『ハングオーバー!!』 外科医がチェロを弾く謎
【ネタバレ注意】
『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』の敗因分析は容易である。
大ヒットした一作目『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』に倣わねばならないという作り手の思いは、一作目のフォーマットへの過剰な遵守をもたらしながら、肝心のギャグは前作ほどの切れがなく、従来の観客には新鮮味がない作品にしてしまっている。
一方、ことあるごとに顔を出す一作目の引用は、二作目から見始めた新たな観客を戸惑わせる。
結果として、これまでの観客にも新たな観客にも、楽しみにくい作品かもしれない。
また、ヒット作の続編だけあって制作費は増えているものの、それは海外ロケやカーアクションに費やされてしまい、肝心かなめの"笑い"に結びつかない。
もちろん一作目のフォーマットが優れているから、それにのっとるだけで何となく愉快なのだが、そのフォーマットを作り出した脚本家ジョン・ルーカス&スコット・ムーアが今回は抜けているのが残念である。
そんな中で、一作目を超えて強烈にアピールしているものがある。
人間の暗黒面だ。
トッド・フィリップス監督はまさに「ダーク」と表現している。
「少しダークなものが入っている。そういったことは一作目にもあったけど、多分今回の方がもう少し入っているね」
一作目は、酔ってる間に仕出かしたことの後始末に右往左往する話だった。映画だからかなり誇張はしているものの、酔ってるときに羽目を外すなんて誰にでもある、そう思える範囲だった。
しかし二作目はレベルが違う。暴動を扇動して警官隊と衝突し、身体も満足では済まないほどの事故を起こしている。酔って羽目を外したどころの騒ぎではない。
主人公トリオの一人であるステュ自身も云っている、「自分には暗黒面がある」のだと。ジキル博士がハイド氏に変わるように、人間はキッカケがあれば変貌する。
どちらかが真の姿で、どちらかは偽の姿なのか?
そうではない。どちらも人間本来の姿なのだ。
本作は、人が常日頃は抑え込んでいる暗黒面と向き合うまでの物語なのである。
したがって、タイ王国を舞台にしたのは気まぐれではない。
敬虔な仏教徒の国としての面がある一方、2010年3~5月の大規模な反政府デモに見られるように民衆はマグマのようなエネルギーを秘めている。だから、寺院や僧侶も登場すれば、次の瞬間、風俗店やギャングも登場する。[*]
トッド・フィリップス監督は、タイこそ人間の二面性を表現する場としてうってつけと考えたのだろう、インタビューで次のように語っている。
「一作目を撮影している時にも、『バンコクを舞台にしたら面白いのでは?』って話していたしね。そしてストーリーをそれに合わして書いたんだ」
もっとも、さすがに虎の尾を踏むのは避けたのか、僧侶の品格をおとしめるような場面はなかったが。
これらのテーマを最も体現しているのが、本作で初登場のテディだ。彼は、優秀な外科医としての将来が嘱望され、同時に優れたチェリストでもある。
外科医という職業や、チェロを奏でる姿には、この映画の作り手の過激さが表れている。映画をご覧になればお判りのとおり、もうテディは父親の望みどおり外科医になることも、チェロを弾いて喝采を浴びることもない。主人公トリオに同席したばっかりに、テディの将来はメチャクチャになってしまった。
印象的なのは、そんなとんでもない目に遭ったにもかかわらず、テディがヘラヘラ笑っていることだ。彼には将来を悲嘆している素振りがまったくない。
酔ってる間に大はしゃぎしているのは、酒のせいということで説明できるかもしれないが、素面に戻っても彼がヘラヘラしているのは、心からこの事態を楽しんでいるからだ。
資産家の息子として親に期待され、親の望むとおりに大学へ行き、自慢のタネにされることを、テディは本心では喜んでいなかった。だからこそ、みずからの手で既定路線の未来を破壊してしまい、正気に戻ってもニコニコと笑い続けたのだ。
親が押し付けるものや、体制が押し付けるものに、唯々諾々と従っていても幸せにはなれない。本作の主人公たちは、暗黒面の解放という表現で、それを世界に示したのだ。
[*] さらに云えば、多くの国の負の面は、元をたどれば列強諸国による植民地化のためにもたらされていることが少なくない。その点、タイは植民地化されなかった数少ない国の一つであり、暗黒面があったとしても歴史的経緯を気にせず描けるのかもしれない。
『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』 [は行]
(鑑賞したのはR18+版ではなくR15+版)
監督・制作・脚本/トッド・フィリップス 脚本/クレイグ・メイジン、スコット・アームストロング
出演/ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィアナキス ケン・チョン ジェフリー・タンバー ジャスティン・バーサ ポール・ジアマッティ ジェイミー・チャン メイソン・リー
日本公開/2011年7月1日
ジャンル/[コメディ] [ミステリー]
