『必死剣 鳥刺し』の作法とは?
宮崎駿監督は、時代劇をやってみたいと云いつつ、悩んでいた。
「こればかりは難しい。どうしていいかわからないんですよね、ほんとのとこ。
(略)
まずその時代、なにを食べていたのか、何を着ていたのか、というところから入らないと。」
黒澤明監督との対談で、宮崎監督の口からそんな言葉が漏れた(『何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって』p136)。
アニメーションで難しいのは、自然な所作だ。
立ったり、歩いたり、食事をしたりする動作は、人間なら誰しも行うので、不自然であればすぐ判る。
現代とは体格も服装も習俗も異なる時代劇の立ち居振る舞いを、現代のアニメーターが描けるのか、そんな悩みを吐露した言葉だった。
その後、宮崎駿監督は、近藤喜文という優れたアニメーターを得て、中世を舞台にした『もののけ姫』を完成させる。
故・近藤喜文氏の細かい所作に対するこだわりと、それを描写する力は、テレビアニメ『赤毛のアン』の突出した完成度の高さでも証明済みである。
自然な動きへのこだわりは、黒澤明監督も同様だ。
まだ無名だった仲代達矢さんが『七人の侍』に出演した際、ただ通りを歩くだけのカットなのに、1日やらされたのは有名だ。
ことほど左様に、人間の細かい所作を、しかも現代人とは異なるであろう時代劇の所作をきちんと描くのは難しい。
『必死剣 鳥刺し』では、武士は幾枚も着物を重ね着し、刀を差しているので、その重みを支えるために体を真っ直ぐ伸ばして、力強く歩いている。
一方、中間(ちゅうげん)は武士の後ろで、やや猫背ぎみに音も立てずに従う。
当時の階級・役職と、それに応じた服装等によって、歩き方も変わってくることが、映像から観てとれる。
「作法のとおりに致せ。」
蟄居を命じられた兼見三左エ門は、家人にこう云って蔵に入る。
作法のとおりと云われても、観客には何のことやら判らない。
しかし家人は黙って従う。
いちいち観客に向けた説明はないが、そこには長い年月で蓄積された作法が厳然と存在することが伝わってくる。
『必死剣 鳥刺し』の面白いところは、江戸時代の人々の作法・所作を、実に丁寧に描いている点だ。
ふすまの開け方、閉め方も、部屋への入り方も、きちんきちんと観客に見せる。
この点についての監督の想いが、公式サイトで紹介されている。
---
現代に生きる私たちにはスローペースにさえ感じるこの一連の動作も、当時を生きる人々にとっては当然の立ち振る舞いだ。そんな「当たり前をきちんと撮りたい」と思う監督の想いが全てのカットに反映されている。
---
もちろん、時代劇ならどの映画でもそれらの考証はあるだろうが、問題は映画のテンポである。
日本の着物は、あまり機能的ではない。
着物を着て帯を締めると、手足を大きく振ったり、素早く動かすのは難しくなる。
だから細かな所作を映像に収めていくと、どうしても緩慢な動きとなり、芝居のテンポは遅くなる。
はたして作品内容が、その緩慢な動きにつきあっていられるどうか。
本作の主人公・兼見三左エ門は寡黙な男である。
自分の考えや感情をほとんど口にしない。
だからこそ観客は、三左エ門のしぐさや態度に目を凝らす。
衣擦れの音の一つひとつが、言葉に代わって三左エ門の気持ちを伝えてくる。
テンポ良く、きびきび動くことよりも、細かな所作をきちんと見せる方が、兼見三左エ門という男を描くには向いているのである。
やがて三左エ門の所作を見ているうちに、観客は三左エ門に馴染んでいく。
理解や共感ではない。ただ、三左エ門の行動に馴染んでくる。
そして、三左エ門が剣を抜いたとき、我々は彼に同化しているのだ。
『必死剣 鳥刺し』 [は行]
監督/平山秀幸 原作/藤沢周平
出演/豊川悦司 池脇千鶴 吉川晃司 戸田菜穂 村上淳 関めぐみ 小日向文世 岸部一徳
日本公開/2010年7月10日
ジャンル/[時代劇] [ドラマ]
