『犬ヶ島』の七人の侍
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もともと犬の映画を作りたかったのだ、とウェス・アンダーソン監督は云う。
「ジェイソン・シュワルツマンとロマン・コッポラと僕は、当初ゴミ捨て場に捨てられた犬達を主人公に映画を作りたいと思っていた。だけど同時に日本を舞台にした映画を作りたいとも思っていたんだ。日本に関すること、日本映画への愛を示すような映画を作りたいとね。とりわけ、黒澤への愛を。この物語の舞台は、どこにすることもできたけど、でも、日本の架空の場所を舞台にした映画にしよう!ということになった。」
捨てられた犬たちが人間に反旗を翻す『犬ヶ島』は、日本を舞台とするに相応しい。
「地獄だ」と漏らす人がいるほど、日本の犬の惨状は痛ましいからだ。
2016年度に殺処分された犬は一万頭以上。多くの方々の努力によって殺処分数は年々減っているが、まだまだ多い数字だ。薄情な飼い主たちのせいで、毎年多くの犬が捨てられ、殺されている。
ゴミ捨て場だった犬ヶ島は、かつて「ゴミ島」と呼ばれていた。今では犬まで捨てられるようになったので、「犬ヶ島」と呼ばれだした、というのが本作の設定だが、このゴミの島の描写も日本らしい。
現在は公園が整備され、人々の憩いの場となっている夢の島は、かつて悪臭漂うゴミの島として知られていた。都内から出る膨大なゴミの廃棄先だったのだ。当時の様子は、たとえば『宇宙猿人ゴリ』(後に『スペクトルマン』に改題)のゴミ怪獣ダストマンの回や、『ルパン三世』第1シリーズの最終回でのゴミの中のルパンのアジトからもうかがうことができる。
■架空の日本
劇中、本作の舞台は20年後の日本であると説明されるが、それは映画が公開された2018年から20年後なのではなく、「60年代に考えた20年後の未来」のことであるという。
だから、本作にはロボット犬やドローンが登場する一方で、ブラウン管の白黒テレビや草履をはいた学生のような古めかしいものが映し出される。ウェス・アンダーソン監督が「ぼくと日本とのつながりはすべて映画が出発点なんだ」と語るとおり、過去百年に及ぶ日本映画がフィルムに収めてきた光景が、すべて一緒くたになって凝縮されたのが本作の描く日本だ。1960~1970年代の日本を象徴するゴミの島が登場するのも、この作品ではおかしくあるまい。
その他にも、作り手の日本文化への造詣の深さはいたるところに窺える。和太鼓や歌舞伎やスシやラーメン等々、日本にあるものや、かつてあったものが片っ端から並べられているのだ。現代の日本に生きる日本人には、ちょっと思いつかないごった煮感覚だ。
「なかには、もっともな理由はないけど入れたものもある」とまでアンダーソン監督は述べている。「たとえば、相撲の場面。あの場面って、物語の展開には全く関係ないんだ(笑)。でも、どうしてもパペットをつくって動かしてみたかった。たった3秒の取組だとしてもね。」
気が遠くなるような労力を要するストップモーションアニメーションで、物語の展開に関係ないものを入れるなんて気違い沙汰だ。同じくストップモーションアニメーションで作られた映画『ボックストロール』には、作品づくりの苦労を切々と訴える自虐ネタがあって観客の笑いを誘ったが、そんな愚痴を織り込みたくなるほどたいへんな作業なのだろう。にもかかわらず相撲の場面をわざわざ入れるのだから、「日本のありとあらゆる好きなことを網羅して、ひとつの物語に落とし込もうとしたんだ」というアンダーソン監督の熱い想いにおそれ入る。
本作の公開に合わせて来日したとき、アンダーソン監督は「この映画の日本は僕のイマジネーションでできていて、日本の文化や日本の方々、そして何より日本の映画にインスピレーションを受けている。日本人のみんなからすると、慣れ親しんでいることと異なる部分もあるかもしれないけれど、とにかくみんなには楽しんでほしいと思っているよ。」とコメントしたそうだ。
■「最終的解決」
映画冒頭の地図からすると、犬の根絶を推進する小林市長が治めるメガ崎市は神奈川県茅ヶ崎市に当たり、陸地がいくつも繋がった犬ヶ島は伊豆諸島を指しているように見える。

本作は犬派の人間と反犬派の人間の対立を描いているが、小林市長ら反犬派がなぜそれほどまでに犬を根絶させたいのか、具体的な説明はない。反犬派の本性が猫派であり、この戦いが犬と猫の生き残りをかけたものであることは示唆されるものの、作り手は猫を前面に出すことを巧妙に避けている。
それはもちろん、反犬派の存在に一定の説得力を与えつつ、『キャッツ&ドッグス』のようなあからさまな犬対猫の映画にしないためだろう。本作が取り上げているのは、他者(この場合は犬)を迫害する者たちと、彼らに同調して昨日までの友(飼い犬)を平気で差し出す人間の残酷さである。この状況はいつの時代も、地球上のどこででも起こり得るから、背後に猫がいるか否かといった特定の事情を追及するのは本作において重要ではない。