http://bookmarks.yahoo.co.jp/bookmarklet/showpopup?t='+encodeURIComponent(document.title)+'&u='+encodeURIComponent(location.href)+'&ei=UTF-8','_blank','width=550,height=480,left=100,top=50,scrollbars=1,resizable=1',0);">
『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』の敗因分析は容易である。
大ヒットした一作目『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』に倣わねばならないという作り手の思いは、一作目のフォーマットへの過剰な遵守をもたらしながら、肝心のギャグは前作ほどの切れがなく、従来の観客には新鮮味がない作品にしてしまっている。
一方、ことあるごとに顔を出す一作目の引用は、二作目から見始めた新たな観客を戸惑わせる。
結果として、これまでの観客にも新たな観客にも、楽しみにくい作品かもしれない。
また、ヒット作の続編だけあって制作費は増えているものの、それは海外ロケやカーアクションに費やされてしまい、肝心かなめの"笑い"に結びつかない。
もちろん一作目のフォーマットが優れているから、それにのっとるだけで何となく愉快なのだが、そのフォーマットを作り出した脚本家ジョン・ルーカス&スコット・ムーアが今回は抜けているのが残念である。
そんな中で、一作目を超えて強烈にアピールしているものがある。
人間の暗黒面だ。
トッド・フィリップス監督はまさに「ダーク」と表現している。
「少しダークなものが入っている。そういったことは一作目にもあったけど、多分今回の方がもう少し入っているね」
一作目は、酔ってる間に仕出かしたことの後始末に右往左往する話だった。映画だからかなり誇張はしているものの、酔ってるときに羽目を外すなんて誰にでもある、そう思える範囲だった。
しかし二作目はレベルが違う。暴動を扇動して警官隊と衝突し、身体も満足では済まないほどの事故を起こしている。酔って羽目を外したどころの騒ぎではない。
主人公トリオの一人であるステュ自身も云っている、「自分には暗黒面がある」のだと。ジキル博士がハイド氏に変わるように、人間はキッカケがあれば変貌する。
どちらかが真の姿で、どちらかは偽の姿なのか?
そうではない。どちらも人間本来の姿なのだ。
本作は、人が常日頃は抑え込んでいる暗黒面と向き合うまでの物語なのである。
したがって、タイ王国を舞台にしたのは気まぐれではない。
敬虔な仏教徒の国としての面がある一方、2010年3~5月の大規模な反政府デモに見られるように民衆はマグマのようなエネルギーを秘めている。だから、寺院や僧侶も登場すれば、次の瞬間、風俗店やギャングも登場する。[*]
トッド・フィリップス監督は、タイこそ人間の二面性を表現する場としてうってつけと考えたのだろう、インタビューで次のように語っている。
「一作目を撮影している時にも、『バンコクを舞台にしたら面白いのでは?』って話していたしね。そしてストーリーをそれに合わして書いたんだ」
もっとも、さすがに虎の尾を踏むのは避けたのか、僧侶の品格をおとしめるような場面はなかったが。
これらのテーマを最も体現しているのが、本作で初登場のテディだ。彼は、優秀な外科医としての将来が嘱望され、同時に優れたチェリストでもある。
外科医という職業や、チェロを奏でる姿には、この映画の作り手の過激さが表れている。映画をご覧になればお判りのとおり、もうテディは父親の望みどおり外科医になることも、チェロを弾いて喝采を浴びることもない。主人公トリオに同席したばっかりに、テディの将来はメチャクチャになってしまった。
印象的なのは、そんなとんでもない目に遭ったにもかかわらず、テディがヘラヘラ笑っていることだ。彼には将来を悲嘆している素振りがまったくない。
酔ってる間に大はしゃぎしているのは、酒のせいということで説明できるかもしれないが、素面に戻っても彼がヘラヘラしているのは、心からこの事態を楽しんでいるからだ。
資産家の息子として親に期待され、親の望むとおりに大学へ行き、自慢のタネにされることを、テディは本心では喜んでいなかった。だからこそ、みずからの手で既定路線の未来を破壊してしまい、正気に戻ってもニコニコと笑い続けたのだ。
親が押し付けるものや、体制が押し付けるものに、唯々諾々と従っていても幸せにはなれない。本作の主人公たちは、暗黒面の解放という表現で、それを世界に示したのだ。
[*] さらに云えば、多くの国の負の面は、元をたどれば列強諸国による植民地化のためにもたらされていることが少なくない。その点、タイは植民地化されなかった数少ない国の一つであり、暗黒面があったとしても歴史的経緯を気にせず描けるのかもしれない。
![ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51J2IA5UVYL._SL160_.jpg)
(鑑賞したのはR18+版ではなくR15+版)
