麻薬で何度も捕まり長い実刑を受けることになる。
松本零士先生とは、その中で裁判で争うこととなる。松本先生が、犯罪者西崎から作品を守ろうとしたのは当然である。ところが愚かな日本の裁判所は、狂った麻薬の西崎よりの判決を出してしまう。
ヤマトは松本零士先生の血と汗の結晶の一つである。アニメフアンなら誰でも知っているように、西崎に丸投げされた松本零士先生が、キャラクターデザイン、メカニックデザイン、設定、ストリーまで熱心に作りこみ、職人のような情熱をかけた作品であり、彼の存在なくしては、このアニメ自体存在もしないし、アニメフアンの再評価もなかった。
裁判所の判断は、まるで日本のサッカーがアウエーでいい加減なアラブの審判に当たったようなものであり、管家さんの判決、東電OLのネパール人の件などのようにいきちんと見直すべきことである。
多くのフアンはヤマトは司法の判断にかかわらず、松本零士が生みの親であると思っている。キャラクターの顔を今風にしても、松本先生の影響は排除できないし、変えればフアンは逃げていく。松本先生を無視しては、リメイクであってもうまくはいかない。松本零士先生の信念と愛情によってこの作品は生きているのだ。
フアンはよく見ている。制作会社が松本零士先生を立てずにごり押しで作品を作ったら、いくら宣伝をかけても誰も見向きもされない。そしてこのリメイクは失敗に終わるだろう。
フアンは制作会社の動きをよく見ている。筋を通さず、金と欲に目がくらみ、人の道を外した行為には、協力はしない。松本零士先生と話し合い、監修をお願いし、宣伝でも協力していただけるよう頭を下げることだ。そうしなければこのリメイクにはフアンはついてこない。今のままなら決してうまくいかないだろう。

Re: No title

名無しさん@ニュース2ちゃんさん、こんにちは。
ヤマト1作目をあのような形に仕上げた立役者は、もちろん松本零士氏ですね。それは疑いのないところだと思います。それとともに、西崎義展氏がいなければ作品そのものが存在しなかったのも確かでしょう。お二人をはじめとする多くの方々の情熱があればこそ、ヤマトは誕生したのだと思います。
私は『復活篇』の記事において、ヒット作は30年目に復活すると書きましたが、ヤマトは誕生から30年以上を経ましたので、復活よりも次の世代がどう受け継ぐかを考えるステージに移行しているのだと思います。
松本零士氏には、何よりもマゾーンとの戦いに決着をつけて欲しいです。

まったく同感です

はじめまして。
「彼らは442だった!」から遡ってここにたどりつきました。

記事に気付くのが遅過ぎて間抜けレスもいいとこですが、
正直、お説まったく同感です。
自分と同じ思いの方がいらっしゃることを知って感動しています。

これからもちょくちょくのぞかせていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

Re: まったく同感です

マジっすか!?さん、はじめまして。
「マジっすか!?」がお名前でよろしいのですよね……。
ヤマト2199はいろいろ語りたくなる作品ですね。これほど語って楽しい作品にはなかなかお目にかかれないと思います。
どうぞまたご訪問ください。よろしくお願い致します。
Secret

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「宇宙戦艦ヤマト 2199」のすゝめ

4月7日(日)17時よりTBS系で放送されるアニメーション「宇宙戦艦ヤマト 21

宇宙戦艦ヤマト2199 第一章「遥かなる旅立ち」

2012年日本 監督 出渕裕 脚本 出渕裕 本記事は「SF映画ブログトーナメント
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