■黒澤明とウェス・アンダーソン
『犬ヶ島』は、強大な権力を握る反犬派に対して、窮地に立った犬たちと、犬を愛する少年が立ち向かう物語だ。
それは、ウェス・アンダーソン監督が「この作品に最も影響を与えた監督」として名前を挙げた黒澤明監督の代表作『七人の侍』(1954年)を彷彿とさせる。ゴミに埋もれた犬ヶ島――黒澤監督にはゴミだらけの街を舞台にした『どですかでん』もある――に捨てられながら優れた戦闘力で生き抜いてきた五頭の犬――五頭のグループと敵対する他のグループとが、風の中で間合いを詰める描写は『用心棒』のようだ――と、犬ヶ島へやってきた小林少年が、少年の愛犬スポッツを見つけるために旅をする。そして、五頭と一人からなる一行が、遂に小林少年と強い絆で結ばれたスポッツに会うことで、"七人"が揃うのだ。
"七人目"となるスポッツの設定は、なんとも憎いものだ。
『七人の侍』の七人目、三船敏郎さんが演じた菊千代は、侍のようでありながら実際は農民だった。彼はよそ者の侍と村人たちとの架け橋となり、みんなが団結するきっかけを作る。
本作のスポッツは、島外から運ばれて捨てられた犬でありながら、島の先住犬と情を交わし、今や先住犬たちの一員となっていた。スポッツは、捨てられた犬たちと先住犬の架け橋となり、小林市長一派と戦うためにみんなが団結するきっかけを作る。
黒澤映画の音楽を思わせる曲が多い本作だが、そのものズバリ『七人の侍』のテーマ曲が流れる場面は、たいへんに盛り上がる。
また、犬たちとは別に巨悪を暴こうとするメガ崎高校の日刊マニフェスト部の部員たちにも注目だ。彼らは、親世代の不正を糺そうとする若者世代を描いた黒澤映画『悪い奴ほどよく眠る』(1960年)の主人公たちに連なる存在だ。

ウェス・アンダーソン監督が、「この作品に最も影響を与えた監督」として挙げたもう一人は、宮崎駿監督だ。
「宮崎映画の素晴らしさの一つは、そのディテールへのこだわりと沈黙にあるように思う。宮崎の映画には自然が描かれていて、平穏な瞬間があり、そしてアメリカのアニメ映画では普通観ることにない独自のリズムというものがある。それにものすごくインスパイアされたんだ。だから作曲家のAlexandre Desplatとスコアを作っている時に、音を抑えないといけないと思った瞬間がいくつもあった。映画が静粛を必要としていたんだ。それは、間違いなく宮崎映画からの影響なんだ。」
このインタビューを読むと、宮崎監督からの影響は技巧的な面が大きいように感じられるが、影響はそれに留まらないだろう。小林少年やメガ崎高校の生徒たちの行いが、不正な権力者を倒すのではなく、不正をやめさせ、改心させる方向にむかっているからだ。
宮崎監督はかつて講演で、道理にもとること、薄情なことを大人がしそうになったとき、子供なら止められるのではないかと述べている。他人にいさめられようが、懇願されようがやめない人でも、さすがに我が子に止められたら考え直すのではないか。宮崎監督は、願望をこめてそう語っている。その願いは、たとえば『崖の上のポニョ』の親子に見ることができる。
本作の小林少年やメガ崎高校の生徒たちが挑むのは、単なる腐敗した大人ではない。自分の親や保護者であり、ついこのあいだまで犬と一緒に暮らしていた人たちだ。その親たちが自分たちの目の前で大切な仲間、家族だったはずの犬たちを殺そうとしている。少年少女は犬たちを救うとともに、そんな親たちの姿を見なくて済むように闘っているのだ。
私はここに、宮崎駿監督の作品と共通するものを感じた。
一方で子供たちが大人に一泡吹かせ、鼻をあかす作品もあるけれど、本作は、大人たちの道理にもとる行為を食い止めようとする点で、そのような映画より宮崎監督の作品に近い気がする。
黒澤明、宮崎駿両監督の影響を受けたと語るウェス・アンダーソン監督だが、何よりも両巨匠から強く受け継いだのは、ヒューマニズムであろうと思う。
なお、殺処分に関して、日本では犬よりも猫の殺処分数のほうが遥かに多いことを書き添えておく。
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監督・制作・原案・脚本/ウェス・アンダーソン
原案/ロマン・コッポラ、ジェイソン・シュワルツマン、野村訓市
出演/ブライアン・クランストン エドワード・ノートン ビル・マーレイ コーユー・ランキン ジェフ・ゴールドブラム ボブ・バラバン スカーレット・ヨハンソン リーヴ・シュレイバー グレタ・ガーウィグ ティルダ・スウィントン フランシス・マクドーマンド F・マーレイ・エイブラハム 渡辺謙 ハーヴェイ・カイテル オノ・ヨーコ 野村訓市 伊藤晃 夏木マリ 山田孝之 松田翔太 松田龍平
日本公開/2018年5月25日
ジャンル/[アドベンチャー] [ファンタジー] [SF]

【theme : 特撮・SF・ファンタジー映画】
【genre : 映画】