http://bookmarks.yahoo.co.jp/bookmarklet/showpopup?t='+encodeURIComponent(document.title)+'&u='+encodeURIComponent(location.href)+'&ei=UTF-8','_blank','width=550,height=480,left=100,top=50,scrollbars=1,resizable=1',0);">
「こればかりは難しい。どうしていいかわからないんですよね、ほんとのとこ。
(略)
まずその時代、なにを食べていたのか、何を着ていたのか、というところから入らないと。」
黒澤明監督との対談で、宮崎監督の口からそんな言葉が漏れた(『何が映画か―「七人の侍」と「まあだだよ」をめぐって』p136)。
アニメーションで難しいのは、自然な所作だ。
立ったり、歩いたり、食事をしたりする動作は、人間なら誰しも行うので、不自然であればすぐ判る。
現代とは体格も服装も習俗も異なる時代劇の立ち居振る舞いを、現代のアニメーターが描けるのか、そんな悩みを吐露した言葉だった。
その後、宮崎駿監督は、近藤喜文という優れたアニメーターを得て、中世を舞台にした『もののけ姫』を完成させる。
故・近藤喜文氏の細かい所作に対するこだわりと、それを描写する力は、テレビアニメ『赤毛のアン』の突出した完成度の高さでも証明済みである。
自然な動きへのこだわりは、黒澤明監督も同様だ。
まだ無名だった仲代達矢さんが『七人の侍』に出演した際、ただ通りを歩くだけのカットなのに、1日やらされたのは有名だ。
ことほど左様に、人間の細かい所作を、しかも現代人とは異なるであろう時代劇の所作をきちんと描くのは難しい。
『必死剣 鳥刺し』では、武士は幾枚も着物を重ね着し、刀を差しているので、その重みを支えるために体を真っ直ぐ伸ばして、力強く歩いている。
一方、中間(ちゅうげん)は武士の後ろで、やや猫背ぎみに音も立てずに従う。
当時の階級・役職と、それに応じた服装等によって、歩き方も変わってくることが、映像から観てとれる。
「作法のとおりに致せ。」
蟄居を命じられた兼見三左エ門は、家人にこう云って蔵に入る。
作法のとおりと云われても、観客には何のことやら判らない。
しかし家人は黙って従う。
いちいち観客に向けた説明はないが、そこには長い年月で蓄積された作法が厳然と存在することが伝わってくる。
『必死剣 鳥刺し』の面白いところは、江戸時代の人々の作法・所作を、実に丁寧に描いている点だ。
ふすまの開け方、閉め方も、部屋への入り方も、きちんきちんと観客に見せる。
この点についての監督の想いが、公式サイトで紹介されている。
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現代に生きる私たちにはスローペースにさえ感じるこの一連の動作も、当時を生きる人々にとっては当然の立ち振る舞いだ。そんな「当たり前をきちんと撮りたい」と思う監督の想いが全てのカットに反映されている。
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もちろん、時代劇ならどの映画でもそれらの考証はあるだろうが、問題は映画のテンポである。
日本の着物は、あまり機能的ではない。
着物を着て帯を締めると、手足を大きく振ったり、素早く動かすのは難しくなる。
だから細かな所作を映像に収めていくと、どうしても緩慢な動きとなり、芝居のテンポは遅くなる。
はたして作品内容が、その緩慢な動きにつきあっていられるどうか。
本作の主人公・兼見三左エ門は寡黙な男である。
自分の考えや感情をほとんど口にしない。
だからこそ観客は、三左エ門のしぐさや態度に目を凝らす。
衣擦れの音の一つひとつが、言葉に代わって三左エ門の気持ちを伝えてくる。
テンポ良く、きびきび動くことよりも、細かな所作をきちんと見せる方が、兼見三左エ門という男を描くには向いているのである。
やがて三左エ門の所作を見ているうちに、観客は三左エ門に馴染んでいく。
理解や共感ではない。ただ、三左エ門の行動に馴染んでくる。
そして、三左エ門が剣を抜いたとき、我々は彼に同化しているのだ。
