『今度は愛妻家』 今度とは今年のことだ!

 劇中でニンジン茶の不味さが繰り返し語られるが、ニンジンの皮にはβ-カロチンが豊富に含まれるので、ニンジン茶を飲めば白内障予防になるそうである。

 こんな調子で、薬師丸ひろ子さんが演じる妻は、健康オタクで少々うっとうしい。
 「リコピンが入っているから」とトマトを持って夫を追い回す。
 そんな生活が10年も続いたためだろう、豊川悦司演じる夫は食事を早々に切り上げて背を向けてしまう。
 夫の気持ちももっともではあるのだが、妻は善意で行動しているのだから、夫の方が分が悪い。

 『今度は愛妻家』の公式サイトに《女性は共感、男性は反省》とある通り、カップルで観たら、男性はトボトボと帰ることになろう。


 原作となった2002年の舞台は残念ながら未見だが、カメラマンの夫(池田成志)、その妻(長野里美)、女優志望の女(真木よう子)、助手(横塚進之介)、ゲイバーのママ(高橋長英)の5人が織り成す芝居は、相当に完成度が高かったに違いない。
 その舞台には「THIS TIME IT'S REAL」という副題が付いていたが、映画ではなくなった。
 はたして、「今度」とはいつで、何が「本当」なのか。

 秋元康氏は映画『今度は愛妻家』について次のように語っている。
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僕はこれ、"予想外の展開"とか言うより、ネタバレしちゃった方がいいと思うんですけど(笑)。なぜ"今度は"なのか。その重要なポイントを堂々と出した方が、お客さんが観に行くきっかけになるような気がします。落語にしたってシェークスピアにしたって、何回ネタバレしていることか(笑)。この映画はそれに通じるものがあると思うんです。
(略)
夫婦の何気ない日常の中にドキッとするセリフやすごくいいシーンがいっぱいあって。だから後半泣けるんじゃないかな。僕だったらその印象的なセリフを堂々と並べて出してしまいますね。

  -読売新聞 エンタメクリップ 2010年1月8日-
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 秋元康氏の意見は一理ある。
 私の連れは早々と先が読めてしまい、序盤から号泣モード。
 片や私は漫然と観ていて、途中からポカーン。

 本作は、先に泣いたもん勝ちである。


 偶然にも(?)、『今度は愛妻家』が公開された今年は国際夫婦年である。
 日本愛妻家協会が、そう提唱している。
 なぜなら、平成22(ふうふ)年だから。

 和暦を根拠に「国際」はないだろう、なんて野暮なことを云ってはいけない。
 名前を決める際に「日本~」や「J~」などと国名や地域名をつけて、視点を内側に向けちゃうようなことは止めようと、出井伸之氏も云っている。

 日本愛妻家協会の事務局長である山名清隆氏によれば、今年は記念日がいっぱいである。
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ことしは22年1月1日「夫婦いい」に始まって
22年1月14日は「夫婦いいよ」
22年1月26日は「夫婦いー風呂」というぐあいで
22年2月22日に至っては「夫婦風夫婦」ですから
何でもいけます。
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 この調子だと、11月はたいへんなことになる。
 22年11月3日は「夫婦いいさ」
 22年11月4日は「夫婦いいよ」
 22年11月7日は「夫婦いいな」
  …

 とにかく今年は、夫婦が幸せに過ごすための年なのである。
 まずは、「愛妻の日」である1月31日が目前だ。


[付記]
 津田寛治さんと奥貫薫さん。
 幸せな家庭からは縁遠い役の多い2人が、幸せサイコーな夫婦を演じていたのが印象的


今度は愛妻家 【豪華版】 [DVD]今度は愛妻家』  [か行]
監督/行定勲  原作/中谷まゆみ
出演/豊川悦司 薬師丸ひろ子 水川あさみ 濱田岳 城田優 津田寛治 奥貫薫 井川遥 石橋蓮司
日本公開/2010年1月16日
ジャンル/[ドラマ]
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