tag : ウェス・アンダーソンブライアン・クランストンエドワード・ノートンビル・マーレイコーユー・ランキンジェフ・ゴールドブラムボブ・バラバンスカーレット・ヨハンソンリーヴ・シュレイバーグレタ・ガーウィグ
『スリー・ビルボード』 アメコミファンに捧ぐ
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And still no arrests? (まだ犯人は捕まらない?)
How Come, Chief Willoughby? (どうして、ウィロビー署長?)
しんどい映画だ。
娘をレイプされ殺された母の怒り。その母の怒りをぶつけられる警察官たちの怒り。警察官を失う妻の怒り。差別される小人や有色人種の怒り。『スリー・ビルボード(三つの看板)』は、怒らずにいられない出来事の連続だ。
その怒りは共感を伴う。怒りの原因が、誰もが感化されそうな怨みつらみにあるからだ。娘が襲われ殺さたなら、怒る気持ちは痛いほど判る。不道徳な警察官に一方的に殴られたり、その現場を目撃したら、激しい憤りを覚えるはずだ。だから観客は怒る主人公に、登場人物たちに思い入れ、一緒になって怒りを覚える。
怒りにはエネルギーを要するから、怒りが連続する本作を観るのはしんどい。観終わる頃にはへとへとだ。
それほどまでに共感させ、感情移入させながら、本作は同時に観客の共感を拒絶する。
同情すべき母親ミルドレッドは、あまりにも凶暴な性格で、当の娘にも嫌われていた。ミルドレッドが怒りをぶつけたエビング警察署のウィロビー署長は、紳士的で真面目な人物だった。観客は、感情移入した人物のろくでもなさを知り、袋叩きになればいいと思っていた人物の意外な面を見せられる。挙げ句の果てに、怒りをぶつける相手を間違えて、早合点から濡れ衣を着せていたことが判明する。
主人公に共感して、ともに怒りに燃え上がり、悪い奴をぶちのめすのを見てスッキリ、とはいかないから、本作は疲れるのだ。
にもかかわらず面白く観られるのは、『スリー・ビルボード』がパンチの利いたブラックコメディでもあるからだ。
虐げられた者がさらに別の者を虐げる残酷さ、滑稽さ。その皮肉な構図と絶妙なセリフの間合いが、終始笑いを誘う。
映画の舞台はミズーリ州だが、実際の看板はテキサス州の州間高速道路10号線沿いにある。英国出身のマーティン・マクドナー監督が、20年前に米国を旅した折に三つの看板を見かけたことが、本作をつくるきっかけだったという。
その看板は、1991年に亡くなったキャサリン・フルトン・ペイジの父親ジェームズ・フルトン氏が立てたものだ。怒りを込めて看板を立てたフルトン氏は、事件を解決してくれるなら感謝の看板に変えるつもりでいるそうだが、いまだその日は来ていない。
マクドナー監督はあくまでも看板にインスパイアされ、実際の事件がどういうものかは知らなかったという。
それでも、そんな看板を立てずにいられない怒りを彼は感じとった。そして、これは母の怒りだと解釈したところから、『スリー・ビルボード』の物語が生まれた。
本作で、とりわけ怒りを覚えずにいられない人物が、エビング一の乱暴者ジェイソン・ディクソン巡査だ。
もちろん娘をレイプし殺した犯人は許せないが、ディクソン巡査は事件をほっぽらかして、有色人種に暴力を振るい、いや気に入らなければ白人だろうと誰だろうと暴力を振るい、それをちっとも悪いこととは思わない、独善的でわがままで鼻持ちならない人間だ。ディクソンが広告代理店に乗り込んで、何の罪もない経営者に暴力の限りを尽くす場面は、目を背けたいほど凄惨だった。
こんな人物が警察官をやってるのだから、ミルドレッドが警察に怒るのはもっともなのだ。観客だれしもそう思うに違いない。
映画は、被害者の母ミルドレッドと暴力警察官ディクソンの対立と憎みあいを軸に展開する。
いったいなぜ、こんな人物がよりにもよって警察官になったのか。
それに関する説明はなくとも、ディクソンの持ち物から観客は察することができる。
あまりの素行不良に警察を追い出されたディクソンが、去り際に持ち出したのはマンガだった。彼にとって大事なものはそれしかなかったのだ。

マンガ好きで暴力的な人物といえば、ジェームズ・ガン監督の『スーパー!』の主人公が思い浮かぶ。あの主人公は、みずからスーパーヒーローの役を果たそうとして、悪と認定した人間を半殺しにして歩いていた。『スーパー!』は、悪(に見えた相手)を倒す喜びと、暴力を振るう快感を存分に描いた映画だった。
キャラクター物のTシャツといえば、『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』のランも思い出される。カンフー使いのランは、いつもアクション仮面のTシャツを着ているほどアクション仮面のファンだった。正義の味方のアクション仮面にならって、街の悪を退治したいと願っていた。この映画では、ランの狂った正義感が、街の人々を不幸にした。