監督・制作・脚本/トッド・フィリップス 脚本/クレイグ・メイジン、スコット・アームストロング
出演/ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィアナキス ケン・チョン ジェフリー・タンバー ジャスティン・バーサ ポール・ジアマッティ ジェイミー・チャン メイソン・リー
日本公開/2011年7月1日
ジャンル/[コメディ] [ミステリー]


tag : トッド・フィリップスブラッドリー・クーパーエド・ヘルムズザック・ガリフィアナキスケン・チョンジェフリー・タンバージャスティン・バーサポール・ジアマッティジェイミー・チャンメイソン・リー
⇒comment
こんにちは
TBありがとうございました。
こちらの感想を読んで妙に納得しています。テディのヘラヘラさにはそういった思いもあったのでしょうね。
こちらの感想を読んで妙に納得しています。テディのヘラヘラさにはそういった思いもあったのでしょうね。
No title
記事をアップしていただき感謝です。流石に目の付け所と分析が深く、短いながらも読み応えありです。
そうなんです、この「ダークサイド」が今回のキモかと。キモは私も賛成。キモの描き方がステロタイプなのが苦笑することろ。自己の開放は救いでもあり次へのステップですからテディがへらへらしているのは共感です。だからこそ、アランを引きこもり典型のような役としてではなく、アンチテーゼとしてのエンジェル役を爆発させてやって欲しかった、おとなしすぎるぜアラン!(変わりにステュが大いに暴れますが)、というのが今回の私めの感想でございます。
でもおかしなもので、鑑賞後に日にちがたつとあの不可思議な空間にまた身をゆだねてもいいかと思うようになってます。それだけ現実が日常が普通に過ぎていくからでしょうね。
また、小ネタもちりばめてあり、笑いを取るクリシェも安心して観られる、というのも心地よさそうに思えるからかも知れません。1800円も払う気はもとよりありませんが、1000円の日だったらまた観にいくかも。
タイでロケした理由はナドレックさんの慧眼にうたれましたが、パート3はミャンマーでのロケを是非。ノーベル平和賞受賞者も折られることですので、あちらで是非、大いに暴れて欲しいです。それとも、米国がむちゃくちゃにかき回してしまった中東でもいいですが。。イギリスにいって偽善を暴いてもらっても結構ですし。。
最後に、この映画を観たとき、カップルも沢山おられて、バンコクでの下ネタギャグ連発、特に、ステュとニューハーフの活躍が暴かれるところなど、カップルには酷だったような。お隣のカップルなどずっと下向いてました。日本の若き人達のお付き合いは内実はともかく、社会面で見せる彼らの姿勢はきわめて保守的で穏やかなる様さまがほとんどかと。そんな人達が観にいって心から楽しめる映画ではありません。とくに両家の子女は。一人で、自分のダークサイドを解放しに行くのならお勧めでしょう。
次回作は、中東かミャンマーで是非。
そうなんです、この「ダークサイド」が今回のキモかと。キモは私も賛成。キモの描き方がステロタイプなのが苦笑することろ。自己の開放は救いでもあり次へのステップですからテディがへらへらしているのは共感です。だからこそ、アランを引きこもり典型のような役としてではなく、アンチテーゼとしてのエンジェル役を爆発させてやって欲しかった、おとなしすぎるぜアラン!(変わりにステュが大いに暴れますが)、というのが今回の私めの感想でございます。
でもおかしなもので、鑑賞後に日にちがたつとあの不可思議な空間にまた身をゆだねてもいいかと思うようになってます。それだけ現実が日常が普通に過ぎていくからでしょうね。
また、小ネタもちりばめてあり、笑いを取るクリシェも安心して観られる、というのも心地よさそうに思えるからかも知れません。1800円も払う気はもとよりありませんが、1000円の日だったらまた観にいくかも。
タイでロケした理由はナドレックさんの慧眼にうたれましたが、パート3はミャンマーでのロケを是非。ノーベル平和賞受賞者も折られることですので、あちらで是非、大いに暴れて欲しいです。それとも、米国がむちゃくちゃにかき回してしまった中東でもいいですが。。イギリスにいって偽善を暴いてもらっても結構ですし。。
最後に、この映画を観たとき、カップルも沢山おられて、バンコクでの下ネタギャグ連発、特に、ステュとニューハーフの活躍が暴かれるところなど、カップルには酷だったような。お隣のカップルなどずっと下向いてました。日本の若き人達のお付き合いは内実はともかく、社会面で見せる彼らの姿勢はきわめて保守的で穏やかなる様さまがほとんどかと。そんな人達が観にいって心から楽しめる映画ではありません。とくに両家の子女は。一人で、自分のダークサイドを解放しに行くのならお勧めでしょう。
次回作は、中東かミャンマーで是非。
Re: こんにちは
にいなさん、コメントありがとうございます。
テディはあまり個性的とは云えませんでしたが、なかなか重要なキャラクターでしたね。
テディ役のメイソン・リーはアン・リーの息子さんだそうで、トッド・フィリップス監督が冗談で「お父さんにセコンドユニットの撮影を頼んでもらえるかい?」と云ったら真剣に受け取ってしまったとか。東洋人らしいかも:-)