![必死剣鳥刺し [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/514MRfx4HtL._SL160_.jpg)
監督/平山秀幸 原作/藤沢周平
出演/豊川悦司 池脇千鶴 吉川晃司 戸田菜穂 村上淳 関めぐみ 小日向文世 岸部一徳
日本公開/2010年7月10日
ジャンル/[時代劇] [ドラマ]


⇒comment
こんにちは。
こんにちは。
読みがいのあるレビューですね。
こういう独自の観点で書かれたものを拝見するのは
とても楽しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
読みがいのあるレビューですね。
こういう独自の観点で書かれたものを拝見するのは
とても楽しいです。
今後ともよろしくお願いいたします。
No title
ナドレックさん
こんばんは
TBありがとうございます。
良い映画でしたね、これ。
「所作」
確かに、実にいい演出でした。
時代劇はこうでなければいけませんね
こんばんは
TBありがとうございます。
良い映画でしたね、これ。
「所作」
確かに、実にいい演出でした。
時代劇はこうでなければいけませんね
Re: こんにちは。
えいさん、こんにちは。
過分なお言葉ありがとうございます。
またお立ち寄りください。
過分なお言葉ありがとうございます。
またお立ち寄りください。
Re: No title
rock-cさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
本作、昔なら小林正樹監督が撮りそうですね。
強いて云えば、着物が綺麗すぎて生活感が薄いように思いましたが、280石もあればこれくらいの暮らしでしょうか。
コメントありがとうございます。
本作、昔なら小林正樹監督が撮りそうですね。
強いて云えば、着物が綺麗すぎて生活感が薄いように思いましたが、280石もあればこれくらいの暮らしでしょうか。
所作、立ち振る舞いが訴える物ですか。なるほど。私、アマノジャクなんで逆にちょっとだけだけど、全編トヨエツがスキップで演じる鳥刺しも見たいとか思ってしまいました。
Re: タイトルなし
ふじき78さん、コメントありがとうございます。
スキップで演じる鳥刺し!
そんな、おバカ時代劇も見たいですね。
かえって諸外国でもウケるかも:-)
スキップで演じる鳥刺し!
そんな、おバカ時代劇も見たいですね。
かえって諸外国でもウケるかも:-)
こんにちは。
TBありがとうございました。
私もこの映画をみていて、この時代の作法がかなり気になりました。丁寧に描いているんだなあとは思いつつ、障子の開け閉めや歩き方、挨拶の仕方など思わず凝視してしまいました。
私もこの映画をみていて、この時代の作法がかなり気になりました。丁寧に描いているんだなあとは思いつつ、障子の開け閉めや歩き方、挨拶の仕方など思わず凝視してしまいました。
Re: こんにちは。
halさん、コメントありがとうございます。
障子の開け閉めは、何かのテレビ番組で見た行儀作法のとおりで、勉強になりました:-)
そんな楽しみ方もありますね。
障子の開け閉めは、何かのテレビ番組で見た行儀作法のとおりで、勉強になりました:-)
そんな楽しみ方もありますね。
⇒trackback
トラックバックの反映にはしばらく時間がかかります。ご容赦ください。「必死剣 鳥刺し」を観た
「必死剣 鳥刺し」を観て、今帰ってきました。
必死剣 鳥刺し
藤沢周平の「隠し剣」シリーズのなかの一編を映画化。とある事件から不条理な運命に身を堕とした剣客の心情を描き出した時代劇だ。主演は『今度は愛妻家』の豊川悦司、共演に『パーマネント野ばら』の池脇千鶴。他にも岸部一徳、小日向文世、吉川晃司、戸田菜穂ら実力派が...
『必死剣 鳥刺し』
平山秀幸監督、豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ、小日向文世、岸部一徳
東北は海坂藩の物頭、兼見三左ェ門は、藩主右京太夫の妾連子を城中で刺し殺した。最愛の妻を病で失った兼見は死に場所を求めていたが意外に寛大な処分でまた藩に仕える...