ディクソン巡査はとんでもない乱暴者だが、彼が攻撃するのは敬愛するウィロビー署長に迷惑をかけた(と彼が認定した)人間や、母との関係をバカにした人間だ。彼の主観において、彼は正義の味方なのだ。
短絡的でマザコンで、他者とまともにコミュニケーションできない独善家のディクソンを象徴するものとして、マクドナー監督が配したのがマンガだった。
撮影するマンガを選ぶ上で、マクドナー監督はマーベルやDCのような大手の作品は出したくなかったのだという。『スーパー!』の主人公のように、少々マニアックな領域に入り込んだ人物としてディクソンを描きたかったのかもしれない。また、スーパーマンやキャプテン・アメリカのような有名なヒーローには、観客各位の思い入れや思い込みがあるから、そういったバイアスを避けたい気持ちもあったのだろう。
もちろん、マンガ好きな人間が乱暴者だったり、独善的だったりするわけではない。
マンガがしばしばヒーローによる私刑を描き、「正義」や「戦う理由」を取り上げることを思えば、マンガを手掛かりに人物を造形するのは妥当な手段といえるだろう。マンガ好きなら、このテーマにニヤリとするはずだ。
驚くのは、立場も考えも違うはずのミルドレッドとディクソンが、一周回って同じ場所に立つことだ。
悪と認定した者を容赦せず、怒りのままに暴力を振るったミルドレッド。ディクソンがしたのも同じことだ。
正義の人にも狂人にも見える彼らの姿を通して、本作は観る者に問いかける。独善的な正義を振り回して暴力を振るうのと、正義について何も考えず、あるいは考えたふりをして何もしないのと、どちらが正しいと思うのかと。
ある人はこの映画を観て、ディクソンが改心したと受け取るかもしれない。
またある人は、ミルドレッドがディクソン同様の狂気に囚われたと受け取るかもしれない。
あるいは、二人は想いを共有できたことで、もう気が済んだのかもしれない。
観客の心の中に何があるかで、受け止め方は異なるだろう。
ディクソンが着ていたTシャツが、何がしかを示唆するかもしれない。
彼のシャツに描かれていたのは『Incorruptible』。それは、悪党だった男がスーパーヒーローになる物語だ。スーパーヒーローが悪党になる物語『Irredeemable』のスピンオフである。
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監督・制作・脚本/マーティン・マクドナー
出演/フランシス・マクドーマンド ウディ・ハレルソン サム・ロックウェル アビー・コーニッシュ ジョン・ホークス ピーター・ディンクレイジ ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ ルーカス・ヘッジズ ケリー・コンドン
日本公開/2018年2月1日
ジャンル/[ドラマ] [サスペンス] [コメディ]

【theme : ヒューマン・人間ドラマ】
【genre : 映画】
tag : マーティン・マクドナーフランシス・マクドーマンドウディ・ハレルソンサム・ロックウェルアビー・コーニッシュジョン・ホークスピーター・ディンクレイジケイレブ・ランドリー・ジョーンズルーカス・ヘッジズケリー・コンドン
『ボックストロール』 かわいくない魅力
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『ボックストロール』のBlu-ray/DVDのカバーアートをご覧いただきたい。
少女の手を引いて逃げる少年。明らかに彼が主人公だが、ひねた感じの生意気そうな子供で、あんまり可愛らしくない。
手を引かれている少女も、つぶれたアンパンみたいな顔で、可愛いヒロインとはいいがたい。
少年少女と一緒に走っている奇怪な生き物たち――体を箱に入れた彼らがボックストロールなのだが――も、悪の手先の雑魚キャラに見える。
だが、後方には赤い帽子の妙な奴らが迫っているから、必然的に彼らが「わるもん」なのだ。すると手前の奇怪な生き物たちは、「いいもん」ということになる。その姿形からは、とてもそう思えないけれど。
日本はカワイイ文化の発信地であり、とりわけ可愛いモノが持てはやされる。全国津々浦々に可愛いマスコットキャラクターがおり、2008年にあまり可愛いらしくないマスコット「せんとくん」が登場したときは、ずいぶんと嫌がられたものだ。
そんな日本で、どう見ても可愛くなく、格好良くもないキャラクターばかりの映画『ボックストロール』は、はなはだ不利な状況にあろう。
ディズニーを辞職したジェフリー・カッツェンバーグが、見かけの美醜と内面の美醜は関係ないことをテーマに据えた『シュレック』を発表し、可愛らしさの総本山ディズニーにカウンターを食らわせたのは2001年のことだった。
本作はその域をはるかに超えて、可愛くないキャラクターたちのドラマで、人間社会の偏見と狭量さを描き出す。