テディはあまり個性的とは云えませんでしたが、なかなか重要なキャラクターでしたね。
テディ役のメイソン・リーはアン・リーの息子さんだそうで、トッド・フィリップス監督が冗談で「お父さんにセコンドユニットの撮影を頼んでもらえるかい?」と云ったら真剣に受け取ってしまったとか。東洋人らしいかも:-)
Re: No title
魚虎555さん、こんにちは。
今回面白かったのは、寺院でアランが瞑想するところでした。いつもなら一番羽目を外すはずのアランが、東洋思想の下に瞑想に成功するのは、米国人の東洋観が窺えて興味深いです。
ちなみにトッド・フィリップス監督がバンコク以外の候補地として考えていたのはリオだそうです。
http://news.walkerplus.com/2011/0630/19/
たしかにリオは旬ですね。
その他には、アムステルダムやイラクのファルージャの名が挙げられています。中東も視野に入っていたのですね。
個人的には、ロシアを舞台にしたら面白いだろうと思います。さすがに米国の観客がロシアを舞台にした映画で大笑いしているところは、今はまだ想像できませんが。
今回面白かったのは、寺院でアランが瞑想するところでした。いつもなら一番羽目を外すはずのアランが、東洋思想の下に瞑想に成功するのは、米国人の東洋観が窺えて興味深いです。
ちなみにトッド・フィリップス監督がバンコク以外の候補地として考えていたのはリオだそうです。
http://news.walkerplus.com/2011/0630/19/
たしかにリオは旬ですね。
その他には、アムステルダムやイラクのファルージャの名が挙げられています。中東も視野に入っていたのですね。
個人的には、ロシアを舞台にしたら面白いだろうと思います。さすがに米国の観客がロシアを舞台にした映画で大笑いしているところは、今はまだ想像できませんが。
No title
R18+を観たほうがよさそうな感じのようですね。前言を撤回できるか、早速実行を計画してみます。それにしても、ハングオーバー2、グリーンランタン、トランスフォーマー、マイティソー、Xメン、スーパー8をほぼ同時に上映していた時期にいたのに、仕事優先(当たり前か)で劇場など行けなかったたのは、今となっては泣いても遅い。。泣く泣く、馬鹿高い日本でひとつずつ見ていく羽目になりました。
でも多少の遅れはあっても話題作のほとんどが見られる日本は結構幸せかも知れないと思っています。米国、英国、フランス、欧州、香港、中国、たまにアジア諸国や南米。漏れはありますが、偏りは少ないともいえましょう。
でも多少の遅れはあっても話題作のほとんどが見られる日本は結構幸せかも知れないと思っています。米国、英国、フランス、欧州、香港、中国、たまにアジア諸国や南米。漏れはありますが、偏りは少ないともいえましょう。
Re: No title
魚虎555さん、こんにちは。
私もR18+版を観れば良かったかな、と今更ながら思っています。とはいえ、そのために六本木ヒルズに行くのも面倒なので、魚虎555さんの感想をお待ちしております:-)
ところで、近年の日本の映画市場は邦高洋低が続いていますね。それを反映してか、日本映画製作者連盟の発表によれば洋画の年間公開本数は、388本(2008年)→314本(2009年)→308本(2010年) と減少し続けています。
映画演劇文化協会が赤字覚悟で「午前十時の映画祭」を実施し、洋画の普及に努めてくれていますが、客席を見ると年配層が多く、洋画の魅力がどれだけ浸透しているか心配です。
今は円高のおかげもあって、日本はそこそこ市場としての規模がありますが、洋画離れが増々進行したり、人口が減少したりすると、こんなに多くの国の映画を上映することはできなくなるかもしれません。
対策としては、たとえば日本人の居住地を集約して、映画館の商圏人口を高めればいい(「ウチの近くでは上映してくれない」と嘆くよりも、上映館があるところに引っ越せばいい)のですが、みんな映画を観るために転居はしないだろうなぁ。
私もR18+版を観れば良かったかな、と今更ながら思っています。とはいえ、そのために六本木ヒルズに行くのも面倒なので、魚虎555さんの感想をお待ちしております:-)
ところで、近年の日本の映画市場は邦高洋低が続いていますね。それを反映してか、日本映画製作者連盟の発表によれば洋画の年間公開本数は、388本(2008年)→314本(2009年)→308本(2010年) と減少し続けています。
映画演劇文化協会が赤字覚悟で「午前十時の映画祭」を実施し、洋画の普及に努めてくれていますが、客席を見ると年配層が多く、洋画の魅力がどれだけ浸透しているか心配です。
今は円高のおかげもあって、日本はそこそこ市場としての規模がありますが、洋画離れが増々進行したり、人口が減少したりすると、こんなに多くの国の映画を上映することはできなくなるかもしれません。
対策としては、たとえば日本人の居住地を集約して、映画館の商圏人口を高めればいい(「ウチの近くでは上映してくれない」と嘆くよりも、上映館があるところに引っ越せばいい)のですが、みんな映画を観るために転居はしないだろうなぁ。
比較検討?
