『巴里祭』は今日

 7月14日といえばパリ祭。フランスではパレードや花火で賑わうことだろう。

 ご存知のように、パリ祭という言葉はフランスにはなく、フランスでは建国記念日のことを単に7月14日(Quatorze Juillet)と呼ぶ。パリ祭は、この日を舞台にした映画を公開するに当たって、日本で考えた言葉だ。

 ルネ・クレール監督(1898年 - 1981年)が亡くなった際、文芸座ル・ピリエでの追悼上映で観たのが 『巴里祭』 と 『巴里の屋根の下』 だった(昔のことで記憶が曖昧だが)。
 楽しいはずの祭りを背景に、若い男女の恋を描いて名作との呼び声が高い。


 それ以上に私が好きなのは、同監督の『巴里の屋根の下』だ。
 だから、『巴里の屋根の下』で可憐なヒロインを演じたポーラ・イルリが、『巴里祭』で悪女役なのは悲しかった。

 しがない独身男の部屋にある日とつぜん美女が転がり込んできて…という話は、『アパートの鍵貸します』や『うる星やつら』などにも連なる、男の妄想の黄金パターンだ。

 このパターンでは独身男が頼りない、だらしないことが多い。
 しかし、本作のアルベールは違う。りりしく、気高い。
 そして本作は、ロマンチックでありながら切なく展開する。

 恋愛映画としては、『巴里祭』の方が安心して観ていられる。
 たぶん、私が『巴里祭』よりも『巴里の屋根の下』に惹かれるは、その切なさと男気にあるのだ。


[追記]
 21世紀に入り、『巴里の屋根の下』や『巴里祭』にとても良く似た映画が作られた。
 その詳細については、別に記事を書き起こした。


巴里祭』  [は行]
監督・脚本/ルネ・クレール
出演/アナベラ ジョルジュ・リゴー ポーラ・イルリ
日本公開/1933年4月
ジャンル/[ロマンス]

巴里の屋根の下
監督・脚本/ルネ・クレール
出演/アルベール・プレジャン ポーラ・イルリ
日本公開/1931年5月
ジャンル/[ロマンス]

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