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赤い帽子の男、害虫駆除業者のスナッチャーはたしかに「わるもん」なのだが、身分の低さと、努力しても報われない境遇に抗おうとして、倫理を踏み外してしまった哀れな人間だ。
そして、人前で話すと立派そうだが、何もしない街の権力者。美食のことで頭がいっぱいで、行うのはせいぜいパーティーくらい。
本作は、身分の上下と格差拡大が社会をどれほど歪ませるかを描き、指導者の無策の結果が最終的に弱者への皺寄せとして現れることを訴える。たしかに、ここに可愛いキャラや格好良いキャラの出る幕はない。可愛くしようと思ったらいくらでもできる人形アニメを通して作り手が描くのは、可愛らしさで覆い隠してはならない過酷な現実だ。
キャラクターが可愛いかったり、格好良かったりすることの功罪はハッキリしている。
可愛いければ注目を集めやすいし、好かれやすいから、多くの観客にリーチできる。
けれども、可愛いとそれだけで受け入れられたり、許されたりしてしまうから、真の問題を掘り下げる妨げになりかねない。美醜に関係なく受け入れたり、許したりできるかを問う作品で、「可愛いから好き」「格好良いから好き」という感情を観客に抱かせてしまったら、それは失敗作だろう。
このようなことを避けるため、たとえば『崖の上のポニョ』では、主人公ポニョの姿が可愛い幼女に見えることもあれば、奇怪な半魚人にも変化する。『シェイプ・オブ・ウォーター』では、人々が恐れる怪物であり、同時に女性が恋したくなるような「半魚人」の顔を作るのに、三年を要したという。
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少年も少女もひねた感じで、ちょっと憎々しいくらいのデザインなのに、動き出すと不思議と好きになってしまう。彼らの冒険に付き合ううちに、これ以上ないデザインであることが判ってくる。この二人がとても個性的で、歯並びの悪さや、歪んだ唇等も含めた人物丸ごとに魅了されるからだ。薄気味悪いと思っていたボックストロールさえも、愛嬌たっぷりに見えてくる。これが作品の力というものだろう。
日本未公開のまま終わりそうだった本作は、Blu-ray/DVDの発売に合わせ、期間限定で公開された。
上映に踏み切った東京都写真美術館と配給会社のギャガ株式会社に深く感謝したい。
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監督/グレアム・アナブル、アンソニー・スタッチ
制作/トラヴィス・ナイト
出演/ベン・キングズレー エル・ファニング アイザック・ヘンプステッド・ライト ジャレッド・ハリス サイモン・ペッグ ニック・フロスト トニ・コレット
日本公開/2018年4月27日
ジャンル/[ファンタジー] [アドベンチャー]

【theme : 特撮・SF・ファンタジー映画】
【genre : 映画】
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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 インフィニティ・ストーンのおさらいをしよう
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マーベル・シネマティック・ユニバース最大のスケール、最大の賑やかさ。これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース18作品は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にたどり着くためにあったのだ。
シリーズ史上最多のスーパーヒーローが集結し、これまでチラリと映ったり、言及されるだけだった最大最強の敵サノスと対峙する。これぞ大興奮の一作だ。
マーベル・シネマティック・ユニバース作品の中でも群を抜いた名作(と私が考える)『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を監督したアンソニー・ルッソとジョー・ルッソの兄弟がメガホンをとったのだから、本作が面白いのはとうぜんなのだが、その彼らにもこの映画はかなり手強かったようだ。アンソニー・ルッソは次のように語っている。
「これほど多数のヒーローが登場する群像劇は過去に存在しません。それは、物語を構成するうえで、かつての名作からヒントを得ることが難しいということを意味します。映画づくりにおいて、参考にする過去作がないのは恐ろしいことです。(群像劇の名手として知られる)ロバート・アルトマン監督の作品を参考にしようとも考えましたね。ただ、同時にやりがいも感じていました。それこそ、新たな未知の領域に足を踏み込むことでもあったからです。」