他人のお○○○○を観るために18000円も払うことは嫌なので、策を弄することをかんがえましたが1000円以下にはならない。。馬鹿らしくなって、代わりに、過去作と比較する時間にしました。
第一作と見比べることで、連続性が良くわかりました。ステュのダークサイドは1作目のほうが気に入りました。アランの憎憎しさや変人(世の人はかれを変人と思うようですが、私はそうは思えないのです、余談)ぶりは存分に発揮され、フィルは生徒から集めた公金を週末の資金に転用するなど(まあ、8万ドルをベガスで設けるからちゃんと戻せるのです)やっぱりいい加減なハンサム男。
ステュの彼女のいやみなところは、テディの父親に匹敵し、なるほど、この「いやみ」キャラクターは毎回の肝なんだと判ります。アランが血の血判をしようとするあたり、英語の単語を間違えるあたり、冒頭からアランなる人物の特徴を観客に見せようとしている感が伺えます。
アランは自閉症ですから、とくれば「一点に集中した天才的才能」となるのがおちですが、それはカジノで発揮され、2作目ではお寺で黙想をする彼につながるのですねえ。このあたりは、時代の話題を一般大衆がわかりやすいように描いているという感が良く出ているように思えます。
ダグは普通の人、アランの父(ダグの義理の父)は普通の金持ち、フィルとその妻および子供との風景(泣かせます)、というシーンも盛り込み、女性人はきわめてまともですし、対照させつつバランスをとっているような。
ベガスでの牧師、エスコートクラブの女性も欠かせないキャラクターですね。というより、このえいがでは彼らまともな人間の代表にすら思えます。警官たちが彼らに与える罰も抱腹絶倒。高校教師のフィルのいい加減さ、警官が一般人に与えるあの罰と警官の笑い。よく考えれば笑えない話題ですが、彼らの職業の負の側面ともいえるダークサイドを上手く笑いに忍ばせて表現しているのが気に入りました。
MR.チャウや、偉大なる「あのお方」(笑)も物語に自然に練りこまれているのがなかなかのものかと。Mr.チャウ、もとからああいう人かと思いきや、インタビューでは知性すら感じさせるから流石役者。
馬鹿馬鹿しいまでによく練られているのがわかりました。1作目は、主人公グループ以外の人達の強烈な個性も十分に光りそれで主人公達がより目立つという構造のような。2作目は、主人公グループに描写が集中している要に思います。
2作目の全容は、日本以外でDVDを買うときの楽しみに取っておきたく思います。
変な話ですが、アランが愛おしいですね。同時に比較検討した「デューデート」でも、彼の特徴が遺憾なく発揮されてました。、「デューデート」を見ると、「大災難P.T.A」を思い出します。個人的には、大災難のほうに軍配を上げますが。。.
最後に、エンドクレジットでのネタ晴らしとしてのスライドショーですが、2作目の方が破壊的だと思います。1作目はまだまだ遠慮があります。修学旅行と日帰り郊外学習の差があります。
第一作と見比べることで、連続性が良くわかりました。ステュのダークサイドは1作目のほうが気に入りました。アランの憎憎しさや変人(世の人はかれを変人と思うようですが、私はそうは思えないのです、余談)ぶりは存分に発揮され、フィルは生徒から集めた公金を週末の資金に転用するなど(まあ、8万ドルをベガスで設けるからちゃんと戻せるのです)やっぱりいい加減なハンサム男。
ステュの彼女のいやみなところは、テディの父親に匹敵し、なるほど、この「いやみ」キャラクターは毎回の肝なんだと判ります。アランが血の血判をしようとするあたり、英語の単語を間違えるあたり、冒頭からアランなる人物の特徴を観客に見せようとしている感が伺えます。
アランは自閉症ですから、とくれば「一点に集中した天才的才能」となるのがおちですが、それはカジノで発揮され、2作目ではお寺で黙想をする彼につながるのですねえ。このあたりは、時代の話題を一般大衆がわかりやすいように描いているという感が良く出ているように思えます。
ダグは普通の人、アランの父(ダグの義理の父)は普通の金持ち、フィルとその妻および子供との風景(泣かせます)、というシーンも盛り込み、女性人はきわめてまともですし、対照させつつバランスをとっているような。
ベガスでの牧師、エスコートクラブの女性も欠かせないキャラクターですね。というより、このえいがでは彼らまともな人間の代表にすら思えます。警官たちが彼らに与える罰も抱腹絶倒。高校教師のフィルのいい加減さ、警官が一般人に与えるあの罰と警官の笑い。よく考えれば笑えない話題ですが、彼らの職業の負の側面ともいえるダークサイドを上手く笑いに忍ばせて表現しているのが気に入りました。
MR.チャウや、偉大なる「あのお方」(笑)も物語に自然に練りこまれているのがなかなかのものかと。Mr.チャウ、もとからああいう人かと思いきや、インタビューでは知性すら感じさせるから流石役者。
馬鹿馬鹿しいまでによく練られているのがわかりました。1作目は、主人公グループ以外の人達の強烈な個性も十分に光りそれで主人公達がより目立つという構造のような。2作目は、主人公グループに描写が集中している要に思います。
2作目の全容は、日本以外でDVDを買うときの楽しみに取っておきたく思います。
変な話ですが、アランが愛おしいですね。同時に比較検討した「デューデート」でも、彼の特徴が遺憾なく発揮されてました。、「デューデート」を見ると、「大災難P.T.A」を思い出します。個人的には、大災難のほうに軍配を上げますが。。.