必死剣鳥刺し
試写会で見ました。豊川さんと池脇さんが舞台挨拶にこられていましたが、二人とも、そ
映画 「必死剣 鳥刺し」
映画 「必死剣 鳥刺し」
必死剣鳥刺し
6月24日(木)@東商ホールで鑑賞。
開場17時半 開映18時15分と時間設定が少し前倒しになっていた。
そしたら、栗奉行が登場して(笑)
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『必死剣鳥刺し』
□作品オフィシャルサイト 「必死剣鳥刺し」□監督 平山秀幸 □脚本 伊藤秀裕、江良至□原作 藤沢周平(「必死剣鳥刺し」)□キャスト 豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ、小日向文世、岸部一徳■鑑賞日 7月10日(土)■劇場
『必死剣鳥刺し』を見た
昨日、藤沢周平原作・豊川悦司主演の映画『必死剣鳥刺し』の試写会に行ってきた。試
必死剣 鳥刺し
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必死剣 鳥刺し/豊川悦司、池脇千鶴
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映画「必死剣鳥刺し」
こう見えても(どう見えてるか?ですけどね)、時々、「あー、ドキドキするよなチャンバラやってくれる時代劇みたーい!」と思う。
映画「必死剣 鳥刺し」@東商ホール
映画の主権はニッポン放送「栗奉行」さん。映画上映前に抽選会が行われた。客入りは7~8割くらい、客年齢は異常に高い。 映画の話 江戸時代、海坂藩の近習頭取・兼見三...
必死剣 鳥刺し
藩主の側室の横暴を止めるために公の場で刺し殺した剣の達人が、権力闘争に巻き込まれてしまう。ラストの殺陣シーンは翻弄された主人公の怒りが昇華されて、すさまじい。亡き妻の姪の献身的な愛に応える物語が救いになっている。
必殺剣 鳥刺し
死ぬことさえ許されない。ならば、運命を斬り開くまで。“秘剣”の全てが明らかになるラスト15分が、時代劇映画の歴史を変える。
物語:時は江戸。東北は海坂藩の近習頭取・兼見三佐ェ門には、消そうにも消せない過去があった。物頭をつとめていた三年前、藩主・右京太...
『必死剣 鳥刺し』
----また藤沢周平?
ほんと人気だね。
「うん。でも、その理由は分かる気もするな。
原作こそ読んでいないけれど、
『たそがれ清兵衛』に始まり、
最近の『花のあと』に至るまで、映画化された作品を観る限り、
そこに貫かれていているのは“ある運命”。
それもその多く
『必死剣鳥刺し』
HTB映画試写会 『必死剣鳥刺し』に行ってきました。 いゃ~、最近は、暑いですね
『必死剣 鳥刺し』 ('10初鑑賞94・劇場)
☆☆☆★- (10段階評価で 7)
7月10日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター7にて 16:15の回を鑑賞。
「必死剣 鳥刺し」 殺陣が見もの
監督 平山秀幸少しあらすじ海坂藩の近習頭取・兼見三左ェ門(豊川悦司)は、藩主・右京太夫(村上淳)の失政の元凶である愛妾(あいしょう)・連子(関めぐみ)を3年前に城中で刺...
必死剣鳥刺し
2010年7月5日(月) 19:30~ 丸の内TOEI1 料金:0円(完成披露試写会) パンフレット:0円(売値不明。豪華なプレスかもしれない。) 『必死剣鳥刺し』公式サイト 初めて試写会に行きましたよ。しかも舞台挨拶付き。家に招待状が来ていて、どこで当たったんだろうと...
必死剣 鳥刺し
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必死剣鳥刺し
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「必死剣 鳥刺し」
「必死剣 鳥刺し」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原作・藤沢周平
監督・平山秀幸
わたしも歳なのでしょう。こういう作品を観るといいな~・・!としみじみ思うようになりました。
本作は藤沢周平原作...
『必死剣鳥刺し』(2010)/日本
監督:平山秀幸原作:藤沢周平出演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ、小日向文世、岸部一徳公式サイトはこちら。<Story>時は江戸。東北は海坂藩...
「必死剣 鳥刺し」
・
うひょー! そのまるで焼き鳥屋みたいな題名に惑わされることなかれ!
久々に時代劇をちゃんと堪能することが出来、「これぞ、映画!」と言いたくなる「しゃれども、しゃべれども」の平山秀幸監督の手によるお馴染み藤沢周平原作の映画化作品。
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「必死剣鳥刺し」感想
藤沢周平「隠し剣」シリーズの中でも、現代に通じる傑作と名高い同名作を、平山秀幸監督、豊川悦司主演で映画化。 すごく日本的な見せ方をする映画だと思う。 もちろん時代劇だ...
映画『必死剣鳥刺し』
今年20本目、43歳になって1本目(笑)は、故・藤沢周平氏原作の『必死剣鳥刺し』。いつも空いている梅田ブルク7も、さすがに日曜日はそこそこ混んでいます。 Story 江戸時代、東北の海坂藩で近習頭取を勤める兼見三左エ門(豊川悦司)には、消えることのない過去があった..