登場するスーパーヒーローの数でいえば、仮面ライダーやスーパー戦隊、ウルトラマンの映画のほうが多いかもしれない。だが、いつでも主役級として新作を撮れる人気キャラクターが一堂に会し、しかも一人ひとりの個性とドラマがこれほどまでに描かれた作品は、過去に例がないだろう。
その舵取りを見事にやりきったルッソ兄弟の手腕はたいしたものだし、それだけのドラマを書き込みつつきちんと整理されたクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーの脚本はどんなに称賛してもし足りない。
観客の多くは、何といってもインフィニティ・ストーンが揃うことに感激するに違いない。数々のマーベル・シネマティック・ユニバースの作品を通して激しい争奪戦が繰り広げられてきたインフィニティ・ストーン(後述)が、とうとう全部揃うのだ。ただ一つでも宇宙を震撼させる強大な力を秘めたインフィニティ・ストーン。それが六個揃うのだから、その迫力や推して知るべし。
多くの悪事を裏で操ってきたタイタン人サノスも(後述)、本作では前面に現れて、アベンジャーズとがっぷり四つに組む。はじめてサノスがスクリーンに登場してから、どれほどこの日を待ち焦がれたことか。

『マイティ・ソー バトルロイヤル』のラストは、故郷の星を破壊されて宇宙の難民となり、星々のあいだを旅していたソーとアスガルド人が、謎の巨大宇宙船に遭遇するところで終わっていた。本作では、その船――サノスの宇宙船サンクチュアリIIによってアスガルドの避難船が破壊され、アスガルド人の生き残りも皆殺しに殺されてしまう。
ここからサノスとスーパーヒーローたちの戦いが延々と続くのだが、その描き方が潔い。各ヒーローの紹介は過去作で済んでいるし、サノスのことも、サノスが探し求めるインフィニティ・ストーンのことも観客は知っているから、余計な説明は一切いらない。
ヒーローたちは、ただひたすらにサノスと戦い、翻弄され、さらなる謎に巻き込まれる。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に感心するのは、世界観がまちまちなヒーローが集結したのに、物語が破綻せず紡がれていることだ。
仮面ライダーが大戦争する映画や、歴代スーパー戦隊が集結する映画や、多くのウルトラマンが協力する映画は、たいへんでもやれないことはないと思うのだ。作品のカラーやフォーマットが似ているし、設定に共通するところも多い。
だが、マーベル・シネマティック・ユニバースは各作品の独立性が高く、異質なところが多分にある。いくら地続きの世界だと主張しても、ただ心身を鍛えただけのスパイであるブラック・ウィドウと、時空を操る魔法使いのドクター・ストレンジと、宇宙を股にかけた暴れん坊のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーらでは、力も雰囲気も違い過ぎる。スパイや暗殺者が束になってかかってきても平気なブラック・ウィドウでも、ダーク・ディメンションを支配するドルマムゥすら撃退したドクター・ストレンジが苦戦するような高次元の存在が来たらひとたまりもない。ちょっと気の利いた武器を持つだけのファルコンやウォーマシンは、通常の戦場なら大活躍だが、異星人や異次元の敵にはかなうまい。
『アベンジャーズ』と銘打つ映画は三作目とはいえ、共闘するヒーローがどんどん増えていく中で、一本の映画としてのカラーを打ち出すのは至難の技であったはずだ。
これを成し遂げたことは、本当に素晴らしい。はじめて合流したガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが、添え物にならず、しっかりストーリーの中心にいるし、アイアンマン/トニー・スタークやハルク/ブルース・バナーらフェイズ1からの古参メンバーにもそれぞれの見せ場がある。絶妙なバランス感覚だ。

結果、科学と魔法という水と油の関係にあるアイアンマンとドクター・ストレンジを早々に引き合わせることで作品を引っ張る対立軸を設けながら、すでに『アベンジャーズ』でアイアンマンと衝突したことのあるソーには別ルートの旅をさせて、アイアンマンやドクター・ストレンジに会わせない。
さらに、アイアンマンとドクター・ストレンジ、そしてスター・ロードたち科学と魔法に卓越した面々には、サノス単体との常識外れの戦い(月を砕いて落っことす!)を演じさせる一方で、ファルコンやブラック・ウィドウらには、サノスの配下ブラックオーダーが率いる雑魚キャラたちの相手をさせて、彼らなりの強さを演出する。
複数個所で同時進行する戦いは、スケールやヒーローの能力が違い過ぎて、ともすれば一方の面白さだけが突出してしまいそうなものだが、本作では各キャラの個性と映像の魅力、そして優れた構成が、どちらも盛り上げて楽しませてくれる。
マーベル・コミックスにはクロスオーバーを頻繁に行ってきた長い歴史があるとはいえ、実に巧く処理したものだ!