最後に、エンドクレジットでのネタ晴らしとしてのスライドショーですが、2作目の方が破壊的だと思います。1作目はまだまだ遠慮があります。修学旅行と日帰り郊外学習の差があります。
No title
午前十時の映画祭、いい企画だと思っています。そこに限らず、東京では高齢者層が目立つのも今の映画館事情ではないでしょうか(地方は知りませんが)。このような映画に何故、と思うところまで高齢者が目立ちます(『メタルヘッド』)。
洋画公開数の減少ですが、字幕を読めない人が増えていると聞いています。大昔のNewsWeek誌でWhy Johnny can't write?(どうしてジョニーはちゃんと書けないのか?)という、米国の高校生学力低下を憂える記事がありました。それとおなじじゃなければいいのですが…
洋画公開数の減少ですが、字幕を読めない人が増えていると聞いています。大昔のNewsWeek誌でWhy Johnny can't write?(どうしてジョニーはちゃんと書けないのか?)という、米国の高校生学力低下を憂える記事がありました。それとおなじじゃなければいいのですが…
Re: No title
魚虎555さん、こんにちは。
お陰で1作目の内容を思い出しました。
そういえば、警官たちが罰を与えるシーンには死ぬかと思うほど笑ったのでした。
こうして比較していただくと、やっぱり1作目は面白かったんだなぁ。なんといっても、猿より虎、老人より赤ん坊の方がインパクトあります。
エンドクレジットでのスライドショーは、絵としては2作目の方がインパクトあるかもしれませんが、私はここでもやはり1作目に軍配を上げます。本編ではこわもての悪漢だったチャウが実はマブダチであることが判明したり、怖がっていた虎をみんなは手なずけていたことが判明したりと、1作目の方が意外性があったように思います。
もちろん、2作目のスライドショーにも爆笑しましたけど。
『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』は、『ハングオーバー!』と同じ監督で出演者も共通しているとあって、とても期待して観に行ったのですが、『ハングオーバー!』の真の魅力は脚本であることを思い知りました。
ところで、字幕を読めない人が増えているのですか!私は「字幕を読みたくない人が増えている」といった記事を見たように思ってましたが……。
ただ、いずれにしろ近年は吹き替え版の公開が増えているので、それだけでは邦高洋低を説明しきれないと思います。ハリウッドメジャー各社がローカルプロダクションに力をいれるのは、世界的に自国作品を好む傾向があるからだそうですし。
ここにはやはり、各国の映画制作能力の高まりがあるように思いますがいかがでしょうか。
お陰で1作目の内容を思い出しました。
そういえば、警官たちが罰を与えるシーンには死ぬかと思うほど笑ったのでした。
こうして比較していただくと、やっぱり1作目は面白かったんだなぁ。なんといっても、猿より虎、老人より赤ん坊の方がインパクトあります。
エンドクレジットでのスライドショーは、絵としては2作目の方がインパクトあるかもしれませんが、私はここでもやはり1作目に軍配を上げます。本編ではこわもての悪漢だったチャウが実はマブダチであることが判明したり、怖がっていた虎をみんなは手なずけていたことが判明したりと、1作目の方が意外性があったように思います。
もちろん、2作目のスライドショーにも爆笑しましたけど。
『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』は、『ハングオーバー!』と同じ監督で出演者も共通しているとあって、とても期待して観に行ったのですが、『ハングオーバー!』の真の魅力は脚本であることを思い知りました。
ところで、字幕を読めない人が増えているのですか!私は「字幕を読みたくない人が増えている」といった記事を見たように思ってましたが……。
ただ、いずれにしろ近年は吹き替え版の公開が増えているので、それだけでは邦高洋低を説明しきれないと思います。ハリウッドメジャー各社がローカルプロダクションに力をいれるのは、世界的に自国作品を好む傾向があるからだそうですし。
ここにはやはり、各国の映画制作能力の高まりがあるように思いますがいかがでしょうか。
No title
ステュはもちろん、テディも父親にある意味リベンジしたんでしょうね。
あのヘラヘラぶりは、本当にブラックでした。
一作目の方が、完全に「おバカ」に徹していた分、好きでしたが
私は、今作の「お猿ちゃん」がすごく気に入りました。
トラバを有難うございました、私からも送らせて下さい。
あのヘラヘラぶりは、本当にブラックでした。
一作目の方が、完全に「おバカ」に徹していた分、好きでしたが
私は、今作の「お猿ちゃん」がすごく気に入りました。
トラバを有難うございました、私からも送らせて下さい。
No title
全く余計な感想なので、以下のこと、お返事は無用に願います。
本作を映画館で見たあとで、第一作を改めてみたくなりDVDを借りてきたら、無性に第二作(本作)が観たくなり、安い日を選んでまた観てきました。その結果わかったのは、第一作を復習してから観にいったほうが面白さが格段に増すということでした。今回は、歌の下手なあの人に加えてもう一人ギャラが高そうな人も登場して、スパイスが効いていますし。なんといっても、アランもフィルもぶれていないところは物語に軸を作ってくれたように思います。コメディは何度でも観たほうがいいですね、痛感。
いじょう、とってもくだらない感想でした。
本作を映画館で見たあとで、第一作を改めてみたくなりDVDを借りてきたら、無性に第二作(本作)が観たくなり、安い日を選んでまた観てきました。その結果わかったのは、第一作を復習してから観にいったほうが面白さが格段に増すということでした。今回は、歌の下手なあの人に加えてもう一人ギャラが高そうな人も登場して、スパイスが効いていますし。なんといっても、アランもフィルもぶれていないところは物語に軸を作ってくれたように思います。コメディは何度でも観たほうがいいですね、痛感。