『必死剣鳥刺し』を渋谷TOEI?で観る男ふじき
よおし、じゃあ俺は「ゆとり剣つくね」だあ!
続編はサイボーグとして蘇ったモニカ吉川が
百姓の生首をダンゴ三兄弟にした剣で藩政に殴り込みをかける。
初っ端からターボ全開でくだらない嘘吐きまくりの私ですが、
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【映画】必死剣鳥刺し
いままで、藤沢周平原作の映画化作品は好んで見てきたが、今回の「必死剣鳥刺し」はとりわけ、その中でも緊張感が高い作品であると思う。物語は、他の作品と比べると厚みが少ない気もするが、正義を貫く孤高な武士と、人を利用することしか考えない上役や弱者の不条理など...
必死剣 鳥刺し
海坂藩の物頭・兼見三左エ門(豊川悦司)は、能の見物のあと、藩主・右京太夫(村上淳)の側室・連子(関めぐみ)を衆目のなかで刺し殺す。斬首を覚悟していた彼に下った判決は、意外にも、役を解いた上の一年の閉門だった。妻を失くしていた彼は、妻の姪の里尾(池脇千鶴...
必死剣 鳥刺し~スケープゴートが神となる瞬間
いやいやいやいや、びっくり(@@) 一瞬、かたまってしまいました。 あのラストシーン。 鳥刺し。。。でした、ほんとうに。 あの必死剣のヴィジュアル的な評価はおいといて、 武士という名のサラリーマン社会が、一人の男をスケープゴートに仕立ててゆく過程をどんなふ
必死剣 鳥刺し
死延べが 命の粗末なら 鳥繕う
藤沢周平はいい。でも、なんで、いいんだろう。面白い、とは言えきれない。何処がいいの、若い人に言われそう。いやいや、若い人ばかりか、昨今の、昭和生まれでありながら昭和人間の古臭さを脱ぎ捨てて今を満喫している婦人たちか...
「必死剣鳥刺し」真の敵を見定めて
監督:平山秀幸原作:藤沢周平出演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、村上淳、関めぐみ、小日向文世、岸部一徳なんともやり切れない男の話である。冒頭から兼見三左ェ門に...
試写会:必死剣 鳥刺し
試写会:必死剣 鳥刺し 2010-6-29(都久志会館) ストーリー:江戸時代、海坂藩の近習頭取・兼見三左ェ門(豊川悦司)は、藩主・右京太夫(村上淳)の失政の元凶である愛妾(あいしょう)・連子(関めぐみ)を3年前に城中で刺し殺すものの、寛大な処分によって再び藩主...
必死剣 鳥刺し☆独り言
トヨエツ主演の時代劇を試写会で鑑賞。主人公は、城主の側室を城中で刺殺しながらもなぜか中老・津田民部のとりなしで斬首をまぬがれしかも1年の閉門の後、城主の側用人に取り立てられる普通、そういうのってありえないでしょ?何か思惑がっと思うのは当たり前。案の定中老・
●「必死剣鳥刺し」
土曜日の朝は、公開初日の豊川さん主演映画
「必死剣鳥刺し」を観る。
藤沢周平の短編時代小説「隠し剣」シリーズの一編を
映画化したもの。
本格時代劇ではあるのだけど、
殺陣のシーンが前半ほとんどなくて、
人間ドラマが大半。
それも勧善懲悪
「必死剣鳥刺し」死に場所を決めて必死剣を繰り広げた先にみた殿様と妾の悪政に翻弄された武士の生涯
7月9日公開の映画「必死剣鳥刺し」を鑑賞した。
この映画は藤沢周平隠し剣シリーズの一遍を映画化した作品で、
藩政が乱れた原因が殿の妾にあると察して自らを犠牲に妾を刺すが、
斬首にならず生かされ、自らの死に場所を探していくストーリーである。
剣の剣客でも...