しかもだ、本作はなんとスーパーヴィランであるサノスの内面を描く作品もある。
『アベンジャーズ』に登場したチタウリ人のジ・アザーや、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』に登場したダークエルフのマレキスがいい例だが、作品が宇宙的スケールになってくると、どうしても敵側のキャラクターを掘り下げる余裕がなくなってしまう。いきおい、薄っぺらで記号的なヴィランになりがちなのだが、本作はこれだけ盛り沢山でありながら、サノスがとても魅力的に描かれている。だから、サノスとの戦いはいくら見ても見飽きない。
アンソニー・ルッソ監督は、「本作では、サノスの感情を突き詰めて描きたいと考えていました」とまで述べている。
さて、サノスはマーベル・シネマティック・ユニバース最大の敵、マーベル・シネマティック・ユニバースはインフィニティ・ストーンの争奪戦だった――といっても、18作もあると、どの作品で何があったか判らなくなりそうだ。何しろ最初のインフィニティ・ストーンが登場してから、もう八年も経つのだ。
そこで、備忘を兼ねて過去作での扱いを記しておく。
■サノス
『アベンジャーズ』(2012年)のエンドクレジット後に初登場。地球侵略をアベンジャーズに阻止されたチタウリ軍のジ・アザーから「アベンジャーズに戦いを挑めば死あるのみ」という報告を得て、ひるむどころか笑っていた。これにより、後続のマーベル・シネマティック・ユニバースの作品世界に大きな影響を与えたチタウリの大襲撃が、サノスの差し金だったことが判る。 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)では、クリー人のロナンを使ってインフィニティ・ストーンの一つ、パワー・ストーンを手に入れようとしていた。娘のガモーラとネビュラに命じて、ロナンを補佐させていたが、娘たちに裏切られてしまう。 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)でもエンドクレジット後に登場し、まだ石のないインフィニティ・ガントレットを左手にはめて、「私の出番だ。」と宣言する。 |
■インフィニティ・ストーン
(1) スペース・ストーン 『マイティ・ソー』(2011年)のエンドクレジット後のシーンで、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の施設に連れてこられたエリック・セルヴィグ博士が、四次元キューブ(Tesseract)の調査をニック・フューリー長官から依頼される。このときのセルヴィグ博士はロキに操られていたため、ロキが四次元キューブの在りかを知ってしまう。この時点ではまだ、四次元キューブの中にスペース・ストーンが入っていることは観客に明かされていない。 1940年代を舞台にした『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)では、オーディンがノルウェーのトンスベルグの聖堂に隠していた四次元キューブ(Tesseract)をナチスドイツの将校ヨハン・シュミットことレッドスカルが手に入れる。だが、キャプテン・アメリカとの闘いの最中、レッドスカルはキューブを暴走させてしまい、時空の彼方に飛ばされる(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』において、レッドスカルが惑星ヴォーミアでソウル・ストーンの番人になっていたことが明かされた)。残された四次元キューブは、ハワード・スタークによって回収され(て、S.H.I.E.L.D.に受け継がれ)る。 その後、息子のトニー・スタークが、アイアンマンの動力源となる新型アーク・リアクターの開発のヒントを探して父ハワードの遺品を調べたとき、父が四次元キューブの研究を続けていたことが判明する(『アイアンマン2』(2010年))。 『アベンジャーズ』(2012年)では、四次元キューブを手に入れたロキが、キューブの力でワームホールを開いてチタウリの軍勢をニューヨークに呼び寄せる。チタウリとの戦いの後、四次元キューブはソーがアスガルドで保管する。だが、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)のどさくさでロキがオーディンに成りすまし、アスガルドの支配者の座についたから、ロキはキューブを自由にできたはずだ。事実、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)でアスガルドが崩壊した際に、ロキがキューブを持ち出していたことが本作で明らかになる。 |