いじょう、とってもくだらない感想でした。
Re: No title
ほし★ママ。さん、こんにちは。
あの猿は傑作でしたね。一作目の虎の方がインパクトがありましたが、飄々とタバコを吸う猿もなかなか愉快でした。
ただ、この猿に関して動物愛護団体PETAから猛抗議を受けているとか。
トッド・フィリップス監督曰く「サルにタバコを吸わせたかったんで、訓練をしたんだ。そうしたら、そのサルがタバコ中毒になってしまったんで、PETAがかみついてきた。」
http://eiga.com/news/20110419/3/
そりゃそうでしょうね。
あの猿は20本以上の映画に出演するベテラン女優だそうですが、もうタバコを止められないそうです。
http://news.livedoor.com/article/detail/5673961/
罪なことをしましたね。
あの猿は傑作でしたね。一作目の虎の方がインパクトがありましたが、飄々とタバコを吸う猿もなかなか愉快でした。
ただ、この猿に関して動物愛護団体PETAから猛抗議を受けているとか。
トッド・フィリップス監督曰く「サルにタバコを吸わせたかったんで、訓練をしたんだ。そうしたら、そのサルがタバコ中毒になってしまったんで、PETAがかみついてきた。」
http://eiga.com/news/20110419/3/
そりゃそうでしょうね。
あの猿は20本以上の映画に出演するベテラン女優だそうですが、もうタバコを止められないそうです。
http://news.livedoor.com/article/detail/5673961/
罪なことをしましたね。
No title
あまりに堂に入っていたので、元々喫煙習慣があったのかと思っていました。
確かにそれは罪ですね、小さい体なので影響が心配です。
(身近な者が、喫煙で体を壊していますので…)
確かにそれは罪ですね、小さい体なので影響が心配です。
(身近な者が、喫煙で体を壊していますので…)
Re: No title
魚虎555さん、こんにちは。
なるほど、一作目からの引用が多くて二作目に没頭できない、と思ったのですが、一作目と二作目を立て続けに見ればいいんですね。
なるほど~。
なるほど、一作目からの引用が多くて二作目に没頭できない、と思ったのですが、一作目と二作目を立て続けに見ればいいんですね。
なるほど~。
Re: No title
>ほし★ママ。さん
『スタンド・バイ・ミー』で未成年者が喫煙するシーンのように、偽タバコで済ませられなかったんでしょうか。それでは、あんなに旨そうにタバコを喫む姿は撮れなかったのかもしれませんが。
喫煙で体を壊した方がいらっしゃるとのこと、お気の毒です。
『スタンド・バイ・ミー』で未成年者が喫煙するシーンのように、偽タバコで済ませられなかったんでしょうか。それでは、あんなに旨そうにタバコを喫む姿は撮れなかったのかもしれませんが。
喫煙で体を壊した方がいらっしゃるとのこと、お気の毒です。
No title
また観ました(笑)。Brides Maidsの方が出来がいいのは確かでしょうが、こちらはこちらで味がありますねえ。コーランの国で観たので、カットしている箇所、編集箇所が異なるのが勉強でした。最後のスライドショーも、日本や他国では観られない(つまり、おとなしめの)ショットが連続するのが、なるほどね、でした。また、どこかよその国で本作を観られることを期待して。。
Re: No title
魚虎555さん、こんにちは。
またご覧になるとは、お好きですねー:-)
なるほど、国情に合わせて編集し直しているのですか。たしかに、そうでもしなければ本作を公開できない国は多いでしょうね。
そういえば、米「コンデナスト・トラベラー」誌の読者投票による「アジアの人気都市」で、2位のバンコクを抑えて京都が第1位になったそうです。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959CE3E3E2E2838DE3E0E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=ALL
続編の舞台は京都なんてどうでしょうね:-)
またご覧になるとは、お好きですねー:-)
なるほど、国情に合わせて編集し直しているのですか。たしかに、そうでもしなければ本作を公開できない国は多いでしょうね。
そういえば、米「コンデナスト・トラベラー」誌の読者投票による「アジアの人気都市」で、2位のバンコクを抑えて京都が第1位になったそうです。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959CE3E3E2E2838DE3E0E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=ALL
続編の舞台は京都なんてどうでしょうね:-)
No title
今度は飛行機の中で見ました。
さて、最近映画館で見たのはBrides MaidsとBad Tranche。前者は、ぶっ飛んでいます。どなたにもお勧めです。ちょっぴりほろ苦いのがまた良い、かと。軽い教訓も交えて。なかなかの脚本ではないかと思います。Bad Teacherも悪くはありませんが。。。
さて、最近映画館で見たのはBrides MaidsとBad Tranche。前者は、ぶっ飛んでいます。どなたにもお勧めです。ちょっぴりほろ苦いのがまた良い、かと。軽い教訓も交えて。なかなかの脚本ではないかと思います。Bad Teacherも悪くはありませんが。。。
Re: No title
魚虎555さん、こんにちは。
また観たんですか!
そういえば、国際線の機内上映の場合、レイティング等はどう考えるんでしょうね。バージョンは出発国に合わせるのでしょうか。
Bridesmaids、Bad Teacher共に日本での公開はいつになるんでしょうね。洋物コメディは公開が難しいかもしれませんね。
また観たんですか!