必死剣鳥刺し
『今度は愛妻家』で好演した豊川悦司が、今度は時代劇に登場するとあって、『必死剣鳥刺し』を渋谷TOEIで見てきました。
(1)冒頭、いきなり海坂藩の藩主の愛妾「連子」が、主人公の兼見三左エ門(豊川悦司)によって殺害されるというショッキングなシーンが映し出され
必死剣鳥刺し
藤沢周平原作の「隠し剣」シリーズの映画化になります。
舞台は、お馴染み、東北の海坂藩(うなさかはん)
「必死剣」とも「鳥刺し」とも言われる秘剣の持ち主である主人公、兼見。
その技を目にする時、遣い手、兼見は半ば死んでいるとされるのだが・・・
コレは、いい
必死剣 鳥刺し
「藤沢周平秀異の作」を映画化したという本作、確かに原作における「必死剣」とは、主人公が我流で編み出した剣技であり、「隠し剣」シリーズでは異色の作品となるでしょう。原作では主人公がなぜそんな技を生み出さなければならなかったのか
必死剣鳥刺し
うーん良いね!この映画「必死剣鳥刺し」インパクトがある。
「ベネチア国際映画祭」に出せば良いのに勿体ないな、ヨーロッパの人なら
この感覚は分ると思うよ。(梅棹忠夫の著書「文明の生態史観」では日本はアジアに属するのではなく西ヨーロッパに属するという説もあ...
●『隠し剣 鳥刺し』
昨日公開になった『隠し剣 鳥刺し』、先日観ていました。
藤沢周平の「隠し剣」シリーズの中でも傑作と言われる作品を映画化した時代劇です。
監督は『愛を乞う人』や『しゃべれども しゃべれども』の平山秀幸監督。
キャストは豊川悦司、吉川晃司、池脇千鶴、岸部
必死剣 鳥刺し
死ぬことさえ、許されない。
ならば、運命を斬り開くまで。
製作年度 2010年
上映時間 114分
原作 藤沢周平『必死剣 鳥刺し』(文春文庫刊『隠し剣 孤影抄』所収)
脚本 伊藤...
「必死剣 鳥刺し」:新宿消防署バス停付近の会話
{/kaeru_en4/}ここが百人町のアパートだ。
{/hiyo_en2/}百人町?おもしろい地名ね。
{/kaeru_en4/}このあたりに、かつて伊賀組百人鉄砲隊の屋敷があったことから名付けられたらしい。
{/hiyo_en2/}海坂藩にも鉄砲隊があれば、一発で解決して、あんな刃傷沙汰は起こらなか
『必死剣 鳥刺し』
寡黙で理解されずとも多くを語らず、己の信念を貫く男――ですかね。必勝の技の名が“鳥刺し”ってなんか…焼き鳥みたいw…とかくだらない事を思いながら観ちゃいましたが全体的に映像...
【必死剣鳥刺し】
監督:平山秀幸
出演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、戸田菜穂、関めぐみ、小日向文世、岸部一徳
死ぬことさえ、許されない。
ならば、運命を切り開くまで。
「海坂藩の頭取の兼見三佐エ門は、藩主の側室を城中にて殺めた。
政に口を挟み財政難で苦しみ喘
必死剣 鳥刺し
海坂藩の近習頭取・兼見三左ェ門は、藩主を堕落させ横暴を繰り返す愛妾・連子を暗殺した。打ち首覚悟の暗殺だったにも関わらず、藩主の恩赦を得て兼見は軽い処罰で済んだ。禁固の処罰を終えて二年後、兼見は再び藩主に仕える機会を得る。しかし謀反を働いた兼見にとって、...
『必死剣鳥刺し』'10・日
あらすじ失政の元凶である藩主の愛妾を、武士の意地をかけて刺し殺した兼見三左エ門。寛大な処分の後、再び藩主に仕えることになり・・・。解説『隠し剣鬼の爪』と同じく藤沢周平の...
『必死剣鳥刺し』'10・日
あらすじ失政の元凶である藩主の愛妾を、武士の意地をかけて刺し殺した兼見三左エ門。
必死剣鳥刺し (2010/8/22)
藤沢周平の原作を「愛を乞うひと」の平山秀幸が監督した作品。
悪政の元凶となる藩主の愛妾を刺殺したにもかかわらず、思いがけない寛大な処分。
しかも、あろうことか藩主の近習にまで取り立てられる主人公。
しかしそこには、彼を生かし続けた中老の非道な政治的策謀があった。
そして見所はラスト15分にわたる大立ち回り。
そこで主人公の編み出した秘剣「鳥刺し」が明らかになる。
藩主...