(2) マインド・ストーン 『アベンジャーズ』(2012年)において、(サノスから王笏を授かった)ロキはマインド・ストーンを備えた王笏で人の心を操り、四次元キューブ(Tesseract)を奪取する。チタウリとの戦いの後、この王笏はS.H.I.E.L.D.が保管したと思われる。 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)では、S.H.I.E.L.D.が長年にわたり秘密結社ヒドラに侵食されていたことが明かされる。そしてエンドクレジット後のシーンで、王笏を手に入れたヒドラの科学者バロン・フォン・ストラッカーがマインド・ストーンを使った人体実験を行い、双子の超能力者、スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)とクイックシルバー(ピエトロ・マキシモフ)を生み出していた。 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)の冒頭で、バロン・フォン・ストラッカーのアジトはアベンジャーズの急襲を受け、王笏はアベンジャーズのものになる。トニー・スタークはさっそくマインド・ストーンを研究するが、その過程でマインド・ストーンの力により人工知能ウルトロンが誕生してしまう。ウルトロンはみずからの「容れ物」としてマインド・ストーンを額に埋め込んだ肉体を作るが、この肉体はスーパーヒーロー、ヴィジョンとして覚醒する。 本作では、ヴィジョンのマインド・ストーンの争奪戦がクライマックスとなる。 |
(3) リアリティ・ストーン 『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)の冒頭で、宇宙誕生直後におけるマレキス率いるダークエルフとオーディンの父ボーとの戦いが描かれる。ダークエルフに勝利したボー王は、マレキスの武器――宇宙を誕生前の状態に戻せるエーテル、すなわちリアリティ・ストーン――を手に入れる。ボー王はエーテルを地中深くに隠したが、現代になって、不慮の出来事からエーテルが再びマレキスの手に渡ってしまう。死闘の末にマレキスを倒し、エーテルを取り戻したアスガルド人は、四次元キューブ(スペース・ストーン)とエーテル(リアリティ・ストーン)の二つがアスガルドにあることは危険だと考え、惑星ノーウェアのコレクター(タニリーア・ティヴァン)にエーテルの保管を依頼する。 |
(4) パワー・ストーン 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)において、サノスの命を受けたクリー人ロナンが、パワー・ストーンを収めたオーブを探していた。スター・ロードはオーブをいったんコレクター(タニリーア・ティヴァン)の許に持ち込み、パワー・ストーンのいわれを聞くが、激しい争奪戦の末に、ザンダー星を本拠とするノバ軍警察にパワー・ストーンの保管を依頼する。 |
(5) タイム・ストーン 『ドクター・ストレンジ』(2016年)に「アガモットの目」という首飾りとして登場。魔法の訓練施設カマー・タージで、長いあいだ厳重に保管されていた。その後、タイム・ストーンを収めた首飾りの状態のまま、ドクター・ストレンジが身につけている。 |
(6) ソウル・ストーン 本作において、サノスがガモーラにソウル・ストーンの探索を命じていたことが語られるが、本作以前に登場することはなかった。 |
当初の発表では、題名が『Avengers: Infinity War Part1』とされていた本作。「Part1」の文字は外れたが、もちろんこれは物語の前半に過ぎない。本作と同じ監督、脚本家が組んだ続編が、2019年5月3日に公開される予定なので、楽しみに待ちたい。
おっと、その前に、本作の最後にニック・フューリーが呼び出したキャプテン・マーベルの登場だ。
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監督/アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演/ロバート・ダウニー・Jr ベネディクト・カンバーバッチ クリス・ヘムズワース クリス・プラット クリス・エヴァンス ジョシュ・ブローリン マーク・ラファロ ゾーイ・サルダナ スカーレット・ヨハンソン カレン・ギラン トム・ホランド ポール・ベタニー エリザベス・オルセン アンソニー・マッキー チャドウィック・ボーズマン ドン・チードル トム・ヒドルストン デイヴ・バウティスタ ポム・クレメンティエフ ピーター・ディンクレイジ セバスチャン・スタン ベネディクト・ウォン グウィネス・パルトロー ベニチオ・デル・トロ イドリス・エルバ ダナイ・グリラ サミュエル・L・ジャクソン ヴィン・ディーゼル ブラッドリー・クーパー
日本公開/2018年4月27日
ジャンル/[アクション] [アドベンチャー] [スーパーヒーロー] [SF]

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【theme : アベンジャーズ】
【genre : 映画】
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