そういえば、国際線の機内上映の場合、レイティング等はどう考えるんでしょうね。バージョンは出発国に合わせるのでしょうか。
Bridesmaids、Bad Teacher共に日本での公開はいつになるんでしょうね。洋物コメディは公開が難しいかもしれませんね。
また観ました
夏が来るとまた観たくなってDVD引っ張り出して鑑賞。
今見ると、バンコクのエッセンスを(特に高いところから観る風景と夜の街の雑踏)にこだわっているようですね。クラビ(タイ)の風景も上から水平から撮っていて立体感があります。マジに現地に行きたくなります。アンダマン海のあの辺りは本当ゴージャスですからね。今年も行くかなあ。。夏は海が荒れるからたいへんですが。
内なるディーモン(悪魔)を開放するという映画は、本当に、ハリウッドは上手。個人と世界。「メリンダとおそろしの森」も、メリンダ個人のことですし。『だれもがくじら‥」も。間違っているとか、社会の目とかではなくて、個人の自分の意思。
駄目とか良いとといった外からの視点じゃなくて、自分が、私が、すごいばかりに外に向かって炸裂するのがアメリカのコメディ映画の面白さだと改めて思っております。世界に一つだけの花、と歌わなくては自分は貴重だとは思えない文化。それとはまったく異なる文化。そこにやはり惹かれるものはあると納得。
すいません、もうだれも内容など覚えておられない古い映画にレスしてしまって。歴史に残る古典になる作品ではないでしょうが、なぜか、(大ヒットした)IよりこのIIを気に入ってしまっています。
自分が好きになる作品というのは少し寝かせてからでないとわかりませんね。映画館で見て、ああ良かったなあ、と思う映画が意外と何も残ってなくて、観た時はこりゃ駄目か、と思っても後からじわじわと聞いてくる映画もある。
映画館に行くという行動には、少ない小遣いでよさげな映画を観たいという欲があり、予告編、他人の評価、評論家による評価情報、友人のおすすめ、などなどで、自分以外のところでの評価が基軸になっている。実際に自分に沈着するような映画になるかどうかは時を待つ必要がある。
その意味でたくさん観たいと思いますし、ファイアー(A社)のように、いつでも映画や映像を安い料金で思いついたら直ぐに見られるという体制を待ち望みます。
どうでもいいことを書いてしまいました。ごめんなさい。
最後に、ポール・ジアマッティだけでなく、この映画の主役と脇役の人たちは演技達者な役者さんなので、繰り返し見て内容を覚えてしまっていても毎回大笑いできるのが良いです。
今見ると、バンコクのエッセンスを(特に高いところから観る風景と夜の街の雑踏)にこだわっているようですね。クラビ(タイ)の風景も上から水平から撮っていて立体感があります。マジに現地に行きたくなります。アンダマン海のあの辺りは本当ゴージャスですからね。今年も行くかなあ。。夏は海が荒れるからたいへんですが。
内なるディーモン(悪魔)を開放するという映画は、本当に、ハリウッドは上手。個人と世界。「メリンダとおそろしの森」も、メリンダ個人のことですし。『だれもがくじら‥」も。間違っているとか、社会の目とかではなくて、個人の自分の意思。
駄目とか良いとといった外からの視点じゃなくて、自分が、私が、すごいばかりに外に向かって炸裂するのがアメリカのコメディ映画の面白さだと改めて思っております。世界に一つだけの花、と歌わなくては自分は貴重だとは思えない文化。それとはまったく異なる文化。そこにやはり惹かれるものはあると納得。
すいません、もうだれも内容など覚えておられない古い映画にレスしてしまって。歴史に残る古典になる作品ではないでしょうが、なぜか、(大ヒットした)IよりこのIIを気に入ってしまっています。
自分が好きになる作品というのは少し寝かせてからでないとわかりませんね。映画館で見て、ああ良かったなあ、と思う映画が意外と何も残ってなくて、観た時はこりゃ駄目か、と思っても後からじわじわと聞いてくる映画もある。
映画館に行くという行動には、少ない小遣いでよさげな映画を観たいという欲があり、予告編、他人の評価、評論家による評価情報、友人のおすすめ、などなどで、自分以外のところでの評価が基軸になっている。実際に自分に沈着するような映画になるかどうかは時を待つ必要がある。
その意味でたくさん観たいと思いますし、ファイアー(A社)のように、いつでも映画や映像を安い料金で思いついたら直ぐに見られるという体制を待ち望みます。
どうでもいいことを書いてしまいました。ごめんなさい。
最後に、ポール・ジアマッティだけでなく、この映画の主役と脇役の人たちは演技達者な役者さんなので、繰り返し見て内容を覚えてしまっていても毎回大笑いできるのが良いです。
Re: また観ました
魚虎555さん、こんにちは。
またご覧になるとは、お好きですねぇ:-)
おっしゃるとおり、ハリウッド映画は個人の視点が中心だと思います。
どんなに大きな事件でも、あくまで自分との距離に基づいて対処する。「社会の目」のようなものを持ち出さないのが魅力ですね。
「自分に沈着するような映画」を判断するのは難しいですね。たしかに、まずはたくさん観ないとはじまらないのでしょう。思いついたらすぐに見られる環境が、ぜひとも整って欲しいものです。
またご覧になるとは、お好きですねぇ:-)
おっしゃるとおり、ハリウッド映画は個人の視点が中心だと思います。
どんなに大きな事件でも、あくまで自分との距離に基づいて対処する。「社会の目」のようなものを持ち出さないのが魅力ですね。
「自分に沈着するような映画」を判断するのは難しいですね。たしかに、まずはたくさん観ないとはじまらないのでしょう。思いついたらすぐに見られる環境が、ぜひとも整って欲しいものです。
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【映画】ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える…(中略)ヤッツケてみる(2)
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